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STANFORD GSB留学記
西海岸のエスタブリッシュメントの中で過ごし得る知見や身の回りで起こる出来事を読者と共有していきたい。授業内容、クラブ活動、シリコンバレーのコミュニティー、等盛り沢山の内容を掲載します。
心の支え
アメリカは日本にとっては身近な存在であり、カリフォルニアも含めて西海岸であれば尚更と考えていたが生活するとかなりのギャップを感じることが多い。消費に対する考え方、世界的に見てアメリカの位置づけの高さ、国のスケールの大きさ、等である。

そんな中で、① 週1回の(東京に居る)家族とのテレビ電話、② 大学院の友人との交流、③日本人家族に招待された際の日本料理、④クラスメートと共に楽しむスポーツ観戦、③ アメリカで活躍するスポーツ選手、等に勇気やら元気をもらって過ごしている。

先週、予備校時代の友人が海外出張でシリコンバレーまで来た。1日くらいは会おうと約束であったが、僕が中間試験中であり、結局会えず彼は帰路に着いた。。。現地企業とのアポもアレンジしてあげれなかった。

彼が帰国した次の日、郵便ポストにチョット大き目の封筒が入っていた。彼が滞在していたサンフランシスコのヒルトン・ホテルから送付してくれたものらしい。

中には”だるま”の手ぬぐいが入っていた。重要伝統建物郡保存地区に指定された金沢の”ひがし茶屋街”のてぬぐい有名店"今日香”の品だ。

てぬぐいと一緒に、友人の力強い文字で”七転八起”と書いたメモが入っていた。

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自分の中で何か奮い立つものを感じた。小学校卒業の際に、大好きだった担当の飯田先生から渡された”卒業に際して贈る言葉”に書いてあった言葉である。

七転八起。人生は長い。楽しくないことも沢山ある。年を取る毎に色々と悩むことも多くなる。人間関係で悩むことも多くなるでしょう。そういう時は、自分の頭を使って考えなさい、繰り返し失敗しても諦めずに頑張りなさい。。。そのように書いていた。

野球選手の苦労と僕が体験している苦労は異なるだろうが、レッド・ソックスの松坂選手はコテンパンにメディアから叩かれたが有終の美を飾りワールドシリーズチャンピオンに輝いた。持ち前のガッツ、自分に対する厳しさ、自分の能力に対する自身、諦めずに前向きに進むスピリット、ある程度のずうずうしさ。。。 どれをとっても年下であはあるが脱帽である。

自分としても同じことは出来る、甘えはいかん、と感じさせる一日でした。
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STANFORD GSB 結集会
スタンフォード大学のビジネススクール(Graduate School of Business;GSB)の日本人は、今現在、計14人である。MBA1年生3人、MBA2年生6人、Sloan5人である。Ph.D候補はどうやら1人も居ない。

僕が8月15日に渡米して以来、痛感していたのはビジネススクールの日本人学生の少なさである。経済面では世界的にもリードしているはずの日本が米国の西海岸では重きを置かれていないのでは?と感じる場面が多い。授業では日本の企業のケースがバシバシと取り上げられるのに日本人学生が少ない気がする。

ビジネススクールは全員で800人近くの学生が居るのに、上記の通り日本人学生は2%程度である。GDPで世界の14%近くを生み出している国からの学生(日本代表)の価値の認識が薄いのか? もしくは、日本がビジネススクールの位置づけを軽視して積極的な派遣をしていないのか?

いずれにせよ、実に悩ましい数値だ。


本日は、第一回のGSB(URL:http://www.gsb.stanford.edu/)学生の結集会が成立した。

選択科目が共通していて知り合っていたり、スタンフォード大学日本人会で顔も知りだったり、食堂ですれ違っていたり、色々な場面で知っている顔はあったが、正式にGSBとして集まるのは初めて。各人の今までの職歴や経歴を知ることが出来たし、この大学から何を期待しどのように行動しているのか知ることが出来た。

話が戻るが、世界的に見て、日本人の位置づけが下がっている気がする。これは渡米してから、度々、痛感する事である。理由を色々考えるが、日本人の"Expression"の能力が足りないのか? 日本人としては海外に学びに行く必要性が軽視されている為なのか? 西海岸より東海岸の人気が高いのか? 色々と考えるが僕は西海岸の教育の最先端に日本は更に人を投入だと提案したい。

先日のブログにも書いているが、良い教育は人を育てるし、異なる環境は視野の広い人間を育てるには適切な"場"である。

島国に生まれ、島国ならではの文化、環境の中で微妙・繊細な人間関係を反射神経的に会得し、私生活のみならずビジネスにおけるトゥールとして使いこなせる人間性、国民性が更なる注目を浴びる日が来る事を期待して、日の丸を掲げながら、日の丸を心に思い描きながら更に躍進していきたい思う。

イギリス人のも時々共通するものを感じるのだが、アメリカ的なハードパワーに頼る経営に、島国的な要素が加えれば、とても美しい経営の像が描けると思っている。"島国的”とは上記にある通り人間同士のハーモニーの実現である。


来週は中間試験開始。そろそろ、真剣に勉強モードに切替です。
アジア人の生産能力
Organization Behaviorというクラスがある。日本語に訳すと組織行動学が適切な言葉だろうか?組織の中で、自分をどのようにポジショニングして周囲と協調するか、周囲に影響を与えるか、又、組織の中の状況をどのようなフィルターを通して理解するか等を学ぶクラスである。

