STANFORD GSB留学記
西海岸のエスタブリッシュメントの中で過ごし得る知見や身の回りで起こる出来事を読者と共有していきたい。授業内容、クラブ活動、シリコンバレーのコミュニティー、等盛り沢山の内容を掲載します。
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2009年を迎えて
新年明けましておめでとうございます。

世界中に影響を与える金融危機の影響がビジュアルに見えてくる厳しい年となりそうですが、自らをストレッチするには非常に良い環境だと思い何事にもポジティブに対応したいと思います。又、多くの人が言っているように新しいビジネスや技術の生まれるチャンスの年でもあると思います。ここ10年以内でもアジア危機が起こった後には、通信手段のみならず、人々の生活形態やビジネスの在り方を変えたネット革命の波がありました。

しっかりと腰を据えて足元にある難題を如何に効率よく解決し、しっかりと目標を持ち邁進していきたいと思います。昨年の反省としては、結局ブログの立ち上げは行えず、目の前の雑務と格闘した数か月でした。今年は”初志貫徹”を忘れずに是非とも近日中に自ら掲げた目標達成を行いたちと思っています。

話は変わるのですが、つい先日、家族でミュージカルを見に行きました。子供の年齢と理解度も考えて”赤毛のアンを見たのですが、かみさんとは次回はウィキッドを見に行きたいねと言っています。非常に親しみやすく子供のころから10回以上映画で観ている大好きな”オズの魔法使い”に登場する2人の正反対の魔女のお話です。

”オズの魔法使い”と言えば昨年春の東海岸とリップで講義を頂いたFRB議長Ben Bernankeの話を思い出します。

An interesting analysis of ‘The Wizard of Oz’by Ben Bernanke — The scarecrow represented farmers and that the tin man represented industrial laborers who were desperate for lubricant (currency). Also, Dorothy was the average American girl, the yellow brick road was the gold standard which led to the Emerald City (Washington or, alternately, New York’s financial district), and the wizard was the U.S. President, who in the book is terrified of evil witches...

逆の見方を言えば、世界恐慌で疲れ果て、夢を見る元気や勇気が無くなっている民衆(アメリカ国民のみならず)に対して”映画”の媒体を通して活力を与えていたのだと思う。ネットなど存在しない、テレビを持っている人も限られる時代だ。

今現在の環境は、マスメディアの影響も依然大きいものの、Webを通しての情報の詮索・交換・伝達が出来る世の中となっている。しかも、コミュニケーションコストはゼロである。

2年前に、僕のカウンセリングを行ってくれている方から聞いた話を思い出す。大きな目で見れば、既に3M(Money, Media, Military)を要するものが秀でる世界ではなくなっている。世界のリーダーシップを保有していた国の衰退を見れば一目瞭然だ。これからは、3T(Technology, Talent, Tolerance)を有する者が秀でて発言権も持つ世の中となるらしい。

上記2つをつなぎ合わせて考えてみると、新しく世の中を変える勢力、これから伸びてゆくべきビジネス形態、新しく生まれるべき技術が見えてくるような気がする。
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友人との会食
ケンブリッチ大学のMBAを取得し、某有名コンサルへ就職することが決定したAMOさんと食事をした。非常に洞察力に長けている人で、将来のゴールもしっかりと持ちキャリアーを積んでいく予定の人なので、コンサルへの転職は、”天”職でもあり、又、”展”職だと言える。

話していて感じるが、僕とは物事をとらえる際の視点やら切り口が異なるので、逆に僕としても自分自身を客観的に見る機会を与えられる気がしている。表参道のまい泉で美味しくカツを食べて、バーで飲みなおしてほろ酔い気分で帰宅した。

AMOさんは卒業後もブログを続けている。今後はコンサルとして、より多くのフレームワークが身につき、表現力もアップするのだと思う。

そろそろ自分もブログ復活をしなければと思う。帰国後は、毎週3~5冊のペースで本を読んでいるのでお勧めの本を紹介しながら、仕事から学ぶこと、家族から学ぶことなどを織り交ぜながら、感じることを伝えられるようなブログにしようかと思っている。
お別れの言葉
思えば、昨年の初夏でした。Stanford Business Schoolへの留学を決定した際から、自分の経験や考えを多くの人と共有したいと思い、このブログを立ち上げました。

