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STANFORD GSB留学記
西海岸のエスタブリッシュメントの中で過ごし得る知見や身の回りで起こる出来事を読者と共有していきたい。授業内容、クラブ活動、シリコンバレーのコミュニティー、等盛り沢山の内容を掲載します。
大きな勘違い
秋学期の時間割が、先週中旬に確定した。

土・日曜日は基本的に休日。水曜日は授業が無いがスタディーグループで勉強会が有り、1日暇なわけではない。但し、授業が無いので月・火曜日の復習や、木・金曜日の予習に当てる日としても有効に使えるので安心していた。つまりは”中日(なかび)”である。

本日(日曜日)は昼からBook Storeに行きYUTAKAさんお勧めのパーカー(スタンフォード大学出身のナイキ会長であるフィル・ナイトによりStanford/Nike Designが増え始めている:URL - http://www.footballfanatics.com/COLLEGE_Stanford_Cardinal)を購入し、足りない文房具を購入し、大学のプールで700M泳ぎ、先週の復習に時間を当てた。

夕飯は、Sloan同級生で単身のA氏とSloan先輩(Class of 2007)の伏見さんと隣町Mountain Viewのシャブシャブ有名店 SHABUWAY(URL:http://www.shabuway.com/) へ行った。日本の牛肉ではないが出汁の利いたスープで肉も美味しかった。海外で有名となっている”KOBE BEEF"であるが、ここのMENUには"KOBE STYLE BEEF"と書いてありマーケティングの面白さを感じた。客層は日本人は5%くらい。残りは半分がアジア系と白人系で分け合っている感じであった。

3人用のテーブル席とカウンターがあり、独り身でもシャブシャブが食べれる。カウンターには横並びにカップルが座ったり、独り身のおじさんが食べに来ていた。大盛りでもUS$20以下で済んでしまう。肉好きな自分としては、スタンフォード学生中に、この店の常連になりそうな予感がした。

食事中の話の中心は、Sloanの先輩である伏見さんから授業に対するアドバイス。水曜日(29日)から始まる授業に関して色々と聞いた。

伏見さんの開口一番”8月29日から9月19日迄の3週間はプレタームと呼ばれており、月~金曜日の5日間は早朝から夕刻まで授業がビッチリ有り、早朝もしくは夕食後はスタディーグループにて勉強会(宿題の分担や情報のEx-change等も含めて) 正直、滅茶苦茶 勉強で忙しく他の行事に手が回らなくなる”と。。。頭脳明晰でPh.D HOLDERである伏見さんでも大変だったらしく、ほぼ毎日25時もしくは26時が消灯時間だったと。。。

"水曜日授業無し"は9月20日からのお話である。大きな勘違いだった。。。喜びはつかの間に消え去り、ものすごい大波が押し寄せてくる恐怖に駆られた。但し、ブログに手が回らなくなる可能性を恐れつつ、来る大波に飲み込まれないように生きていこうと決心した。

しかし、シャブシャブ美味しかった。
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ギフト
昨日は充実した一日だった。現在、日曜日(26日)の正午。かなりグッスリと眠った為か体が軽く感じる。

昨日は、スタンフォードから近い(車で1時間くらい)モントレー国際大学院のMBA CandidateであるAKIYAさんがスタンフォードまで来ると言う事でゴルフが企画された。彼はスタンフォード大学のサマープログラム(語学学校)に通っており、SLOANの日本人4人(参加できなかったのは僕だけ)、韓国人のJohnとも交流を深めている。

今回の企画部長はJohn(SK TELECOM社費派遣)でバリバリに張り切っていた。台湾人のCharlie(SANSHIN建設のCEO) と日本人5人の合計7人でのフライトとなり、パルアルトの公共ゴルフ場(Palo Alto Municipal Golf Course:URL - http://www.golflink.com/golf-courses/course.asp?course=1469656) でプレイした。電気Cart込みで1人US$51と大学保有のゴルフコースに比べると割高であるが、アジアと比較しても、納得出来る金額である。

このコースの面白さは今迄経験した事がないものだった。
最長であるBlack Pinは避けて2番目に長いBlue Pinでのプレイした。Par72で、Course Ratingは71.1でYardageは6,580。距離的には長くなくRating的に高いので難しいトリッキーなコースと思いきや、殆どフラットなコースで、水(池、川)も少なかった。但し、難敵は”風(WIND)"である。ものすごい突風で2~3つくらい大きなクラブを持たなければ正確な距離が出ない。追い風と向かい風。又、右流れか左流れの風。計算しながらショットすると風が止み予想外の飛距離。。。とてもハードで楽しいコースだった。結局スコアは98(前半48後半50)と自分的には良いスコアだが、バーディーが一つも出ない苦しい展開だった。

さて、ゴルフも終わり皆で食事に行こうと言う事に。Johnは日本のラーメンが食べたいらしく、既に"ラーメン部長"と言われているYUTAKAのお勧めのMARUICHIへ行く事に。皆で帰り支度していると”ごめん!夕食、行けなくなった”、とJohn。問い質してみると、"(今ワイフに電話したのだが)本日が彼女の誕生日である事を忘れていた”だと。。。

大馬鹿野郎である。ワイフの誕生日を忘れて夜7時までゴルフとは。。。周りの仲間たちに罵声を浴びせられ、急いでJohnを自宅まで送り届けた。とは言え、残りの皆で”しっかり”とMARUICHIでラーメンを食した。

その後、SHINGOさんの主導で、Johnの奥さんに”ギフト”と”歌”を届けに行こう!との事に。Johnの家はYUTAKAの家の隣。行ってみると(暑い為か)窓が開けっ放しで家の中が見える状態。Johnの奥さんが電話中(おそらく故郷から誕生日おめでとうの電話だろう)であるのも見えた。心の中では”外食くらい連れて行って、店の人に花束持たせておけよ。。。”だが、もしかしたら韓国の人は想像以上に亭主関白的なのかもしれない!?



SHINGOさんの掛け声で歌い始める。"Happy Birthday 2 U ~♪”ちゃんと最後はテノール、ソプラノ、アルトのパート担当を事前に決めていたから抜群のハーモニーとなった。

ちょっと涙ぐんで玄関に出てきた奥さんに、SHINGOさんがゴルフ場で見つけた水色のかわいいゴルフシャツを渡し”おやすみなさい”を。奥さん、本当に喜んでいた。

帰路に着く僕たちに見せたJohnの顔に ”安堵”が戻った気もした。

しかし、この男は侮れない。毎回初めてラウンドする人にはギフトを持参する。と言う事で今回が初めてのラウンドである僕にもラウンドの始めにギフトであるゴルフキャップを持参。SK TELECOMが毎年主催するゴルフトーナメントの記念キャップだった。

この木目細かさ、感動。しかし、ゴルフ仲間のギフトは”ちゃんと”持参で奥さんのギフトを忘れているとは。。。なんとも憎めない仲間、と自分には映った。
Pre-Term 開始
昨日(22日)より秋学期のプレタームが開始した。と言っても秋タームで行うModeling & Analysisの授業で必要となる高度なエクセルの技術を習得させる授業である。

午前中だけの授業であるがハイペースで授業が進められるので集中力が試される。学生生活を10年以上離れている自分としては酷である。しかも、しゃがれ声で早口な先生の英語での授業である。

丸紅在籍時代、特に投資部隊に在籍していた時代に香港の投資銀行をFinancial Advisorとして経済計算を行っており、又、国際入札の評価(発電所運転期間での燃料代、オペレーション&メンテナンス費用等を現在価値に直して世界中から提出される提案書のランキングを行う作業)をヘッドで行っていたのでエクセルの技術には自信があった。

その自信をズタズタに引き裂かれている。既に2日間授業は受けているが”ミスが起こり難い操作を如何に迅速に行うか”又、”万が一、モデルにミスが起こっても迅速に察知できるメソッド”も叩き込まれ、我々生徒が卒業後に更に必要となる”プロフェッショナリズム”を念頭においてくれる事が肌身で感じられる。

スポーツも一緒だが基礎体力なくしてウルトラ級の業は生まれない。MLBで活躍しているイチローだって毎日欠かさずに地道な努力をしているし、実績を上げている企業の最高経営責任者は、常に革新的な思考の元で企業を更に(経済的・社会的に)成長させる事を考えている。