本日はアジア人として とてつもなくうれしいニュースである。圧倒的にアジア人の効率性、生産性の良さが証明できた。どうやら過去を見てもこのチームに太刀打ちできる記録は無いらしい。

TANAGRAMというパズルがある。英語で聞くとピンと来ないが、要は色々な形をしたピースからなり、犬とか家とか組み合わせによっては無数に形が想像できるパズルである。温泉旅館とかによく置いてある。(URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%A0)

これを使ってチームでスピードを競う。全てで7チーム。各チームが2つに分けられる。ExectivesとWorkersである。

Workersは部屋に待機させられ何をするのかも分からない状況。逆にExectivesはゲーム内容が説明され、16ピースからなるタングラムが1セットずつ渡される。Exectiveは、口頭もしくは書面での説明のみでWorkersに如何に早く希望する形にタングラムを完成させるかが要求され、各チームで競うわけである。ExecutiveはWorkersの為に完成図を描いてはいけない、パズル開始までパズルのピースを触ってはいけない等色々と規制がある。

アジア人のみのExecutiveが圧倒的スピードで勝利した。他のチームは3分平均で最後まで完成しないチームが3チームある中で、11秒という圧倒的速さでの勝利。タイムレコードだとのことである。

これは”相手(労働者;Workers)にどのように説明すれば、間違いを犯さずに、如何に早く、効率的に、自らが設定するゴールに達してくれるのか”が経営陣に要求される。

大きな違い:

僕はWorker側だったが、Executiveは米国人、スイス人、ブラジル人、米国系中国人からなる4人。理系出身が多かった。2枚の紙が渡され、1枚にはマテリアルリスト(12個のピースが1つ1つ説明されている)、2枚目には"どのようにしてパズルを完成されるか"が順を追って書かれていた。しかも、このゲームに与えられた30分の時間の20分は部屋で待機させられ、残り10分しかなかった。

問題は2枚の紙を相互に見ながらパズルを完成させなければならなく、又、パズルのピースが特殊な形をしているので上下左右の説明記載が明瞭でなく1つ1つのピースをくるくる回しながらパズルの組み立てが必要となった。しかも全てで16ピース。。。かなり頭を使い、時間を要するプロセスである。しっかりと紙の説明を読まずにピースを動かしている人もいた。

一方でNo.1のチーム。流石の工夫である。というか11秒以内も可能だったのではと思わせる。ExecutiveはWorkerをゲームが始まってすぐにWorkersを呼び、目的を伝え、Worker側が知りたい全ての情報をExecutiveは口頭で説明。スケールがほぼ実物大の紙でのパズルを使って組み立てる練習を10分くらい行わせ、全てのWorkersのスキルが向上した時点で、本物のパズルを使ってタイム測定を行ったとの事である。

ゲームの理解度、且つ目的を理解しての創意工夫には脱帽である。


日本はアジアを代表する製造業に特化した国だ。実際、500兆円を超える日本のGDPを支えているのも製造業である。自動車の工場での経営方法は日本がNo.1だ。欧米の企業はこぞって日本のやり方を模倣している。韓国他アジアの国も日本の経営方法には一目置いている。世界の工場である中国では独自にこのような経営方法は見出せていない。要は安価な労働力のみが売りである。

団塊世代がビジネス界から消える2007年問題。来年も多くの技術者が永年勤めた会社を退職する。日本をさせてきた製造業の中で培われた技術をノウハウを持った人達である。

55人しか居ないが世界の凝縮であるクラスルームで起きた事は世の中の動きや兆候を代表している。日本が培ったノウハウや技術が後世に残せ、又そのような分野にて付加価値が生み出せる。このビジネスフレーム(海外人材派遣)は今後も広がっていくのだろう。





マーケティング
僕の通っているSloan ProgramのDirectorを勤めているマリーは、とても優秀な女性であり、生徒を子供のようにかわいがってくれる。凄いのは自らが持つ膨大なネットワークを使い、学生が満喫できる状況を作り出してくれる。学生はその場において、それぞれ異なる野望や夢を実現させる為に頑張っているわけである。

11月初旬にアジア地区のスポンサー周りを企画している。シンガポール、香港、韓国、日本である。

スタンフォード大学は三菱系のスポンサー(社費派遣)が多い。三菱商事筆頭に三菱電機、三菱重工、三菱系銀行、三菱系保険会社である。マリーの日程表を見せてもらったが、日本滞在予定の2日間で相当な数の企業との面談がぎっしりと詰まっていた。

商社は3つ廻る予定らしい。5大商社で現状スポンサーである2社に加えて、大手町(駅)の商社の人事部が強烈にアプローチして面談を獲得しているみたいだ。残念ながら僕が在籍していた商社の名前は聞かない。。。

マリーに対して1ヶ月前くらいに提案した。”絶対にスローンに限定してマーケティングをすべきである。こんな素晴らしいプログラムがあるのに日本での認知度がまだまだ浅い。日本で規模的に最大手ビジネススクール留学予備校のAGOS(元プリンストン・レビュー)で説明会が出来れば、かなり多くの人が参加すると思う”と。。。マリーは”AGOS JAPAN代表の横山さんを知っているし考えてみるわ”、と言っていた。それが切っ掛けか否か分からないが説明会が決定した♪

