STANFORD GSB留学記
西海岸のエスタブリッシュメントの中で過ごし得る知見や身の回りで起こる出来事を読者と共有していきたい。授業内容、クラブ活動、シリコンバレーのコミュニティー、等盛り沢山の内容を掲載します。
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コンサバ VS チャレンジング
元上司で、現在は丸紅の新技術・再生可能エネルギー部で活躍しているN部長と会食をした。最後の贅沢を聞いてもらい、帝国ホテル最上階の鉄板焼 嘉門で肉とワインを堪能させてもらった。僕がパロアルトに行くことを考慮してくれてナパバリー産の2004年メルローを選んでくれた。柔らかいがパンチの有るすばらしいワインだった。

N部長との一番の思い出は、入社3年目の時に先輩のO氏と3人でブルネイ国のマーケティングを展開した事だ。当時の営業部長からは”ブルネイに何遊びに行っているのだ?あんなところでビジネスをとれるはずがない。地の利がある市場で稼げ。”と言われる境遇だった。N部長(当時は課長)は、そのような境遇で、僕たち担当者には引き続きブルネイ市場に注力しろとの指示だった。あの指揮が無ければ、現状のブルネイでの丸紅のプレゼンスはゼロであろう。

N部長は赤門の理系大学院出身で、大手重電機メーカーでタービン設計として約10年勤めて、丸紅へ転職してきた。30台前半でのキャリア・チェンジである。故に技術畑で育ち商社マンとしての商売の勘も装備している特異な方である。丸紅にジョインした後は他の人が出来ない、もしくは手を出せない新規市場開拓、新技術への投資、CDMを利用したビジネス構築等を手がけてビジネスを軌道にのせている。

N部長の尊敬すべき点は、”先見の目”を持ち中長期的な事業に携わり、持前の情報力で市場の需要を読み取り、それに対して注力して最後まで諦めない姿勢である。

会社の中で経営するポジションとなれば、新し事へ挑戦はリスキーである。短期での業績が自分の評価に繋がり給与の額に影響し、出世にも影響する。故に、結果がある程度やる前から見える昔ながらのビジネスフレームに固執し新規に手を出さない傾向がある。

これは大企業に多くみられる現象だ。確かに周りを見渡すと年配になってポジションが高くなると”守り”に入りコンサバな手法でのビジネスとなる傾向は見受けられる。

思えば、ブルネイ市場へ新規で乗り込んだ際にもN部長が社内で戦ってくれたから僕ら担当者は思い切って現地でのマーケティングを行え、結果を残せた。


帰り際にN部長が言ってくれた。


君が会社を辞める事を聞いた時は非常に残念だった。君が描いているゴールを考えれば、同じ部隊で、是非とも一緒にNEW TECHNOLOGYやRENEWABLE ENERGYをやりたかった。但し、入社当時から君がいつかは会社から飛び出す輩である事も察知していた。これから留学は大変だろうし、その後に描いているゴールに辿り着くのも大変だと思う。君が思うように事が進むことを祈る。

経営者としての決断をする際には色々なポジションの人間の視点を考えて行ってほしい。つまりディベートであれば対局の人間の視点を持って勝負し、組織としての決断は現場の生の声を忘れないで欲しい事だ。

僕らの部隊は他の商社のビジネス形態と違い、現場に張り付き色々なリスクを取り、それをマネージして付加価値をつけてきた。非常に泥臭い面倒臭い事をやってきた。それ故に差別化が図れた。この貴重な経験は忘れずにいてほしい。ビジネスは、現場がうまくいってナンボの世界。故に、状況を理解して如何に直接の部下もしくは従業員全員が働きやすい環境を作るか、忘れないでほしい。経営者となると忘れがちとなるので。。。


いつか又、N部長とは一緒に仕事をやりたいと思う。又、色々と教わり吸収したいと思う。

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