Modeling & Analysisの授業はスタンフォード大学でも有名な上級講師であるJeffrey H Moore先生が提供している。(URL:http://gsbapps.stanford.edu/facultybios/biomain.asp?id=07832801 ) 1996年、1998年、2007年と3度も スタンフォード大学にて Sloan Teaching Excellence Awardを受けた有名な先生だ。

授業が受けれるだけでも名誉な事だが、授業内容の進め方、重要なポイントの生徒への浸み込ませ方に感心する。笑いを織り込みながら退屈しない授業、重要なポイントを生徒が聞き逃さない為の工夫、定期的にQ&Aを持つようにして生徒のペースを確認する木目細かさ、等 非常に"プロらしさ”を感じる。又、集中している為かあっと言う間に3時間の授業が終わってしまう。

プレタームは明日まで続き、来週の月・火曜日は秋期授業のオリエンテーション。29日(水曜日)から本格的に授業開始だ。どうやら、休日抜きでIntensiveなスケジュールとなるらしい。先輩から聞く限りでは、スケジュールと授業内容を総合的に考えると、MBA1年生の数倍大変だという。どうも、"脅し"ではなく"WARNING"であるとの事である。。。

スタンフォード大学のMBA HOLDERで、現在、早稲田大学ビジネススクール教授である杉浦正和さん(URL: http://www.waseda.jp/scoe/kenkyusha/sugiura/sugiura.html) と今年5月に開催された某英語学校主催のMBA合格祝賀会で10分程、先輩としての助言を頂いたが、彼がスタンフォード大学の1日目で学院長から言われた言葉を教訓にしろ、とのことであった。

”Business School is the place to learn how to drink water from water pump"だったとの話である。つまり、入学式の1日目に”与えられる全ての事が出来ない事は明確である。自分が、与えられた事をどのように考え、悩み、如何に効率的に吸収できる技や方法を見出すか、それを学ぶところがビジネススクールである”的な事を言われ、僕にもそれを考えてみろとの言葉であった。

今までの人生で自分は、"飲め"と言われた水は飲まずに”全ての水が飲めないんだったら僕は水の中を泳ぐ”とか言っていたと思う。しかし、これからの1年間は与えられる事を素直に受け止め、少なくともエッセンスのみは会得できるように色々と”THINK" してみようと思う。
ラーメン探索
僕の人生を変えた食べ物は色々有るがラーメンほど凝った食べ物はない。

昨日、本日と日本人の間で有名なスタンフォード近辺のラーメン屋に行った。車を購入していない自分はとてもアクセス出来るような距離でなかったが、SLOAN同期で三菱商事から社費派遣のYUTAKAさんの運転で念願のラーメンが叶った。2日間もお付き合いさせ、なんと、本日は奥様のAKIさんと2歳のHIRO君も一緒に来てくれた。つまり、菊地家フルキャスト総動員のラーメン探索だ。

昨日は、パロアルトからサンフランシスコ方面車で40分ほど行ったところにあるSANTAだった。遅く着いた為か、醤油ラーメンとトンコツラーメンのスープが売れ切れ。。。仕方なく残りの味噌ラーメンを頂いた。味は良いがパンチが弱かった。是非とも人気の醤油に次回は挑戦しようと誓い帰路に着いた。

そして、本日。同級生の間ではナンバーワンと言われている隣町にあるMARU ICHI(URL: http://local.yahoo.com/details?id=28451682&state=CA )に行った。昼飯は学校から支給されたパワーランチで同級生との話に集中してか量が少なかった事もあり、19時出発だった。

このラーメンは長くお付き合いしそうだ。最近では(2003年にラーメン オブ ザ イヤーに輝いた)”なんつっ亭"が全国的に有名になった"黒ラーメン”。これがスタンフォード近辺でも堪能できた。

名前の通りスープは真っ黒。原因は"マー油"だ。ニンニク、しょうが、ネギ等を揚げて油に香りと色をつけた油である。流石にニンニクが多く含まれているので食欲を駆り立てる。


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スープは、動物系ベース。臭みはなく、マー油の香ばしさがマッチしてとても美味しかった。麺は、中太のストレート麺で、歯ごたえもよくスープが良く絡んで、スープとよくマッチしている。しかも、コンボ・セットにすれば、揚げ餃子と白米も一緒に食べられる日本人男児に味方な店である。

食生活が細った為か、普段はいているズボンが緩くなってきた。多分、腹回りが5CMは減っている。しかしながら、米国にて来て旨いラーメンを知ってしまった。。。アメリカにくればファーストフードを貪らなければ大丈夫と思ったが思惑通りにダイエット計画は進みそうにない(汗)


iPhone
スタンフォード大学経営大学院の1年制プログラムSLOANは全世界から合計56人が終結する修士プログラムだ。同プログラムに合格した Class of 2008の日本人5人全員が集結した。よって、お好み焼きパーティーという名の決起会的な意味合いもあった。

Sloan Class of 2007で現在、スタンフォード大学のアジア・パシフィック・リサーチセンターに在籍しているM電機からの社費派遣の伏見さんにも参加して頂き、色々と学生生活、授業内容等に関してアドバイスも頂いた。

伏見さんは東京大学のPh.Dも持っており、スタンフォード大学でも素晴らしい成績で卒業されている。何よりも感心するのは伏見さんの人脈の広さ。スタンフォードに来ても、MBAの20代の学生からシニアな教授まで幅広く積極的にネット作りを行っている。又、つい最近、伏見さんがMBA学生とのコラボで仕上げたサプライチェーンのケース(Case Studyで使われる教材)がスタンフォード大学のケースとして登録された。とても名誉なニュースである。是非とも、このエネルギッシュな行動力、常人ならぬ探究心の深さを見習いたい。

同級生や先輩と日本人学生としての今後のミッションやらサマースクール(僕以外の日本人4名は出席)での思い出話で盛り上がった。


食事を終えて、僕が住んでいる学生寮の横にあるバーで飲みなおし。MBA1年生であるMさんを電話で呼び出してもらった。

Mさんは、外資企業からの社費派遣で6月末くらいにスタンフォード入りしているらしく、すっかりこの地に馴染んでいる様だった。年齢も27歳と若い。スタンフォードの2年制 MBAは毎年350人くらい採用しているが今年の日本人は3人のみ。日本の世界の中での存在感の薄さを感じる。正直、アジアからのMBA Candidatesだけ見ても韓国や中国に学生数で圧倒的に負けている。数だけが勝負でないが、なんとも言えない現状である。

さて、Mさんが持っていた携帯について語ってみたい。なんと、アップルが最近発売したiPhoneを購入しており、しばらく手にとって遊ばせてもらった。アップル、またもややってくれた。このユーザーインターフェースは間違いなく新しい。革新的且つ魅力的な携帯電話だ。iPodよりもワイド画面で、携帯画面上の殆どの操作は画面をタッチするのみ。先進のセンサも搭載しており、デバイスの傾きや方向に従い画像が自動的にユーザーに見やすいように調整される。又、通話中デバイスを耳に当てると自然とディスプレーがオフになる節電機能もついているらしい。

イノベーションと消費とマーケティングの国アメリカで又もや世界中をとりこにさせるデバイスが誕生した。iPodが音楽業界に大きな影響を与えたように、iPhoneは更に広いセクターに大きなインパクトを与えるのだろう。

アップル本社はカリフォルニア州のクパティーノに位置しているらしく僕が居るパロアルトからも近い。是非とも一度訪れてみたい。出来れば経営陣と話が出来たり、スピーチを直接聞いて、色々と自分の意見もぶつけてみたい。


百聞は一見にしかず。CBS Newsが若い安いリポートを入れているので是非ともご堪能を。英語が分からなくてもビジュアルにiPhoneの凄さが分かります。

URL: http://www.youtube.com/watch?v=YgW7or1TuFk


しかし、人間の欲はきりが無い。昨日まで気に入っていた自分のおもちゃが、革新的な製品の登場により全く興味の無い化石と化してしまう。





TARGET への買出し
本日、初めてTARGET(URL:http://www.target.com/gp/homepage.html)を訪れた。僕が車が無い事を知った同級生でサンフランシスコ出身のCarolineが運転してくれた。