URL:https://www.agos.co.jp/onlineservices/modules/agendax/?op=view&id=831

多くの企業やアプリカントが参加してくれれば良いと思う。どうやらスケジュールがパンパンであり、アプリカントとの面談も既に埋まっているようである。
アジア
中間試験前でバタバタな日が続いている。
間違いなく、今週末は勉強漬けになるのだろう。

一昨日、クラスメートのSさん宅に呼ばれ夕食をご馳走になった。
両親が学校を訪れており、大人数での食事となった。

お父様が東南アジアで長期働いているらしく、又、僕がつい最近まで働いていた商社の大先輩である事も有り色々と共通な話が出来た。

アジアの人間、欧米の人間、僕は食文化を基準にこの2者を同一視していない。つまり、アジア人は農耕民族型、欧米人は狩猟民族型との区分けである。ビジネススタイルや対人との交渉スタイルを例にとれば、僕の目からは確実に差異がある。

最近の授業でインド人であるアブジィの発言が、教授(生粋の米国人)から却下された。僕なりにはインド人の発言がビジネス経験から納得できたが、教授のセオリには沿っていなかったのだ。

クラスメートで米国育ちの人間は、教授の反応に対して、頭を縦に振っていた。

食事に招待してくれたクラスメート、クラスメートの父親もインド人の発言には賛成のようだった。正直、自分の洞察力や思考回路が完全に使い物にならないのだと思っていた懸念が晴れた。この種の話は反射神経的反応であるので身にしみているのだろう。米国人の感覚は、2ヶ月アメリカで同じクラスで座っているので大体分かってきた。そろそろ、殆どの生徒の本性も見え始めているので。。。


ビジネススクールの殆どが、”ダイバーシティー(diversity)”を売り文句としている。但し、米国での教育だけに、米国的な思考、米国なりの好みが先行してしまうケースが多い。

クラスとしてシナジーが出せるように、又、米国人他異なる文化、スタイルを持っているところと効率的に情報交換や意見交換が出来るように自分に自身を持たなければと再確認した日であった。

TESLA MOTORS
Entrepreneurial Thought Leadersの授業で、今週の水曜日にTESLA MOTORSの創始者で且つ現在CEOを務めているMartin Eberhardがスタンフォードを訪問した。

TESLA MOTORSは、シリコンバレーで2003年に起業したベンチャーで"電気自動車"に特化している。eBay, PayPal, Googleの創業者、Vantage Point等のベンチャーキャピタルも投資している。投資額が4,000万ドルを超えている。環境に対する投資家の熱意、電気自動車に対する将来の需要の期待値が伺える。

URL: http://www.teslamotors.com/

この会社の凄い事は、他社を凌ぐスポーツカーで注目を集め、電気自動車という事で"環境”に優しいとのオマケつきである。すばらしいマーケティング戦略である。僕が電気自動車を製造するとすれば、出来る限りコストを削減することに注力し、必要なパフォーマンス以上は車に望まないだろう。

当社として初の製品となる「TESLA MOTORS」は近日中(2007年末)に販売される。245馬力のモーターを用いて時速100kmまで4秒で加速(ポルシェより早い)、最高13500回転で時速は210km以上が可能。リチウムイオンバッテリーを用いて、航続距離は245マイル(約322km)だと。驚くべき事実は、原動力が100%電気だという事。充電時間は約3.5時間と予想以上に短い。

気になる車両本体価格は98,000ドル(約1200万)だと。製造台数が限られていることもあり、2007年度分は完売であり2008年度分の予約を現在受け付けているらしい。Emberhard氏は"決して安い金額でないが、このスポーツカーが電気自動車の常識を変えて一般ドライバーでも購入可能な金額になる日も近い”と述べていた。

慶応大学藤沢キャンパスで開発している電気自動車のテレビ番組を1年半くらい前に見た。バッテリーが数千万円だと言っていた。更なる開発の為の出資が必要で多くの自動車製造会社を訪問していると言っていた。おそらく近い将来にはガソリンスタンドがこの世からなくなり、電気スタンドが登場するのだろう。

いずれにせよ、環境に良い方向に話が進んでいる。効率面で環境へ貢献しているのだろうが、電気自動車に充電する電気の発電方法も改善しなければならない。

YOU TUBEでTESLAの会長のインタビューを見つけた。(URL:http://www.youtube.com/watch?v=hOl_1S10jTk

しっかりと更なるステップを考えている。太陽電池のオプションがあるとの説明である。脱帽だ。

I Have a Dream
正直、ビジネススクールに入るまではOrganization Behavior("OB")など学習する必要は無いと感じていた。多くの先輩から組織の中で生きる術は教わったし、厳しい環境でもどのようにして周囲を活気付け、より良い結果を導き出すかはHands-on Experienceを通して学んできた。

人間、学ぶ事に終わりは無い事はビジネススクールに来て感じる。

留学準備をしている際にSTAR METHODをFuture Education Centerで講師をしているトムから教わった。例えば、計画を立てる際、もしくは、既に起きた事象のレビューを行う際に役立つMETHODである。Situation, Task, Action, and Resultである。それぞれの頭文字を取ってSTARという訳だ。

状況を認知し、自分としてやるべき事(任務)を把握し、取るべき行動を決定し、その後起こりうる(起こった)結果を分析する。そして、状況認知に戻る。この繰り返しで状況を改善したり、自らのパフォーマンスを向上させる。

OBの授業では、例えば、上記のプロセスにおいて、”状況を認知する際の情報”に焦点を当て客観的もしくは合理的なフィルターを認知し、そのフィルター通して極自然な状況の把握が出来るマネージャを目指す。