あまり書くことが得意でないので、初めのころは非常にPoorな題材でした。そのような境遇においても皆様が僕のブログに訪れてくれ、コメントやメールを送ってくださったことが励みとなりました。

9月1日より、日本を代表するIT企業にて頑張っています。ベンチャー起業特有の文化に自分をアジャストする為に切磋琢磨の毎日となりそうです。常に自分をストレッチさせて、当事者意識を持ち問題に取り組み、日本経済や世界経済に貢献することが出来ればと思っています。

Stanford GSBでの出来事を中心としたブログである為に、残念では有りますが、一旦このブログを終わらせて頂きます。とは言え、今後も当ブログへのコメントやメールには対応したいと思います。時が経っても変わらないものはあるし、卒業後ビジネス界に復帰して成長した僕から返事が出来ればよいと思います。

この場をかりて、今迄ブログを読み励ましてくれた人々には感謝の意を表したいと思います。自分自身、皆様からの支援やレビューがあったらこそ、ここまでこれたのだと思います。

僕の野望は、絶えることなく継続します。近々、新しいサイトの立ち上げも検討していますので、引き続き宜しくお願いします。(このブログにて連絡したいと思います。)

2008年9月4日 
秋の涼しい風が吹き始めた東京にて

K2
Stanford GSBでの1年を振り返って
6月中旬に卒業してから、早いもので2ヶ月超の時間が経過しました。

留学前にお世話になった方々の挨拶、1年離れて生活していた家族との海外旅行や国内旅行などビジネスマンでは味わえない長期の夏休みも過ごさせてもらいました。もちろん、暑い夏にスーツを着て多くの企業を訪問し就職活動も行いました。

留学前にお世話になり、僕の人生のメンターでもあるカウンセリング会社の経営者の方からのお願いもあり、Stanford GSBでの1年を振り返り、文章にしてみました。参考になればうれしいです。

以下、文章です。


34歳という年齢で10ヶ月間集中して(仕事以外で)自分がやりたい事に費やせる機会に恵まれる人は少ないと思います。企業で僕と同じ年齢層であれば"中堅"として多忙な毎日を過ごしている人が多いと思います。退職して、家族のサポートを得ながら、ミッチリと経営学習得に時間を費やせた自分は非常にラッキーだと思います。社費学生と異なり縛られるものが無い環境に置かれた事もあり、"学ぶ"ことに全力投球出来ました。逆に、私費学生なので、次なるキャリアの扉を自ら開く為に沢山の時間とエネルギーを使いました。


留学中の10ヶ月を振り返ってみたいと思います。総合商社でも花形であるプラント・ビジネスにて12年間超、アジア諸国での多くのプロジェクトを通して実績を積み、正直、自信満々の自分が米国へ留学しました。そこで世界から集まった計55人のスローン・フェロー達との切磋琢磨、頭脳明晰なスタンフォード大学の学生達との交流、著名な教授陣の講義、大学主催のイベントにて出会う著名人達、スタンフォードを取り巻くコミュニティーとの交流、そのような出会いの中で生まれた友情や絆。これらは、自分の大切で、かけがえのない資産です。

正直、今迄の人生において、自分が居る輪の中で自分が最も劣っていると思ったことは一度もありませんでした。但し、狭き門を潜ってきたスタンフォード大学の精鋭達の中での自分は異なりました。精鋭達と勉学を共にしていると、正直、自分自身が凡人と思えたこともあったし、周囲の頭脳の明晰さの為に自己嫌悪に落ちいった時期もありました。非常に辛い経験であり、貴重な経験でした。おそらく渡米しなければ経験できなかった事だと思います。逆にそのような状況がバネとなり、人一倍勉学に時間を費やす原動力となりました。言葉の壁もネイティブと積極的に交流する事により数ヶ月で克服し、そのような辛くて豊かな環境を通して、自分の視野も広がり、自分も成長しました。仲良くしているクラスメートからも"この10ヶ月で非常にバランスの取れた人材に成長したと思う。他の生徒と比べて特にそう感じる"と言ってもらえました。