Carolineは旦那がスタンフォードのMBA (Class of 2000)で、彼女はヒューレッド・パッカード社の設立者の一人であるパッカード氏が設立したファンドから奨学金をもらっての留学だ。ビジネス、NGO、慈善団体全てのセクターの経験があり、色々な団体のリーダーも兼ねている。


元々は学校の近所のTARGETへ行く予定だったが、道を間違えて2つ隣町のSUNNYVANEまでの旅となった。ドライブが長くなった分、色々と話が出来た。

消費者とイノベーションの国であるアメリカで活躍する巨大ディスカウントショップの雄を調べてみた。私見も混ぜて書いてみます。

ターゲットは、食料品を取り扱いながら約3,000坪の店舗をアメリカ全土に展開している。1962年にKマート、ウォルマート、ターゲットという3大ディスカウントストアが一斉に誕生したが、2002年にKマートが破綻したので(確か他社と合併した。シアーズかなぁ?)現状は、ウォルマートとターゲットが競合しているようだ。

ウォルマートは低価格戦略を打ち出し、これを実現するために情報システム、ロジスティクス・システムの強化を推進した。これに対しKマートは価格で対抗しようとし、結果的に敗北した。

そんな状況下で、同じディスカウント・ストアでターゲットは順調に業績を伸ばしてきた。理由は、Kマートとは異なる徹底したウォルマートとの差別化であり、それにより企業イメージを高めている。

:綺麗で光っている店舗(通路が広めに設定)
:プライベートブランドの開発を促進
:アップグレードな広告・プロモーション戦略

対象顧客もウォルマートに比べ20%高い平均年収を狙っているらしく、確かに店内に並んでいる商品には”安く見えないがお買い得”といった印象を受けた。おそらくデザインに拘っているためだと思う。ゆえに、リッチだがブランドに拘らない女性が客層に多いようにも見受けられた。

消費者に密接に関わっており、又、巨大ウォルマートに対抗する意識も強いようで、①顧客ニーズの徹底的な分析と把握、②最新の情報システム武装、そして徹底的な差別化戦略の実施、を掲げているらしい。

顧客ニーズの把握では、データウェアハウスに蓄積している過去2年間の単品別商品情報を活用しており、コンピュータによる販売予測・消費者購買動向パターン分析を行い発注量を決定し、その上で数百人からなる在庫分析担当者等がきめ細かく店舗別商品補充を行っているらしい。

非常に興味深いのはターゲット独自のクレジットカードで、ターゲットの顧客(SSNを持っていない僕たち学生は無理だが…)は各自の望む学校を指定することができ、売り上げの1%の金額がターゲットより指定の学校に寄付される。現状、107,547の学校が、この恩恵を享受しているという。流石は博愛の精神を持つ人間が多い国。カードによる顧客別購入額はカードを使わない一般客に比べ2倍になっており、学校指定の顧客は4倍になっているとのことである。


店内で、もう一つ面白いものを発見。Carolineも初めて見たらしく、他の店舗でも扱っているところは、まだ多くないらしい。要は 買い物ワゴン専用のエスカレーターである。暇な日に2週間位の間に必要であるあらゆるものを山ほど買い溜めするアメリカ人としては大きなワゴンが必要でありフロアーを移動するには良いかもしれない。

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下から見た図。一応、子供とかが入らないようにドアで遮断している。

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買い物ワゴンは水平を保たれたまま上の階、下の階へ移動する。人間が乗っているエスカレーターのほうが多少スピードが速く設定されているようだ。

以上、TARGETの旅でした。
本田宗一郎 夢を力に
本田宗一郎夢を力に―私の履歴書 (日経ビジネス人文庫) 本田宗一郎夢を力に―私の履歴書 (日経ビジネス人文庫)
本田 宗一郎 (2001/07)
日本経済新聞社

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この本は失われた10年を取り戻す為に、企業経営やビジネスマンの行き方に問われる問題は本田宗一郎さんが経験した際と変わらない、よって、彼が波乱万丈な人生を歩み成功したように、元気の無い日本経済が”夢を力として”海図の見えない今を乗り越えられればとの願いが込められている。

本田宗一郎さんの先見の目はすばらしい。やはりベンチャー企業は思いもよらない事を将来の需要の拡大をシッカリとに睨みながらやっている。しかも、HONDAの思いっきりの良さ、可能性を信じ自分を信じ最後まであきらめずに必ずものすごく高く設定したゴールを達成する根性、何もかもに感銘を受けた。

HONDAが2輪車で成功し4輪乗用車へ進出した際の日本国内での葛藤、F1へ挑戦した際のきめ細かい戦略と自らのポジションの底上げをする為の膨大な投資金額、自動車のみならずロボットや航空機等へのR&D投入等すばらしい。又、本田宗一郎と共にHONDAというベンチャー企業を国際的な企業へと育て上げた経営者(女房役)である藤沢武夫さんとの絶妙な組み合わせも面白い。


本田宗一郎が残した言葉は沢山あるが、僕がとても重みを感じた言葉は以下の通り。

やはり、昔の日本人は素晴らしい。。。

QOT

+++ 退陣の挨拶からの抜粋 +++

ホンダは、夢と若さを持ち、理論と時間とアイデアを尊重する会社だ。とくに若さとは、困難に立ち向かう意欲 枠にとらわれずに 新しい価値を生む知恵であるとおもう。”
(1973年8月)

+++ 私の履歴書からの抜粋 +++

私はずいぶん無鉄砲な生き方をしてきたが、私がやった仕事で本当に成功したものは、全体のわずか1%にすぎないということも言っておきたい。99%は失敗の連続であった。そしてその実を結んだ1%の成功が現在の私である。その失敗の陰に、迷惑をかけた人たちのことを、私は決して忘却しないだろう。

人生というものは、最後まで行かぬと成功だったか失敗だったかはにわかに断じ難いものである。・・・人間の一生も功と罪とで評価すべきで、私の死んでから受ける評価が、ほんとうの「私の履歴書」であろう。



+++”能率の尊重”からの抜粋 +++

能率とは、プライベートの生活をエンジョイする為の時間を駆使する事である、と私は考えている。二宮金次郎のように、山坂路を歩くというような、二重・三重の苦労を忍んだり、朝は早く、夜は遅く、昼食の時間まで惜しんで、働くために働くことを能率なりとする考え方や、生活を楽しむことを罪悪視する戦時中の超克己主義は、能率の何たるかを解しない人の謬見である。


能率は、現代において人間的な生活を営む為の必須条件であって、この能率の要素としては次の三つを挙げる。

1.タイム
2.マネー
3.プライド

である。いかに時間に余裕があっても、金が無ければ生活を楽しむ事は出来ず、またどのように金が有っても、時間に余裕が無ければ生活を楽しむ事は出来ない。

しからば、金と時間とが有れば生活を楽しむ事が出来るのかと言えばそうではない。時間と金だけが能率の条件であるならば、泥棒をしたり、詐欺をしても構わぬはずであるが、これは、人間としての誇りが許さない。正々堂々と正しい方法によって十分な収益をあげ、金と時間とをつくり、税金もなるべく沢山納め、自分は事業を通して国家社会に貢献しているという誇りを得て、初めて能率的であるといえるのである。
(1953年5月)

UNQOT
Ombra mai fu
本朝から部屋に篭りっきりであり効率が上がるためにもクラシックを流しながら勉強している。

ブラック、レゲエ、テクノ、ポップ、色々な曲を聴いて学生時代は友達のDJとマイテープ(当時はCDとかMDとか無かったので)を作ったりしていたが、落ち着くところはクラシックらしい。中学1年生時代の僕が大好きだった担任の大山尚子先生が大のクラシック好きで当時では珍しかったDVD Playerを使って毎回音楽の時間はクラシック鑑賞みたいなもんだった。そんな事でクラシックが幼い頃からDNAににじみ込んでいる。

昔購入した”BEST CLASSIC 100
ベスト・クラシック100 ベスト・クラシック100
オムニバス(クラシック) (2005/04/13)
EMIミュージック・ジャパン

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非常にコストパフォーマンスがあると購入当時にもメディアが言っていたのを覚えている。