多くの人が個々の目標もしくはゴールを達する為に情報を意図的に操作する。そのような状況において、それぞれの人間の心理等を考慮に入れながら上記のフィルターを通して合理的に状況を把握する訳である。

OBは、MBA1年生も同じ講師が同じ内容を教えておりビジネススクールのコア授業である。フランク・フリン講師(URL:https://gsbapps.stanford.edu/facultybios/biomain.asp?id=09698912)は個性溢れる人で授業内容にも、彼の工夫が色々なところに垣間見れる。好きな授業が数個あるが、その中の1つである。

本日は、(1) Motivating others to perform, (2)Crafting a message、の2つが題材だった。2時間30分とおそらしく長い授業である。長い授業は集中力が切れがちなのだが、Matin Luther Kingが1963年にリンカーンの石像の前で行った有名な演説を聴き、完全に目が覚めた。

聴衆が共鳴し、最終的に同化できる様に、スピーチの中に色々な技が木目細かく組み込まれている。スピーチする際の、彼の姿勢(Position)、声(Voice)、テンポ(Tempo)、目線(Eye Contact)の基本動作が素晴らしい事に加えて、伝えるべきメッセージを定義(Define)し、デザイン(Design)し、確実に伝達(Delivery)している。相手の心の中に入り込み、相手が自分に同化するようにメッセージを伝えている。

http://www.youtube.com/watch?v=iEMXaTktUfA

特に繰り返し言っている5つの言葉は耳に残るメッセージとなっている。

1.100 years ago (如何に長い間、ネグロが耐えてきたか)
2.Now is the time (これ以上耐えることは出来ない緊急性)
3.We can never be satisfied(上記に同じ)
4.I have a dream (自らのゴールを全ての人のゴールへ転換)
5.Let freedom Ring (ゴールの共有の呼びかけ)


人を動かす演説(スピーチ)は必ずしも完璧な英語でなくとも良い事も十分に伝わる。逆に、彼の独特なテンポが特徴となっている。

この演説が行われてから既に40年以上が経とうとしている。今では、ネグロと白人の障壁は殆ど無くなっている。(最近のショッキングな出来事は忘れて)アメリカの国旗を背負い頑張っているアスリートも多い。

シリコンバレーの企業訪問
入学前から待ち遠しかった”SILICON VALLEY TRIP"当日となった。

今年のTRIPは3社訪問。

1.VeriSign (URL:http://www.verisign.com/)
2.Lockheed Martin (URL:http://www.lockheedmartin.com/)
3. You TUBE(URL:http://www.youtube.com/index.php)

の3社である。

上記2と3は、機密関連の確約書にサインをしたので、申し訳ないがここでは何も書くことが出来ない。。。2は僕が昔働いていた会社と密接な関係があり(良い事件ではないが)、3は最近のブログでも書いたがUS$1.6BILでGoogleに買収された世界一の動画共有サイト運営会社だ。

VeriSign(ベリサイン)はデジタル認証サービスとその関連商品を通じて、信頼できるインターネット・信頼できる電子商取引を提供するという目標でサービスを展開している。当社の認証システムは政府から金融サービス、小売アプリケーションにいたるまで幅広く使用されており、現在電子証明を運用しインターネット上最大の認証局である。

1995年に設立され、1998年にNASDAQへ上場。設立から12年しか経っていないが、従業員は4,500人で売り上げはUS$1.6BIL(約2,000億円)だと。

クラスメートでありBay Areaの企業に詳しい(日本食好きの)インド人のクリシュ曰く、創業者が優秀でありここまできたのだと。創業者のリーダーシップが強力であり会社及び社員をうまくドライブしたから成功した、とのことである。

どうやら、クリシュもベイエリアの急速に成長する企業(年間45%の成長率)で働いた経験が有るが創業者にリーダーシップ能力が無く苦労したらしい。会社の業績も右肩上がりとはいかなかったらしい。

ビジネススクールへ来ると”リーダーシップ”と”マネージメント”の違いを問われる。正直、上記の違いなど気にせずにビジネスを行ってきた。両方とも仕事の効率上昇には必須な素質もしくはトゥールである。又、学んだから得られるようなものでもない。”人の好み”や”カリスマ性”等先天的なものも要素となる。

今年の5月に講演した元ヒューレッドパッカードCEOのFionaもそれらしきことを言っている。リーダーシップとマネージメントの違いが明確に分かる発言である。(URL:http://edcorner.stanford.edu/authorMaterialInfo.html?mid=1718)

どのような状況においても、冷静に状況を把握し、自らの決断に自信を持ち周囲の人間をリードしていく。おそらく緊張しているチーム員を和らげる為にユーモアも持っていなければならないのだろう。

父親的なアプローチで成功した日本一の経営者である松下幸之助、兄貴(もしくは親父)的なアプローチ方法で常識を嫌い自ら掲げる目的にまっしぐらで成功した起業家の本田宗一郎の顔が浮かんだ。

まだまだ学んだり、経験すべき事が山ほどある。

起業家との接点
毎週水曜日の午後に取っているクラスで"Entrepreneurial Thought Leaders Seminar"というAcross Roadのクラスがある。300人くらい入るクラスが満員である。(URL:http://etl.stanford.edu/)土地柄も味方し、シリコンバレーで活躍する起業家もしくは既に成功をおさめた人が講演してくれる。

講演後は、毎回選ばれた数人が食事を共に出来るとのオマケつきである。但し、選ばれる為には、かなり厳しい審査がされるとの事である。

先週はスタンフォード大学で教鞭も取っているDINNA NOVITSKYが講演した。シリコンバレーでも老舗のベンチャー・キャピタルであるMDV(URL:http://www.mdv.com/)にてVenture Partnerとして実績を積み現在はBig Tent DesignのCEOも勤めている。

事業を起こす際のメッセージ:

①やるなら大きく、でなければ諦めろ!