ビジネススクールでは、経済学、マーケティング、会計学、組織論、ファイナンス、戦略論等の基礎知識を叩き込まれます。又、専門知識を深める選択科目があり非常に広範囲な学ぶプロセスがあります。経営者の立場から適切な意思決定が行なえるように、基礎知識を習得すると共に、スタディーグループや少人数で行なうプロジェクトを通してコミュニケーション能力やリーダーシップ能力の向上、自分のポジショニングの確認などが行なえます。それに加えて、スタンフォード大学の土地柄、シリコンバレーで成功している起業家やサンドヒル・ロードに拠点を持つベンチャーキャピタルの人々が多く学校を訪れました。実際に僕が冬学期に受講したJohn Glynn教授の"Entrepreneurship and Venture Capital"の講義では、授業で使われるケースに登場する人物が毎回クラスでスピーチをして、ケースに書かれていない裏話・成功体験・失敗談等を Q&Aを通して語ってくれました。数十年掛けなければ会得できないビジネスのエッセンスを短期間で、且つビジネス界のトップレベルの方々から直接教わる事が出来るわけです。

ビジネススクールは多様性が売り物であり、その多様性を更に強めた形で生徒達は卒業するのだと思います。キャリア・チェンジをする為に以前と異なるスキルを強みに卒業する人も居れば、今まで実践で培ったスキルに学問的知識を習得して更に強いバックグランドを持って卒業する人も居ます。

10ヶ月を通して多くを学びましたが、その中でも自分の中での大きなTake Awayは、"点と点を繋ぐ"とのコンセプトと"直感"の大切さの2点だと思います。留学中や卒業後も、この2点を気にしながら生活するようになりました。"繋ぐ"事は知識や経験が豊富である程、多くの選択肢を考える事が可能です。多くの事に打ち込み経験を積めば、些細な事でも大きなものに育てる事が可能になると思います。多くのリソースを繋ぎ、アイデアを繋ぎ、時間を繋いで他者を凌駕する価値を創造し、そして、それを成長させていくとの意味です。多くの書物を読み、多くの人と討論し、多くのケースを読む事で"点と点を繋ぐ"能力や習慣が一段と高められます。一つ一つの些細な事でも当事者意識をもって取り込む姿勢も大切です。又、その"繋ぐ"行為を行なう際には"直感"が必要となると思います。私は"直感"を"状況を正確に把握し、頭脳回路にて可能な限りのロジカル・ツリーを描き、ロジカルに多くのパターンを検証し、最適な選択肢を絞り上げる行為を反射神経的に行なう"と訳します。もちろん、直感が全てだとは思っていませんが自分の素直な思考を映し出していると信じているので直感を信じて行動を起こし、結果に結びつくまで継続することが大切だと思います。

ビジネスを行なう際に"社会への還元"が大切であることも学びました。これはビジネススクールのロバート・ジョス学長が卒業式の際に卒業生に贈ってくれたメッセージにも込められていました。実際のビジネス界では、組織の中に埋もれて短期的な視野に汚染されてしまうと中・長期的なビジョンが曖昧となり、継続的に戦えるプランの捻出が難しくなる、との事である。今後のビジネスが益々グローバル化する中で"社会への還元"は企業の戦略の決定的な要素だと思います。

ビジネススクールで常に行なっていた"常にチャレンジ"は今後も継続していこうと思います。苦しい10ヶ月を乗り切った結果、どのような苦しい状況・難しい問題でも適切に対応することが出来るとの自信が生まれました。常に現状に満足せずに、ゴールは高く設定して、多少痛くても自らにプレッシャーをかけて、リスクも果敢に取りにいく。その為にも、あらゆる方面から状況を分析し、自分の取れるポジションを明確とし、市場を読み間違えずに意思決定を行っていきたいです。

物価高騰による世界的インフレと景気後退の進行により世界的なスタグフレーションが起ころうとしています。米国でも大規模な雇用削減等が行なわれています。そのような厳しい経済状況であるからこそ優れた経営が求められます。是非とも多くの人から吸収した知識を持って、自らの知恵を絞り、世界や日本へ貢献したいです。
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