いつ聴いても好きな曲が、ヘンデルの歌劇"セルセ・クセルクセル"からの名曲 オンブラ・マイ・フである。

大学時代に葬儀屋の手伝いをしている時に葬式でよくかかっていた。なんとも重きのある何かを偲ばせてくれる良い曲だと思う。心が休まり、又、カリフォルニアの涼しい風になびいている僕の寮を囲むように茂っている緑にピッタリな気がする。

Ombra mai fu
di vegetabile,
cara ed amabile,
soave più

こんな木陰は 今まで決してなかった―
緑の木陰
親しく、そして愛らしい、
よりやさしい木陰は

URL: http://classic-midi.com/midi_player/classic/cla_Handel_Ombra.htm


初めての日曜日
昨日の夜はスタンフォード大学経営大学院のSloan Fellows昨年の卒業生と今年の学生のアンオフィシャルなパーティーに招待された。

主催者は昨年の卒業生でJetBlue AirwaysのMs.Bonny Warner Simi だ。年齢は僕より、多少、上だと思われる。このお姉さん、只者でない。いろいろと話をして知ったが、航空会社のパイロットでビジネススクールに来たいとの志にも驚いたが、ボブスレーのオリンピック選手でもある。パーティーの設営の手伝いをした為かバッチリと名前も覚えてもらい、彼女手作りの美味しいフローズンマルガリータを3杯ほど頂いた。

彼女の記事が見つかった(URL:http://cf.alpa.org/internet/alp/2001/oct01p24.htm)この頃はメディアにも頻繁に訪れているらしい。この大学に来て常に感じるが、国や世界を動かせると思わせる人がウヨウヨ居る。つまり、会話をしていても深いし余裕がある。

自分みたいなヒヨッコがこのような環境に来れたラックを無駄にしないように、僕としても何かしら貢献できる人間になろうと痛感する。

今回のパーティーは、"Potluck Party"と言って参加するメンバーがそれぞれ食べ物を持ちよる形式で色々な国の手料理が机の上を賑やかにした。今年5月のオリエンテーションであった同級生も続々とパーティーに参加して夜遅くまで飲んで語った。


本日は、パロアルトに到着して初めての日曜日。朝からクラシック音楽を流しながら、山ほどある宿題の一部である”EXCELの勉強"をしている。学校から与えられたExcel 2003の英語の教材を見ながら、自分のPCにインストールされているExcel 2007と比較しながらの学習なので骨が折れる作業だ。

しかも、今迄如何にExcelを知らなかったのかが明確である。香港駐在時代には投資プロジェクトで巨大プロジェクトの経済計算等をFinancial Advisorと共に動かしていたので全く余裕と思いきや大間違い。知らない事が多すぎる。GOAL SEAKやらSLOVERやら今後意思決定論や回帰分析をExcelを用いて行うために必要なToolが盛り沢山ある。なんともワクワクする。

しかし、Excelの学習に時間が取られて本日は部屋に篭りっきりだ。昼飯も簡単に部屋で済ませた。

本日もパロアルトは快晴。雲ひとつ無い青空と心地よい風が吹いている。19:00くらいになったら気分転換に隣町までサイクリングに行く予定。


友人夫妻と買出し&夕食
三菱商事からの社費派遣の菊地宅に招待された。僕が独り身で日本食に飢えている事を知り、車で30分程(と言っても高速で飛ばして)の隣町にある日本食材専門のスーパーへの買出しに同行させてもらい、その後は菊地宅で奥様の手料理をご馳走になった。味噌仕込の鍋料理で久しぶりに日本食を堪能した。

どうも独り身だと億劫となり一昨日と昨日共に一食のみの生活をしていた。今迄の訪問した国は確かに首都ばかり。近くにものがあふれている。特に駐在した香港は3歩歩けば飯屋にぶつかる程食事には飢えない。

スタンフォードは全く異なる環境だ。正直、歩いたり自転車で簡単にアクセスできる距離に何も無い。。。スタンフォードの学生や住民と話していると”あぁ、すぐ近くにあるよ”の表現がどうも日本と異なる。高速を120KMくらいで飛ばして20分の場所は”近い”と定義される。つまり、自転車のみ保有の僕にとって30~40KMの距離はとても”近い”とは言えない。この距離は大手町から渋谷に出るような距離だ。。。

車社会の米国故の感覚だろう。早速、認識のギャップと言うか感覚のギャップを思い知らされている。と言っても車を保有していればあまり気にならないのだろうが。。。しかし、”同じ物差しで計ってはいけない。自らをニュートラルな状態にして物事を捉えて考える”早くも実践できた気がした。

明日は昨年卒業組と今年留学組にて飲み会が開催される。アドミッション・オフィスの方も参加するオフィシャルな会である。精鋭達と色々な話をしてみるつもりだ。

勉強も思ったより大変で、ものすごい量の宿題が溜まっている。授業開始まで1ヶ月余分に欲しいところだが、置かれている状況は変わらないので、授業開始までの自分自身のタイム・マネージメントやセルフ・マネージメントをしっかりと行おうと思う。

現在、夜中の2:30だ。本日もパロアルトの夜空は沢山の星できれいである。どうやら明日も過ごしやすい秋日和となりそうだ。

ベンチャー投資促進へ所得控除 経産省、税制改正を要望
がんばれ日本。自分達の力で景気を良くしましょう。

今の日本景気は他人任せであり、実が何もないと僕は考えているので。。。


QOT

ベンチャー投資促進へ所得控除 経産省、税制改正を要望
8月16日8時0分配信 産経新聞


 経済産業省は15日、ベンチャー企業への投資に対して減税するエンジェル税制を抜本的に改正する平成20年度税制改正要望を行う方針を固めた。現行制度では、投資時点の減税対象を株式譲渡益としているが、所得税から一定額を控除する税額控除制度に変更する。株式市場の動向に左右されずにベンチャー企業に投資できるため、経産省では投資額の大幅な増加が期待できるとみており、ベンチャー企業の活性化を目指す。

 エンジェル税制を利用した投資は平成15年度から急増し始め、17年度には24億7600万円にまで増加したが、18年度は12億8600万円にまで減少した。エンジェル税制では、ベンチャー企業への投資額に応じて、株式譲渡益を相殺できるが、18年度は株式市場が低迷し、減税の対象となる株式譲渡益を得られた人が減少したことが影響したとみられる。

 このため、株式市場の動向に左右されずにベンチャー投資が行われるように、所得税からベンチャー投資に応じて税額控除する方式に変更を求めることにした。これにより、株式投資を行わない人でも必ず減税のメリットが受けられるようになる。

 具体的には、1000万円を上限に投資額の20%までを所得税から控除するよう求める。仮に所得税額150万円の人が500万円をベンチャー企業に投資した場合は、所得税から100万円が控除されるため、所得税の納税額は50万円にまで減額される。

 経産省では所得税額控除方式に変更することで、多くの人に「ベンチャー投資の夢」をもってもらいたい考えだ。ただ、所得税額控除制度に変更すると、減税額が現行の数億円程度から数十億円にまで増加することなどから、財務省との調整が難航することも予想される。

                   ◇

【用語解説】エンジェル税制

 研究者が2人以上いる創業10年未満の中小企業など、一定の条件を満たすベンチャー企業に個人が投資すると投資額に応じて減税される制度。投資時点と投資による損益が確定した時点との両方で株式譲渡益が減税される。米英などでは一般的で英国では2004年度、個人投資家が1400億円の投資を行ったが、日本では平成9年度の制度創設以来、約100社に対して累計で70億円弱の投資が行われたに過ぎない。エンジェル(天使)とは個人投資家を意味する。

UNQOT
パロアルト到着
JL0002便で成田を発った。かみさん、娘、両親に見送られての出発だった。スーツケース5つで計150KGに75リットルの登山バック全てを1人でハンドルした。Unpackして気付いたが重さの原因は勉強する為に買い漁った本。MBA Holderの人からもらった本も含めて計100冊くらいはあった。

さっそく、サンフランシスコ空港の税関でストップがかかった。
”そんなに沢山の荷物を持って何するんだ?”との質問。
”ビジネスの勉強です”と眠い目をこすりながら回答。結局、僕の留学先の大学名を相手が知り、何もチェックせずに通してくれた。ありがたやぁ~。