起業をするのであれば、個人的な、且つプロフェッショナルなパッションが必要であると開口一番。修羅場を切り抜けてきた方なので言葉が重く感じる。

"GO BIG OR DON'T GO"とのメッセージが一番ズシンときた。確かに中途半場が一番悪い。自分自身、その気があるので特に重く感じた。

②ビジネスフレームを間違えるな

いくら将来の需要が読めてもビジネスフレーム構築を誤れば駄目らしい。次の3つのどちらかを組み合わせると大まかな骨組みが出来るとの説明。

1. Strategy VS Execution
2. Technology VS Team Building
3. Diversity VS SIngular Focus

やはり成功している人はVisionaryな視野からビジネスフレームを構築せずに、身近な所でアビトラージュを見つけ成功する為にビジネスフレームをスリム化・明確化している。

彼女はVenture Capitalistとして投資家の目を持っているが、”我々はお金でなくパッションを投資します。”と言っていた。もちろん、最終的にはMONEYだが上記のような感覚なのだろう。何となく分かる気がした。
愛校心
昨日の大学フットボールはスタンフォード大学対南カリフォルニア大学。アウェーでの試合だった。

試合前の下馬評は、南カリフォルニア大学が41点差での勝利。。。つまり、圧倒的にスタンフォードに芽が無いとの評価だ。

確かに、当大学は今シーズン全米でTOP10の実力で、今シーズンの評価は全米No.1/No.2辺りである。スタンフォード大学は50~60位くらいと並レベル。どうやら米国ではTOP25に入らなければ話にならないらしい。(URL:http://sports.espn.go.com/ncf/abcsports/BCSStandings)

信じればミラクルは起きる。昨晩は夜中の1時近くまで大学内が騒がしかった。スタンフォードがアメフトの試合で得点すると独特な汽笛がなるのだが、漆黒のキャンパスの夜に汽笛が何度と無く鳴り響いていた。約1,000人近いファン(おそらくアングラの学生)が終結し、戦いを終えてロッカーに戻ってきたアメフト選手を激励した。

メディアも大騒ぎ。ニュースを見て興奮した。まるで自分が勝った様に。(URL:四つある画面の右上がスタンフォード戦♪ https://r.espn.go.com/espn/contests/07GameChangingPerformance/index?cmp=ncaarovchris) アメリカ国内の大学フットボールファンにもかなりのショックを与えている♪

待てよ、何でこんなに興奮しているのだろう。。。ちょっと考えてみた。これって愛校心なのだろう。スタンフォードに来て2ヶ月が経過した。

愛校心や愛国心や愛社心なるものはとても美しいと思う。不思議なエネルギーが湧いてくる。日本人に生まれて”日本・日本人の為に”と考えている際、自分を認めてくれた会社に対する愛社心、そして自分が学び生涯の友を当てえてくれた学校、予備校、そして教授陣、それらに対して何かしらの形で貢献したい、と思わせるのが”愛”だと思う。

面白いもので、渡米前は、普段はサラリーマンの格好しかしていなかった34歳の普通にそこらへんに居る”おじさん”が、キャンパスでは、"S"とかスタンフォードとか書かれているTシャツ、パーカー、キャップ、バックなどを着用している。

東京の都心に居たら間違いなく”浮く”格好である。しかしながら、僕の周りのおじさんやおばさんSTUDENTSのみならずアングラや修士課程の学生の殆どが自分の大学が書かれている何かを身に纏っている。

これから少なくとも8ヶ月、この大学で学ぶ。教授・先輩、後輩、そして同級生から色々と学ぶ。大学の周りの会社や研究室等から吸収するものも多くあると思う。

自分として、何をどのような形で貢献できるのか、じっくりと考えてみたいと感じる休日でした。
昆虫の神秘
数億年前から地球上に住んでおり、小さな体で合理的なシステムを構築している昆虫。
昆虫自身の頭脳は明晰でないものの、昆虫の体の仕組みや知恵には驚きを感じるばかりである。DNAの神秘、生物の進化の神秘を感じる。

例えば、不潔な環境の下でも生きる事が可能なハエやハエの幼虫(うじ虫)が持つ抗菌物質、幼虫から成虫に返信する過程でさなぎとなる際に発する休眠ホルモン、大きな家を倒してしまうシロアリが持つ材木分解能力、殆どの昆虫が持つ飛行能力、ゴキブリの反射神経等数えると切の無い能力がある。

生物学やロボット工学のみならず医学・工学に利用できる余地は沢山あると思う。

例えば、がん細胞を眠らせるエキスが休眠ホルモンから取れるかもしれないし、ゴキブリの特殊能力やハチが持つ場所探知能力等を用いてセンサーの開発なども可能かもしれない。

イノベーション系の授業や講演を受けていると感じるのだが、本当にイノベーションを起こす人は身近で簡単なアイデアから入っている。決してビジョナリーなアイデアを現実に落としているとは思えない。僕はどちらかというと大きな枠からアイデアをつくり現実性のあるものに落とし込むプロセスを踏む。

