
本日、初めてTARGET(URL:http://www.target.com/gp/homepage.html)を訪れた。僕が車が無い事を知った同級生でサンフランシスコ出身のCarolineが運転してくれた。
Carolineは旦那がスタンフォードのMBA (Class of 2000)で、彼女はヒューレッド・パッカード社の設立者の一人であるパッカード氏が設立したファンドから奨学金をもらっての留学だ。ビジネス、NGO、慈善団体全てのセクターの経験があり、色々な団体のリーダーも兼ねている。
元々は学校の近所のTARGETへ行く予定だったが、道を間違えて2つ隣町のSUNNYVANEまでの旅となった。ドライブが長くなった分、色々と話が出来た。
消費者とイノベーションの国であるアメリカで活躍する巨大ディスカウントショップの雄を調べてみた。私見も混ぜて書いてみます。
ターゲットは、食料品を取り扱いながら約3,000坪の店舗をアメリカ全土に展開している。1962年にKマート、ウォルマート、ターゲットという3大ディスカウントストアが一斉に誕生したが、2002年にKマートが破綻したので(確か他社と合併した。シアーズかなぁ?)現状は、ウォルマートとターゲットが競合しているようだ。
ウォルマートは低価格戦略を打ち出し、これを実現するために情報システム、ロジスティクス・システムの強化を推進した。これに対しKマートは価格で対抗しようとし、結果的に敗北した。
そんな状況下で、同じディスカウント・ストアでターゲットは順調に業績を伸ばしてきた。理由は、Kマートとは異なる徹底したウォルマートとの差別化であり、それにより企業イメージを高めている。
:綺麗で光っている店舗(通路が広めに設定)
:プライベートブランドの開発を促進
:アップグレードな広告・プロモーション戦略
対象顧客もウォルマートに比べ20%高い平均年収を狙っているらしく、確かに店内に並んでいる商品には”安く見えないがお買い得”といった印象を受けた。おそらくデザインに拘っているためだと思う。ゆえに、リッチだがブランドに拘らない女性が客層に多いようにも見受けられた。
消費者に密接に関わっており、又、巨大ウォルマートに対抗する意識も強いようで、①顧客ニーズの徹底的な分析と把握、②最新の情報システム武装、そして徹底的な差別化戦略の実施、を掲げているらしい。
顧客ニーズの把握では、データウェアハウスに蓄積している過去2年間の単品別商品情報を活用しており、コンピュータによる販売予測・消費者購買動向パターン分析を行い発注量を決定し、その上で数百人からなる在庫分析担当者等がきめ細かく店舗別商品補充を行っているらしい。
非常に興味深いのはターゲット独自のクレジットカードで、ターゲットの顧客(SSNを持っていない僕たち学生は無理だが…)は各自の望む学校を指定することができ、売り上げの1%の金額がターゲットより指定の学校に寄付される。現状、107,547の学校が、この恩恵を享受しているという。流石は博愛の精神を持つ人間が多い国。カードによる顧客別購入額はカードを使わない一般客に比べ2倍になっており、学校指定の顧客は4倍になっているとのことである。
店内で、もう一つ面白いものを発見。Carolineも初めて見たらしく、他の店舗でも扱っているところは、まだ多くないらしい。要は 買い物ワゴン専用のエスカレーターである。暇な日に2週間位の間に必要であるあらゆるものを山ほど買い溜めするアメリカ人としては大きなワゴンが必要でありフロアーを移動するには良いかもしれない。

下から見た図。一応、子供とかが入らないようにドアで遮断している。

買い物ワゴンは水平を保たれたまま上の階、下の階へ移動する。人間が乗っているエスカレーターのほうが多少スピードが速く設定されているようだ。
以上、TARGETの旅でした。
Carolineは旦那がスタンフォードのMBA (Class of 2000)で、彼女はヒューレッド・パッカード社の設立者の一人であるパッカード氏が設立したファンドから奨学金をもらっての留学だ。ビジネス、NGO、慈善団体全てのセクターの経験があり、色々な団体のリーダーも兼ねている。
元々は学校の近所のTARGETへ行く予定だったが、道を間違えて2つ隣町のSUNNYVANEまでの旅となった。ドライブが長くなった分、色々と話が出来た。
消費者とイノベーションの国であるアメリカで活躍する巨大ディスカウントショップの雄を調べてみた。私見も混ぜて書いてみます。
ターゲットは、食料品を取り扱いながら約3,000坪の店舗をアメリカ全土に展開している。1962年にKマート、ウォルマート、ターゲットという3大ディスカウントストアが一斉に誕生したが、2002年にKマートが破綻したので(確か他社と合併した。シアーズかなぁ?)現状は、ウォルマートとターゲットが競合しているようだ。
ウォルマートは低価格戦略を打ち出し、これを実現するために情報システム、ロジスティクス・システムの強化を推進した。これに対しKマートは価格で対抗しようとし、結果的に敗北した。
そんな状況下で、同じディスカウント・ストアでターゲットは順調に業績を伸ばしてきた。理由は、Kマートとは異なる徹底したウォルマートとの差別化であり、それにより企業イメージを高めている。
:綺麗で光っている店舗(通路が広めに設定)
:プライベートブランドの開発を促進
:アップグレードな広告・プロモーション戦略
対象顧客もウォルマートに比べ20%高い平均年収を狙っているらしく、確かに店内に並んでいる商品には”安く見えないがお買い得”といった印象を受けた。おそらくデザインに拘っているためだと思う。ゆえに、リッチだがブランドに拘らない女性が客層に多いようにも見受けられた。
消費者に密接に関わっており、又、巨大ウォルマートに対抗する意識も強いようで、①顧客ニーズの徹底的な分析と把握、②最新の情報システム武装、そして徹底的な差別化戦略の実施、を掲げているらしい。
顧客ニーズの把握では、データウェアハウスに蓄積している過去2年間の単品別商品情報を活用しており、コンピュータによる販売予測・消費者購買動向パターン分析を行い発注量を決定し、その上で数百人からなる在庫分析担当者等がきめ細かく店舗別商品補充を行っているらしい。
非常に興味深いのはターゲット独自のクレジットカードで、ターゲットの顧客(SSNを持っていない僕たち学生は無理だが…)は各自の望む学校を指定することができ、売り上げの1%の金額がターゲットより指定の学校に寄付される。現状、107,547の学校が、この恩恵を享受しているという。流石は博愛の精神を持つ人間が多い国。カードによる顧客別購入額はカードを使わない一般客に比べ2倍になっており、学校指定の顧客は4倍になっているとのことである。
店内で、もう一つ面白いものを発見。Carolineも初めて見たらしく、他の店舗でも扱っているところは、まだ多くないらしい。要は 買い物ワゴン専用のエスカレーターである。暇な日に2週間位の間に必要であるあらゆるものを山ほど買い溜めするアメリカ人としては大きなワゴンが必要でありフロアーを移動するには良いかもしれない。

下から見た図。一応、子供とかが入らないようにドアで遮断している。

買い物ワゴンは水平を保たれたまま上の階、下の階へ移動する。人間が乗っているエスカレーターのほうが多少スピードが速く設定されているようだ。
以上、TARGETの旅でした。
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