到着は午前11時。燦燦と輝く太陽と心地よい風。気温は約18度。湿度は70%くらいだろうか?東京の猛暑とは異なり秋を感じさせる天候だ。なんともアメリカ大陸に戻ってきた事を体全体で感じさせてくれる。日本に居て頭の中で思い描いている色々なアイデアや自分としてのゴール・やるべき事が薄らいできそうな危機感を感じた。”初志貫徹”でがんばろうと再度自分に言い聞かせた。


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さて、成田からサンフランシスコに向かう約8時間の飛行中に色々と考えた。今回の留学中にやるべき(習得すべき)が3つに絞られた。


1.日本においてきた カミサンと娘に対する最大限のケア

自分の勝手で留学し、莫大な費用を使う事を合意してくれたカミサン、育ち盛りで父親が必要となるにもかかわらず我慢してくれる娘に感謝すると共に出来る限りのケアを行う。

2.今までの常識にとらわれない視点や思考回路

自分にフレキシビリティを持たせる事は自由度が広がる。そうすれば吸収できる幅も広がる。長期にわたる社会人生活で凝り固まった常識の理念をニュートラルに戻しガンガンと多くの国や企業から来る人達、教授から学ぶ。

3.大学近辺のベンチャー企業、ベンチャーキャピタルとの人脈作り

日本を元気にさせる為にも間違いなく創造性のある事業、他人を寄せ付けない独創性のある事業は必須となる。今現在では明確な絵は描けないが、常にこの心を忘れずに積極的に人脈作りを行い、今後の礎とする。


もちろん、経営大学院での勉強(宿題)はこなすが、せっかくの”地の利”を活かさずに帰国するわけには行かない。

明日の夜はPh.Dの方と食事のアポを入れた。自分のゴール、提案をピッチ(提案)して、彼からガンガンとコメント・アイデアをもらおうと思う。

出発
いよいよ出発日が来た。この日が待ち遠しかったが、いざ当日となると”寂しさ”が僕をいじめる。

幼い頃から誰かが近くに居ないとだめね性分なので。。。正直、1人で旅行した事は自分の人生で数回しかない。目で見たこと、耳から聞いた事、口から食したもの、体全体で感じた事など、どうしてもすぐに誰かに伝えたいから いつも愛しい人が近くに居た。

結婚して家族の長となり、子供にも恵まれて楽しい家庭、今までと違った人生を歩んでいる。又、かみさんが開業医であるから日本から長期間離れる事は許されず、自分ひとりでの渡米となる。大企業との看板も捨てて、高給も捨てて、これからは裸で歩む事となる。

今迄も自分を勇気付けてくれた”ポジティブ・シンキング”と共に歩んでいこうと思う。ある意味、”裸”は”自由”でもある。束縛が少ない分自分の自由度は広がるし、故に色々な意味での可能性も無限に近くすることは可能である。

34歳は中堅層と言われるが、自分自身を見つめてもまだまだ若い。中国の思想家が言う ”30にして立つ”には多少年とっているが現在社会の環境や平均寿命が伸びている事を考えば 丁度良いタイミングであろう。

ビジネスマン(商人)として稼ぐものは稼ぎ、社会に身の回りのコミュニティーに貢献するようにしたい。又、元気の無い日本、将来が心配されている日本に”元気”を持ち帰る為にも色々と学び、感じ、考えるスタンフォードでの1年間としたい。

(これまた開業医の)義理の父親から携帯でたった今メールをもらった。”初志貫徹”とのメッセージだった。是非ともこの言葉と共に色々な困難と闘っていくこととしたい。

さて、飛行機の中で留学中にすることを3つに絞り、心地よい気持ちでパロアルトの生活を開始する事とする。

がんばるぞぉ~。

次回のブログはスタンフォード大学のあるパロアルトから。このブログを見てくれている皆さんの心に伝える何かが持てるように、(幾分か)内容も濃いものとしたい。乞うご期待!


日航機墜落事故
乗客・乗員520人が犠牲となった1985年の日航ジャンボ機墜落事故から12日で22年を迎えたらしい。

この事故当時、僕はボーイスカウトのキャンプで墜落現場となった群馬県上野村・御巣鷹に近い長野県に居た。爆弾が破裂するような大きな音を鮮明に覚えている。又、夜は消防車や救急車等の音が騒がしかった。

どうやら慰霊登山に参加した日航機墜落事故の遺族に加えて、福知山線事故などの遺族も参加したそうだ。予期せぬ事故により突然に大切な人を失う悲しみは同じとの共通点からの参加表明だと思われる。

最近、痛烈に感じるのは、幼児虐待や子供の死亡事故の話。自分が子供を持つまでは、正直”他人事”としか捕らえなかった。しかし、親という立場になると その種のニュースは非常に敏感に反応するようになった。

人間が人間もしくは人間によりもたらされる事故により死亡していく。しかも上記2つの事件に共通しているのは過酷な条件化での労働だと認識している。”如何に社員に良い環境で仕事をさせる事が出来るか”は大切な事である。最近はIT技術の発達も有りセキュリティーはしっかりとしてきた。今後はハードのみならずソフト面でも向上して このような惨事が二度と起こらないような社会となるように望みたい。
元クライントとの会食
マレーシアの電力会社で水力部隊のトップを勤めていた客と昼飯を食べた。マレーシア系中国人で、2001年の初旬に僕が担当していた水力プロジェクト開発を通して関係を深めた客だ。

彼は既に長年勤めた電力会社を退職して、今はマレーシアのインフラ事業向けのコンサルティングを行っている。主には、今までの経験や人脈を活用して新規水力プロジェクト開発の詳細設計を行っているとの事。以前と比較すれば仕事量も減ったらしく顔立ちも優しくなった感があった。(曲がった事が大嫌いで、非常に厳しい客だっただけにそう感じた)

昔から会食の際は、ほとんど仕事の話をせずに彼の人生観や経験談を延々と聞く事が多い。本日もそうであった。故に食事開始は13:00で食事が終わって時計を見ると16:00… かなり聞き入ったみたいだ。

マレーシア国が急速な経済成長を遂げた1980~1990年代に発電所建設の監督を行っており毎日が多忙な日々だったらしい。彼がいつも悔やんでいるのは”時間は待ってくれない。過去を振り返って戻りたいと思っても戻れない”との話。子供が幼い頃に家族に時間を割けずに仕事に没頭していた自分が悔やまれるらしい。故に僕は絶対に同じ事を繰り返してはいけないとのアドバイスである。

クリスチャンであるからでもあるのだろうが、彼が約60年生きてきた人生で学んだ人生におけるプライオリティーは次の通りだと;

1.神
2.妻
3.家族(両親、子供、親族等)

仕事はプライオリティーがかなり低いと。つまり、仕事が理由で家族や嫁さんを不幸にして自分が幸せか否か?答えは”NO"である。このような思想からの順位付けだとの事である。

又、金儲けしたが家庭が崩壊した。自分は幸せか否か?答えは”YES”のはずが無い。お金とは自分や家族に対するセキュリティーであり幸せの根源として使用するもの。つまり、銀行の通帳にゼロが沢山並んでも家族が幸せになっていないのであれば、通帳残高はただの数字に過ぎず虚しいだけだとのこと。

自分の人生で親も子供もいつかは離れていく。かみさんが自分の人生で最も長く一緒に人生を歩む。故に不等式は 妻 > 家族 となるとの事である。

非常に単純な事だが心に重くのしかかる素晴らしい話だった。実際に退社してから痛烈に感じる事であるが、いくら家族サービスに時間を割くように努力していたとしても、自分としての”仕事のプライオリティー”は家族のそれと比較すると反省する部分はある。

彼は、マレーシア好きな僕がしばらく同国の電力市場から外れてしまう事に対しては非常に残念がっていたが、僕が米国のビジネススクールに合格して新たな人生(キャリア)のスタートを切る事に対しては、非常にポジティブな言葉を頂いた。うれしかった。

これから単身で渡米する。上記プライオリティも念頭に置きながら、自分として悔いの残らないTIME MANAGEMENTやSELF MANAGEMENTを行おうと思った。
アジアでNo.1の足マッサージ
入社当時から出張時に朝早く起きて散歩するのが好きだった。散歩しながら現地の人が沢山居る飯屋を探すのも好きになった。