ハイテクばかりに気をとられてローテクの素晴らしさに気付かなかったり、五分の魂しかない昆虫でさえ持っている簡単だが合理的なシステムに劣るシステムを構築していたりしているのかもしれない。

人間はより良い環境で生活したいと思っている。但し、何が最も”快適”であるのかをシッカリと理解して環境に変化を与えなければならない。生活レベルを上げる為にインフラ整備をし、そのために自然の破壊、有限資源の無駄使いが過ぎ、生態系に影響を与える事も多々ある。人間自身が公害等で迷惑をこうむることだってありえる。

小さな体に合理的なシステムを持つ昆虫。もしかしたら人間にヒントを与えてくれるかもしれないのに、人間が気付く前に絶滅することだってありえる。

そう思うと、今後地球上で生きていく人間のみならず動物、植物達にも住みやすい環境を作ってあげなければならないのだろう。


d.school - Institute of Design at Stanford
昨日夕刻、クラスメートのロバートと一緒にd.schoolの教授の講演を聴きに行った。ロバートはハーバード大学出身でクラスで一番背の高いハンサムな独身学生(身長2M)。彼女も180CM以上の身長でモデルのような女性だった。アングラではバリバリの体育会アメフト出身だ。

ロバートとはアメフト観戦や授業の宿題を一緒に楽しんでいるが、今年の冬にスキーを一緒にすることで合意している。お互いにスキーが上級であるので人が足を踏み入れない山でスキーを楽しもうと企画している。彼のスキー板はK2。つまりExtreme Ski系の人間である事は間違いない♪

さて、1ヶ月ほど前にも訪問したIDEO(URL: http://www.ideo.com/contact/info.asp?x=1)にてスタンフォードのD.SchoolのTina教授が講演をするとのことであり参加した。(URL:http://www.stanford.edu/group/dschool/people/team_tina_seelig.html)

彼女は僕がAcross Streetで授業を取っているStanford Technology Ventures Program (STVP) のExective Directorでスタンフォードの医学部出身。どうやら家系的には医者なのだがスピンアウトしてイノベーション系に進んでいるようだ。

スタンフォードのd.schoolはそのまま日本語訳すると"デザイン学院”と一見、青山かどこかにあるデザイン中心のスクールだと思われるが、この学校が定義する"Design"は高質である。おそらく、革新や改革と訳したほうが適切だ。つまり、InnovationやらCreativityの方がD.SCHOOLをあらわすには適切である。

"黄色のポストイット100枚を使い何か価値のあるものを作り出す”とか”2時間で5ドルをいくらに膨らませられるか”等行っている。切羽詰った状況で如何なるアイデアが生まれるのかを教授陣が見守りながら生徒のInovativeな考えを伸ばそうと言うのである。後者の企画では、最高2,500ドルを獲得した人が居るらしい。どうやらポストイットにネット上の連絡先を含めてアトラクティブな広告で寄付を募ったと。

前者の企画は想像を絶する結果である。中でも感動したのは多くの人からポストイットに書いてもらった曲をつなぎ合わせて1つの曲を作る企画。統一性は無いが優しさを感じる曲である。(URL:http://www.definitiverecord.com/IMIT_Teams/DRI_imagine_teamvid_PigsMightFlyStanford1.htm)

TINA教授が述べた創造性や革新に必要なステップは次のような感じだ。

まず、"起業精神(entrepreneurship)とはExtreme Sportsみたいなものです”との発言。おそらく高いリスクの中で、リスク分析、解析、回避方法等を行いながらリスクをマネージしていくとの観点からの位置づけだと思われる。

機会を認識し、意欲をそそる仮定を考え、限られた資源にリバレッジをはたらかせ、協調・競合を通して戦略、履行を考え、手分けをして価値を想像することが”創造”であるとのことだ。

misc_manifesto.jpg


TINA教授が参加している企画のビデオが公演中に流された。ネットから拾いました。

URL:http://www.definitiverecord.com/Interviews/DRI_imagine_trailer.htm

アメリカの国歌(星条旗;The Star-Spangled Banner)。
1814年に当時35歳の詩人・弁護士のフランシス・スコット・キーにより作詞されたらしい。作曲者は不明だと。

僕が初めて、アメリカの国歌を興味を持って聴いたのは小学生の時である。1984年のLos Angelsオリンピックの際にアメリカの選手が金メダルを取るたびに繰り返しテレビを通じて流れていた。

マスコットのイーグルサム、コカコーラ社が景品として出したヨーヨーが一斉風靡していたのを明確に覚えている。当時の自分は柔道に明け暮れており、95キロ超級で足を引きずりながら優勝した山下選手、怪我している足を絶対に攻めなかったエジプトのラシュワン選手の伝統の一戦に涙した。