クアラルンプルでお気に入りはジャラン・インビにある麺屋さん。日本人は絶対に来ない隠れスポットだ。店主には顔を知られており”いつものおねがい”と現地語で注文。なぜか店長と店員から”太ったねぇ”なんて言われた(汗)

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朝食を終えて久しぶりにお気に入りの足マッサージに行った。日本も含めて多くの足マッサージを試したが、やはりここが一番。僕的にはアジアいや世界一の足マッサージだ。李ファミリーが何十年も営んでいる店で僕はマレーシア初出張から数えて12年近く通っている。値段も30分で1,200円と安い。

しかし、とにかくツボを心得ているのか”痛・気持ちいい”。店で泣き叫ぶ人用に、壁には”忍”と書かれた紙が張られており、叫ぶとその紙を指差して店員に不気味な笑顔を投げかけられる。

場所はジャラン・ブケビンタンの有名な”スンガイ・ワン(お金の川との意味)”の4階にある。マレーシア通には有名店でお昼過ぎには予約が必要となる。

今日は開店一番乗りだったので貸しきり状態だった。この店で一番の李おじいさんに揉んで貰い、雲の上を歩くような軽い足取りでホテルへと帰った。

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家族サービス
会社での仕事を考えずに家族の為にスケジュールを組めるなんて初体験だ。この年になって、このような事が出来るのは幸せ以外の何者でもない。

僕自身、もしくは僕の周りのビジネスマンは仕事の為に旅行がオジャンなった経験は多々ある。家族にハッピーな思いはさせられないわ、旅行代金のキャンセル料は自己負担だわ、良い事無しである。

という事で、かなり思い切ったスケジュールを組んでみた。と言っても渡米前なのでタイト過ぎるスケジュールだ。

人気薄の新潟県を狙った。円安の為か国内旅行は非常に込んでおりキャンセル末のツアーばかり。どうやら宿泊施設が一杯らしい。その中でも新潟県は最近の惨事の為にキャンセルが続出しているらしく上越国際に宿が取れた。先日あった友人の野崎さんの紹介もあってよい宿が取れた。そう言えば、FMでも ここ数ヶ月新潟県観光協会がしきりに新潟へのレジャーを推進していた。

学生時代は数えられない程上越地区でスキーを楽しんだ。大学時代・社会人時代(結婚するまで)は親友と必ず正月は2人で上越に来ていた。そこは雪に覆われた銀世界であった。今回は夏なので緑一色。雪などどこにも見当たらない。普段見慣れている斜面も雪がないとピンと来ない。

おそらく雪解け水が使われているのだと思うがプールの水がとても冷たく、暑い日差しの中でとても気持ちよかった。女性にはこの水の温度は冷たすぎて少々堪えるようだが。。。

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ドキドキ感がバクバクと音を立て始めている。
ベンチャー企業
ベンチャー企業 (日経文庫―経営学入門シリーズ) ベンチャー企業 (日経文庫―経営学入門シリーズ)
松田 修一 (2005/08)
日本経済新聞社

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ベンチャー企業に関する知識が高まった。

ベンチャー企業の定義をこう書いている。

”成長意欲の強い企業家に率いられたリスクを恐れない若い企業で、製品や商品の独創性、事業の独立性、社会性、さらに国際性を持ったなんらかの新規性のある企業”

自ら起業したいと考えている方、エンジェルとして、もしくは投資銀行で活躍したいと思っている方々にはお勧めの本です。
松下幸之助 - 夢を育てる
松下幸之助 夢を育てる―私の履歴書 (日経ビジネス人文庫) 松下幸之助 夢を育てる―私の履歴書 (日経ビジネス人文庫)
松下 幸之助 (2001/11)
日本経済新聞社

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優れた経営の為にはプライドが必要であり、同時に海外の経営から虚心に学ぼうとする謙虚さを失っていない、そんな松下幸之助さんの生い立ち、企業立ち上げの際の苦労、リスクを負いながらの大胆な決断、又その決断にいたるまでの先見の目や綿密な計算、後世の我々に残す言葉が書かれている。

以下、松下幸之助さんの言葉である。


青春

青春とは心の若さである
信念と希望にあふれ、勇気にみちて
日に新たな活動をつづけるかぎり
青春は永遠にその人のものである




吉井先生を訪問
英語学習で僕自身開眼した授業を提供してくれたY.E.S.の吉井先生を訪問した(URL:http://yes-05.com/index.htm) 僕が通学していた頃は最高12人が詰まる浅草のマンションの一角であったが、現在は教室が御徒町に移りスペースは倍以上。しかも座席数が24に増えていた。

もっと驚くのは満員御礼で授業を受けたい生徒が”待ち”の状態だとの事だ。授業の質を考えれば当たり前の事だ。非常に嬉しいニュースだった。

思えば、今年の3月にスタンフォード大学の経営大学院から合格通知を受領した際に吉井先生に報告したが、まるで吉井先生本人が合格したように喜んでくれた。GMATでターゲット越えした際も同様に喜んでくれた。

これからも多くのアプリカントが留学を目指して勉強すると思う。吉井先生の教室のドアを叩くアプリカントも増え続けると思う。

本日は吉井先生に会えただけでもうれしかったが、もうひとつ嬉しかったのは現在の受講生のキラキラ輝く目である。何かに全力で打ち込んでいる人は美しい。僕の場合、いつも目に注目する。目力がある人は大好きだ。

これからも吉井先生の英語の受領を受けて多くの日本人が世界に羽ばたき日本経済や日本社会に貢献する事を祈りたい。







HIGHEST GOAL
ハイエスト・ゴール―スタンフォード大学で教える創造性トレーニング ハイエスト・ゴール―スタンフォード大学で教える創造性トレーニング
マイケル レイ (2006/02)
日本経済新聞社

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グロービスの堀さんの吾人の任務を読んだ後故に、自分自身でゴールを持つ事。つまり、自分の人生でのゴールに対する意識が非常に強くなった状態で読んだ。

ひとそれぞれ、色々なしがらみを持ちながら生きているが、この本では自らの本質を探究するためのツールが詰まっている。例えば、やりたくない仕事であるが上司がもしくは会社としての方針ゆえに時間と身体(労力)を売って その種の仕事を行う事に対する考察が記載されている。

日本社会、特に終身雇用制度に守られて高学歴を経て大企業に属する事がエリートコースと言われている社会もしくは環境に居ると全く感覚的に分からない、そのような事象もしくは考え方が書かれている。

実際に、筆者(原本は英語)であるマイケル・レイは本書で書かれているクラスを今は担当していないようであるが、このクラス(授業)が多くの実業家を育てた素晴らしい授業である事は確かのようだ。

渡米迄、1週間。夢膨らんだ。
吾人の任務
先日、友人の紹介で直接にお話できる機会もあった堀義人さんを更に知る為にも堀さん著のベストセラーである”吾人の任務”を読んだ。



久しぶりに読んでいてワクワクする本であり、3回読み直した。

吾人の任務 MBAに学び、MBAを創る 吾人の任務 MBAに学び、MBAを創る
堀 義人 (2002/03/15)
東洋経済新報社

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今となっては堀さんは知らない人が居ないほどの有名人でありビジネスも大学院も順調であるが、並ならぬ苦労を自ら買い、大きなリスクを取りつつ今に至ったのだと知りました。

常に自分の一生のスケールにて”何をすべきか。何がしたいのか”を考え、(成功を)”信じる可能性”を捨てずに邁進して行く姿に感銘を受けた。古い日本企業体質に対する挑戦をしつつ、日本が明るい将来を持てるためにひたすら努力し続ける堀さんの姿が等身大にて理解できた。

自分自身に当てはめてみる。非常に共通する部分が多い。但し、堀さんは一流であり僕のそれとはギャップはあるが。。。学位は理系出身、商社マンとして花形プラント事業を経験、常にクリエイティブな事業に興味を持ち、しがらみに縛られず果敢に攻める姿勢、又業界は異なるが常に社会への貢献を意識してのビジネスフレーム構築の発想 等である。

中でも共感したのは”何をすべきか?”と自分の人生に対する問いかけをモチベーションとしている点である。

高校生の際に友人の影響もあってアイルランド出身のロックグループであるU2が好きだった。彼らは多くのヒット曲を世に出しているが、僕が一番大好きなのは”I Still Haven't Found What I'm Looking For”である。この曲はおそらく恋愛の曲なのだと思うが、僕は”人生で究極的にやりたい事”を探す旅人に対して訴える曲だと勝手に思って聞いている。