さて、アメリカの国歌の話に戻るが、日本の荘厳な曲と比較して全く異なる国歌だ。非常に軽やかなテンポで国民を鼓舞していくのだと幼いながら感じていた。

アメリカに来てスポーツ観戦に行くと必ず国歌を歌うタイミングがある。当たり前のように帽子を取る。殆どの人が胸に手を当てたり敬礼している。

気になったので歌の内容を調べたが人びとが奮い立ちそうな内容である。しかも4番まである。

クラスメートに"国歌を歌ってみて”とお願いした。優秀な生徒で愛国心もシッカリと持っているクラスメートのはずだが歌詞をシッカリとは覚えていなかった。

色々な国で 全く異なるタイミングで 国歌が出来て 国民が誇りとする。日本の国歌は純粋な日本人を表していると思う。

是非とも日本へ帰国する前にアメリカの国歌の歌詞を覚えてみようと思う。

ホイットニーヒューストンが歌います。
http://www.youtube.com/watch?v=qciWEufZ2xA


歌詞はこちら

Oh, say can you see,
by the dawn's early light
What so proudly we hailed
at the twilight's last gleaming?
Whose broad stripes and bright stars,
through the perilous fight.
O'er the ramparts we watched
were so gallantly streaming?
おお、見えるだろうか、
夜明けの薄明かりの中
我々は誇り高く声高に叫ぶ
危難の中、城壁の上に
雄々しく翻(ひるがえ)る
太き縞に輝く星々を我々は目にした
And the rockets' red glare,
the bombs bursting in air,
Gave proof through the night that
our flag was still there,
Oh, say does that star-spangled
banner yet wave.
O'er the land of the free
and the home of the brave!
砲弾が赤く光を放ち宙で炸裂する中
我等の旗は夜通し翻っていた
ああ、星条旗はまだたなびいているか?
自由の地 勇者の故郷の上に!

ミシェル・ウィー
今年5月にキャンパスで行われたオリエンテーションへ参加した際に、ビジネススクールのエネルギークラブと環境保護クラブの双方と面談をした。

その際に知り合ったMBA2年生で双方のクラブに所属し、環境保護クラブのリーダーであるMBA2年生のJason Kaminskyと昼食を取った。彼はカリフォルニア出身。アングラはUCLA。彼は、先日僕のブログで紹介した玉子屋のケースを仕上げたメンバーの1人だ。(URL:http://gsbapps.stanford.edu/cases/detail1.asp?Document_ID=2997)

今年の夏、僕の紹介で某重工メーカーにてサマーインターンを行った。2004年Sloan卒業生である小尻さんの元で1ヶ月、グローバルな観点でのエネルギー関連の調査をミッチリと行った。

スタンフォードのキャンパス中央に位置するMAIN QUADの芝生で売店で購入した弁当を食べながら1時間ほど話をした。目を輝かせながら日本滞在時の色々なエピソードを話してくれた。結果としては、日本を満喫して来た様だ。不思議な日本語を沢山覚えて帰ってきた。日本のトイレ(ハイテクな便座)、24時間眠らないコンビニ、京都訪問の際に利用した最新の新幹線等色々と驚きがあったようだ。

日本が好きになったとの事で日本人としてうれしかった。


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13:30からお互いに授業があるのでビジネススクールに向かってMAIN QUADの廊下を歩いていると、向かいから見慣れたアジア系の女性が1人で寂しそうに歩いておりすれ違った。目はうつろでボーっとしている。

誰だっけ?クラスメートでもなし、仕事関係の知り合いでもなし。。しばらく考えて思い出した。

小声で”Jason、今すれ違った女性、Michelle Wieだよね。有名なハワイ育ちの韓国人プロゴルファー”かなり興奮している自分。

Jasonの反応は”えっ、あの人は有名人なの?Wie?? 知らないなぁ~。”

昨年末にも、スタンフォード大学のニュースでも取り上げられており(http://daily.stanford.edu/article/2006/12/6/updateMichelleWieToAttendStanford)かなり話題となった。スタンフォードはスポーツ推薦は無いので、かなり勉強をしたのだと察する。

文武両道で日本では有名なミシェル・ウィー。アジア人の僕としてはLPGAのスターが同じ大学であり一度は会ってみたいと思い渡米してきたのに、米国人の反応は上記のみ。。。

確かに普通の学生だし、LPGAに出ているから何?的なんだろう。ミーハー的に喜んでいるのは僕ぐらい。。。

昨日のナタリー・ポートマンと言い、本日のミシェル・ウィーと言い、日本に居たら遠い距離の人が身近になっている。

どのような形でも良いので世界に、社会にインパクトを与えている人は沢山居る。娯楽を通して、スポーツを通して、ビジネスを通して、慈善活動を通して、勉学(教鞭)を通して、政治を通して、等等。。。色々な形がある。

そう考えるとゴルフと言うスポーツをやっており、一応成績も優秀で若く将来も期待されている大学生に対して過剰反応しないのも不思議ではない。

こちらに来てそろそろ2ヶ月が経とうとしているが思考回路を改造されているようで、自分が持っている偏見に対して第三者的に見れるようになっている。
勝手な思い込みによる自滅
本日の夕刻、SloanのSocial Chairであるウィリアムが " K2、今日17:30からロー・スクールの講堂で行われるナタリー・ポートマンの講演のチケットが余っているんだけど、欲しい?俺も行こうと思っているんだ。"と声を掛けられた。夕方は特に予定も入っていないので、チケットをもらって一時帰宅した。

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チケットを見ると"Natalie Portman on Microfinance - Center for Social Innovation Presents"とあるハイウッドで有名な女優が、スターウォーズでアミダラ(女王)役を演じた美しい女優がマイクロファイナンス?? ありえない。同姓同名なだけだろう。

懐疑心が膨らむ。元々、ウィルはいたずら好き。過去にも数回、彼の悪戯で犠牲になっている同僚を見てきている。矛先がとうとう僕に向けられたと察知♪ 確かに、チケットを渡す際にニヤニヤしていたし。。。

明日、明後日の授業の予習も溜まっているし、チケットは机の上に置いたまま行かない事とした。

19:00にウィリアムから電話。かなり白熱している。" K2、今どこに居るんだ? 一緒にナタリーと写真を取ろうと思っているんだけど??”