今までの人生の大きな分岐点に居るときに常にこの曲が一緒に居てくれた。大学生になる時、ゼミを選ぶ時、社会人になる就職活動の時、そして会社にて仕事に追われて自分自身を見失っている時。。。。

最近の自分の成長は自分なりの人生のゴールが見えてきた事。それに向かってどのようにベストな道を通ろうかはこれから考え、構築されていく。堀さんの言う”吾人の任務”が自分の一生のスケールで見えてきて、それに対する環境も何とか手に入れた。

先日、堀さんが言っていた”学べば学ぶほど自分が分かっていない事が多いと感じます”が頭によぎる。中国のことわざ”足るを知る事が最高の目標である”と重なる。

渡米の際には是非とも、この”吾人の任務”と共に旅立とうと思う。

横浜
かみさんの仕事が土曜日にも拘らず4時に終わるとの話。ここ2週間は飲んだくれて帰宅が多かったので久しぶりの家族サービスをした。

自宅の足立区から高速を使って6時にホテルにチェックイン。その後、タクシーで館内の高級和牛専門店の古窯(http://www.hotpepper.jp/A_20100/strJ000025865.html) 前にも紹介したが、国産和牛最高級のA5ランクを使う数少ない店でとてもリーズナブルな値段。東京ベースの方にはアクセスが悪いが行く価値あり♪

店長の黒澤さんの計らいで家族3人にフィットする席を用意して頂いた。
今回はシェフの宜保さんにお任せコースとした。腕が良いのみならず鉄板越しで客を料理に魅了するテクニックは是非とも他の方にも魅了してほしい。僕自身、毎回マジックショーを舌で堪能させてもらっている。食材のみならずお酒も詳しい。実に会話に花を咲かせる。

メインは前沢牛と近江牛に加えて牛肉の寿司だった。かみさんは普段少食なのだが本日は昼飯も少なめとかなり気合が入っており男性の成人並の食べっぷりだった。娘はハンバーグ150グラムを釜炊きのコシヒカリと共にすべて平らげていた。

贅沢な前菜で、それだけでも満足だったが、メインの肉もガッツリと食べて、宜保さん特製のガーリックライスも堪能させてもらった。

あまりにも満腹だったので、ホテルまで電車で1駅だが歩いて帰ることに。潮の匂いがする心地よい風を受けながら歩いた(愛娘を除いて)。

宿泊したホテルは築15年くらいたつのだろうか? ルームキー、部屋のデザイン、部屋の中の小物、空調設備、部屋内照明等のハード面は時代遅れとなっている事を痛烈に感じた。しかしながら、ホテルのスタッフの対応や部屋の窓(浴室の丸窓が最高)から見る夜景は最高だ。

殆どが地方からパッケージで来ている観光客の人達であり、チェックアウトの際は20分ほど列に並ぶほどであった。まぁ、これならリノベーションする費用対効果が無いであろう。

出国のカウントダウンが気になり始めた家族との団らんであった。


起きたら娘の身体がとても熱かった。ホテルに体温計を借りて測定。なんと38.1度。。。昼の横浜を楽しむ予定だったがお預けとなった。。。
8月3日
8月3日、本日も多忙な一日だった。

人それぞれ、好きな数字ってあると思う。僕が好きな数字は、3・7・8・13・23である。今までの人生の思い出に残る局面でお世話になっている数字である。もちろん”1番”は好きであるが、僕的には数字の”1”とは別物とカテゴライズしている。

今日は、その好きな数字が並ぶ日であり、自分自身、とても充実した1日であった。

朝から留学前のパッキング開始。ある程度家中に纏めている塊を箱に詰め始めた。本の塊(100冊くらい)、スポーツ用具の塊、生活用品の塊、衣類の塊、色々ある。整理をしていると昔の遺品が出てきたりして時間が奪われる。結局パッキングは中途半端のままとなった。

税務処理。これは今までサラリーマン生活で企業に甘えていた事を実感。住民税は区役所、確定申告は税務署らしい。源泉徴収票を持って間違えて国税局に行ってしまった。役所の人は親切に対応してくれた。恥ずかしい限りだった。。。無事に確定申告終了。還付が数十万あると聞いて幸せ気分。

クリーニング屋に預けていた洗濯物のピックアップ。白洋舎の大きなビニール袋で6つ僕の冬物が溜まっていた。なんとか2往復で終了。真夏の太陽のもとで徒歩でのピックアップだったので暑かった。おかげさまで2キロくらいは減量できた(笑)

携帯電話のサービス内容変更。商社マンであったにも拘らず国内通話のみの携帯を使用していたので3Gに変更した。携帯電話は米国でも購入予定だが、友人や親せきが簡単にアクセスできるように日本の携帯も継続して持つこととした。よって、近未来は2つの携帯電話を携帯する。

そして、本日の大目玉は、グロービス社http://www.globis.co.jp)の訪問である。慶応義塾高等学校の同期で、2週間前にカオウ宅で開催したホームパーティーの発起人である佐野友昭が招待してくれた。

HBS出身の堀義人さんが設立したベンチャー企業であり大学院でもあるGLOBISだ。2時間の講演を最前列で受講した。短い時間であったが、これからの日本のビジネスマンに必要となるエッセンスを分かりやすく説明してくれた。再来週から米国ビジネススクールへ出発する自分にとっては、留学前の事前レッスンとなった。得るものが多くあった。

今思い出しても”ワクワクする2時間の報告”は、堀さんが書いた”吾人の任務”の紹介と共に別途ブログで紹介したい。


ラッキーなことにグロービス経営大学院の1~3期生で同年代のR35の第一回結集会がグロービス本社近くで行われており、佐野に我ままを聞いてもらい、参加させて頂いた。アツイ方が多く色々と意見交換をさせてもらった。中には僕が目指している環境ビジネスを既に手掛けている方もおり非常に刺激を受けた。


今吹いている夜の風がすがすがしく感じる、そんな素晴らしい一日でした。(この涼しく強い風は台風の影響だろうか。。。)

子供の教育
本日8月2日も多忙な日だった。

午前中は娘が通うプレスクールに動向。昼飯はトレーニングパートナーズの取締であり僕のカウンセラーであった木下さんと来年MBA希望のアプリカント3人で食事。午後は米国渡航の学生ビザのピックアップを行った。やっと発行された学生ビザ♪

しかし、疲れの為か電車の中では読書に集中できずに爆睡状態。亀有から都心は30分くらいなので丁度良い昼寝タイプである(笑)

アプリカントの方がGoodwill Groupの方でびっくり。会社立ち上げから在籍しているExective Officerの方である。来年から1年制の無事ネススクールのプログラムに絞って受験するとの事。スタンフォードのスローンプログラムも受験するらしい。3日連続でGoodwill Groupの方にお目にかかれた。何かの縁かも。。。(笑)


カウンセラーの木下さんから興味深い事を聞いた。

子供の教育も、僕らが立派な社会人になるのもそうだが、

1.自立
2.独立
3.許容

この3つのステップを順番に成長していく。僕が午前中に行ったプリスクールで教えている事は親からの自立である。僕が今からやろうとしているのは大きな組織からの自立である。

昔、小学生6年生の時に担任の飯田洋子先生から教わった言葉を思い出した。”鶏口となるも、牛後となるなかれ”である。確か史記からの言葉である。(英語では犬の頭になってもライオンのしっぽにはなるな、というらしい)

僕も今34歳。孔子が言うには”師曰く30にして立つ”である。孔子が過ごした時代の平均年齢と現在の長寿傾向を考えれば、そろそろ”立つ”もしくは”立たたねばらなぬ”年齢に来ている。

大企業も退職し、準備は整っている。まずは自立だ。そして、自分自身の独立記念日に向けてがんばろうと誓った1日だった。

旧友との再会
僕が香港駐在から帰国後2003年初旬に通っていた渋谷の予備校の同級生で煙草仲間である野崎秀吾さんと(8月1日に)昼食を一緒にした。

共に留学を目指していたが、野崎さんは留学せずに自分が信じる道を歩んでいるらしく、その志の強さと行動力に感動した。

大手町近辺の若手で日本を変えたい、新しいビジネスを興したいと考えている有志で集い、Otemachi Business Innovation Institute(URL:http://obii.jp/)を設立し、勤務先のNTT Communicationで仕事をしながら活動を行っているらしい。

上記ホームページや野崎さんのブログ(http://nozaki.com)を読ませて頂いたが何か近い将来やりそうな匂いがプンプンである。是非とも僕もビックになって微小でもよいので貢献したいと思う。

留学の合格祝いで扇子を頂いた。暑い夏、この扇子で乗り切りたいと思う。野崎さん、がんばって。

先輩との再会
MBA受験に関わりお世話になった先輩に祝勝会(歓送会)をして頂いた。お店は銀座のオイスターバーMAIMON(URL:http://www.maimon.jp/maimon/maimon_ginza.html)だった。

沢山の種類のオイスターを堪能。今の時期は南半球と日本からのオイスターがメインとなっている。教えて頂いた情報♪ アメリカでは”R"がつかない月はオイスターの収穫や接種は禁じられているとか。つまり、SEPTEMBERはRが最後にあるが、AUGUSTはRが無い月なのでアメリカ産のカキは市場にはないとのこと。これって雑学だろうか?

本日お会いした両先輩は、丸紅を退職して私費で渡米して名門であるバージニア大学ダーデン・ビジネススクールにてMBAを取得した。今後の日本や現状の日本の位置づけ等、僕とは異なる視点で、色々と教えてもらった。又、彼らの経験から、米国の滞在中にやるべきことのアドバイスを頂いた。

僕が以前から留学準備をしている事をお二方が知っており、色々と指導してもらった。僕が合格通知をダーデンや他校から受領した報告をした際は、まるで自分の合格のように喜んでもらった。

これから2人の背中を見ながら過酷な勉強をこなしていく。早く追いつきたいと思う。





7月最後の夕食
今迄共に人生を歩んできて、僕の人生に確実に影響を与えている親友2人と食事をした。

つい最近7月7日に、水泳から人間(女性)に人生のパートナーを変えた友人の行きつけの渋谷のお店に行った。芋焼酎を豊富に揃えている焼き鳥中心の飲み屋だ。味が良いからいつもギュウギュウに客が入っている。

親友は2人ともMBAホルダーであり見事にキャリアアップを達成している。飲みながら、①留学中に行っておくべきこと、②メディアに対する一般論、③組織運営の難しさ、等の話をした。詳細は割愛で友人の紹介をさせて頂く。

カ王 徳 :カオウのカは”木”に”可”を右側につける字なのだが日本の辞書には大体載っていない。。。父親が台湾の方で日本人の母親とのハーフ。北京語、福建語、英語、日本語がペラペラ。たぶん一番下手なのは日本語だろう(笑)1995年に慶応大学を卒業して直ちに奥様と渡米。1年間の語学留学を経て南カリフォルニア大学のMBAに参加。KPMG、光通信、ALL ABOUT JAPAN、GEを経て現在はグッドウィルグループで活躍している。GEではリーダー養成プログラムに組み込まれる逸材だったがさらにキャリアチェンジをして上を狙いたいらしい。

高校生からの友人で大学時代は一緒に志賀高原のスキースクールで指導員をやりながら華麗な生活を過ごした。大学のスキーチームが一緒でスカンジナビア半島へ海外スキー合宿にも行った。

奥さまはロイター特派員。現在はロンドンのロイター本社へ駐在しており、カオウは日本に取り残され祐天寺の豪邸で独り暮らしだ。


金子昌司 :大学生時代最も多く時間を一緒に過ごした親友。最近スイスより日本に移住したが未だに日本語がままならないらしい。流石にノバルティスだけあって日本のオフィスでもビジネスの90%は英語らしい。

慶応の大学院で管理工学を専攻し、その後、なぜか商社に興味を持ち三井物産に入社した。おそらく、丸紅に努めている僕と三菱商事に努めている砂川大(ハーバードでMBAを取得したのちにVCで数年働き、現在は自ら設立したベンチャーであるLOCATION VALUEのCEOだ)の2人が楽しそうに仕事の話をして洗脳したのだろう。キャリアアップの為に2年程会社で実業に携わり退職。2000年からオランダの名門ロッテルダムスクールにてMBAを取得。当時僕は香港駐在員だったが中国の国慶節の連休を利用して遊びに行った。

ノバルティスに入社後は、才能を買われてスイス本社に3年ほど駐在。さらに国際人となり今年日本へ帰国した。金子とはスイス、フランス、オランダ、モンゴル、フィリピンと多くの海外で会っている。これからも2人が国境を越えて活躍する限り色々な国で出会うのだろう。まずはアメリカ西海岸に来てもらいたい。


学生時代からの友人は僕のことに関して本当に色々な事を知っている。学生時代に我武者羅に行っていたこと、全く利害関係の無い熱い絆、困った時に必ず助けてくれる知的さと優しさ。社会人となってから、もしくは変わる家庭も友人の視点で見てくれている。この部類の人間は僕にとって多くはいない。彼らは、非常に希少な自分としてのINTANGIBLE ASSETSだ。

これからも2人にはお世話になると思う。また、みんなで切磋琢磨して元気のない日本の一助となるよう、頑張っていこうと思う。

娘との初デート
昨日、本日と忙しくブログを書く前に寝てしまった。。。

これは7月31日のお話。


7月9日に3歳になった娘と以前より約束していたアンパンマンミュージアム(URL:http://www.yokohama-anpanman.jp/main.html)に行ってきた。かみさんは仕事なので2人での旅となった。

よく考えてみると、娘と2人で遊びに行くのは初めてだ。仕事や自分の留学勉強を優先して家族と過ごす時間を優先していなかった事を痛感。いつも かみさんと3人か、もしくは、かみさんに任せっきりだった。

しかも、平日に東京での車の運転は久し振り。もしかしたら学生以来かもしれない。確かに会社に出ていれば窓の外で平日の渋滞は見ていたが他人事としてしか見ていなかった。亀有から みなとみらい迄の片道の旅、結局2時間くらい要した。

先日このミュージアムに訪れたのは日曜日だった。1時間30分待ちと言われたので諦めて八景島の水族館でその日は楽しんだ。やはり平日は違う。本日は待ちの列もなく、すんなりと入館出来た。

周りは母親と子供ばかり。娘と父親で来ている人は、かなりのマイノリティー。無職の父親で母親に逃げられて娘と一緒に来ている様に見られていたかも。。。

結局、ミュージアムで2時間ほど楽しみ、観覧車に乗って、クイーンズスクエアで食事をして帰宅した。娘は車の中で爆睡。運転手の僕的には非常にうらやましかった。。。

今回のアンパンマンのミュージアムを訪れて学んだ事:


①アンパンマンの歴史

最近できたアニメとの認識だったが、僕が生まれる以前より存在していた。どうやら1968年に12編の大人向け連作童話の1編として、PHPに掲載されたとのこと。PHPとは驚き。現在のアンパンマンと違って、顔は普通の人間でした(かなりぶさいくなおじさん)が、おなかの空いた子どもにアンパンを届けるというストーリーで、自分を犠牲にしても正義を行うという基本的な精神は今と変わっていないらしい。


②キャラクタービジネス

絵本や漫画で知名度を上げてキャラクタービジネスとなる事はなんとなく素人の僕でも理解できる。アンパンマンもその一例だ。不思議なのは先日訪れたピューロランド。自分自身、キキララだのキティーちゃんはどうやってあのキャラクターを知ったのだろうか?間違いなく漫画でもテレビでも無い気がする。。。

アンパンマンの顔は非常に単純だが話の内容がすばらしい。これって博愛の精神であろう。他人の為に自分を犠牲にするヒーロー。心の中にスゥーッと入り込んでくる。キャラクタービジネスにも色々な展開があるし認知度を広める為の方法が異なるのだという事を学んだ。


③ 創造性を育む

単純にキャラクターの人形を並べて子供達に楽しんでもらおう、なんて単純な発想ではなく、色々な場所に工夫が施されていることに気づいた。五感をフルに使って子供達が楽しみながら何か発見し学習できる工夫には脱帽。アンパンマンというキャラクターを媒体に“考える”行為を子供に対して提供している。すばらしい。


次回は平日に3人で行きたいと思う。
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