冷汗。。。時間は戻ってくれない。親友の親切を素直に受け止められない自分に対する嫌悪。。。

URL:出席者による写真 (http://hud.ebej.be/bejbe/natalie_portman_campaign_against_global_poverty_in_stanford_university_oct_2)

URL:学校側の報告 (http://daily.stanford.edu/article/2007/10/3/portmanTalksMicrofinance)


しかし、ナタリー・ポートマンの経歴を見て驚いた。高校時代は撮影活動をしながら、成績はオールAだと。アングラはイエールとハーバードに合格し、ハーバードへ進学。心理学を専攻し、2003年に卒業している。女優を行いながら、ガテマラやエクアドルなどの貧しい国に対する援助活動を行っている。ここで、マイクロファイナンスに通じている。ユダヤ系イスラエル人であり、日本語も含めて5ヶ国語が話せるらしい。

そもそも、”女優がマイクロファイナスを語れるはずが無い”との勝手な思い込み、”ウィリアムの悪戯”との友情を逆なでする思考、の2つが見事に重なった事が原因。

それにより、貴重な体験を逃してしまった。今週はかなり長いこと凹みそうだ。。。

日本の企業のケーススタディー
ビジネススクールではケーススタディーを使って過去の事象を検証したり、討論する事業がある。過去の事象には失敗した例、成功した例の双方がある。将来の成功は過去の成功からだけでなく失敗からも学べると言うわけである。

既に かなりの量のケースを呼んでいるが、本日現在、2回も日本の企業が取り上げられた。セブンイレブン・ジャパン(E-Commerceの授業)と玉子屋(Global Operationの授業)である。

前者の際は日本人学生が白熱して発言した。ここぞとばかり、日本人学生の発言が多かった。クラスの皆からも日本人のクラスへのコントリビューションが歓迎された。

本日行ったケースは玉子屋である。

(URL: http://gsbapps.stanford.edu/cases/detail1.asp?Document_ID=2997)

1日に53,000食を製造・配達しており世界最大規模の給食弁当屋である。独自の製造方法、オーダー方法、配達システムにより廃棄ロスを0.1%に抑えていると言う事である。IT社会であるとは言え驚異的な数字である。日本人の管理能力の素晴らしさ故の達成値である。

年商は58億円。原価率が53.5%とコストパフォーマンスが非常に良い。日替わりメニュー1品だけであり2ヶ月間同じ製品は出さない。430円と言う破格の値段で顧客を集め、弁当箱を再利用することにより環境にも気を使っている。弁当箱回収の際に顧客からの弁当に対する意見を聴取し、今後の弁当メニューに役立てていると言う事で他弁当屋、コンビニとの差別化を図っている。

ビジネススクール的に検討すると、①配送システム、②製造方法、の2点においてDual-Response (Demand-Resource Matching)を実現している。

三菱商事から派遣されているYUTAKAと授業の後に立ち話した。僕はこの玉子屋が掲げている”日替わりメニュー1品のみ”との戦略に満足しておらず、顧客重視の戦略を当社が取るのであればある程度のメニューの数に自由度を持っても良いのではとの考え。1品だけでは強いられている漢学が生まれるのではとの懸念だ。

所詮ファミリービジネスから始まった企業。どうやら2代目社長37歳が張り切ってビジネス展開しているらしい。幅広く広げるには追加資本が居る。簡単に事業拡張はコスト増大につながり必然的に弁当の単価を上げてしまう。大手企業が牛耳っているコンビニと競合したら規模の経済で潰されるのは必須である。

全国あらゆるところに点在するコンビニが地域毎に団結して、弁当配送システムを導入したらどうなるのだろうか? 東京に似てビジネスマンが密集している場所、もしくは栄養バランスをコントロールできない海外の学生が密集している場所に上記玉子屋のビジネスフレームを導入したらどうなるであろうか?単純だけど奥が深い食品業界を考えてみる良い機会であった。

FACEBOOK
米国では、FACEBOOK(http://stanford.facebook.com/)が有名だ。元々はハーバード大学の学生であるMark Elliot Zuckerbergが交流を図る為に作られた学生限定のSNSであったが、昨年9月に一般の人が使えるようになった。

昨年秋はYOUTUBEがGoogleに2,000億円で買収されたが、今年はFacebookが話題をさらうだろう。既にYahooやViacomが触手を伸ばしているらしく900億円で買収のオッファーがあったがZuckerbergは軽く断ったとか。。。

僕も先日入会したが、まだ日本語版は無いようだ。日本人ユーザー利用者も劇的に増えているらしいので、近い将来日本語版が出来てもしかしたらFacebook Japanとして東証への上場も夢ではないだろう。

サイトを見渡すと色々なソサエティーがあるのがわかる。それぞれの学校、それぞれの地域・国などから参加していることが分かる。写真を貼り付けることにより開放的な付き合いが出来る。沢山の写真が貼り付けられているのでビジュアルに彼らの行動が想像できる。

しかし、アイデア一つで数千億円生み出してしまうなんて素晴らしい。自分が住む業界とは全く異なる世界だが、何かヒントをもらえる気がする。同級生のCarolineの旦那がYouTubeで働いているので今度じっくりと話を聞いてみよう。
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