
面白いサイトを発見した。サイトの名前は"ClustrMaps"と言う。(URL: ClustrMaps)
自分のブログサイトにアクセスしている人数は”カウンタ"機能で数値化されるが、このサイトで提供しているサービスは、自分のブログサイトにアクセスしている人が居る場所が世界地図で示される。
しかも、アクセス数が多い場所、少ない場所がビジュアルに分かる。上記サイトの名前からも想像が出来るがClusterの大小でアクセス数が判断できる優れものだ。
無料でサービス提供しているので、迷わずに自分のサイトに設定した。(このブログの一番下に表示されました。)
このブログは、もともとの目的にも書いている通り、敢えて日本語で書き続けています。よって、このブログに興味を持ってくれている日本人が世界にどのように分布しているかが分かる。
ブログを書くのが更に楽しくなりました。
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![]() | グーグル・アマゾン化する社会 (光文社新書) 森 健 (2006/09/15) 光文社 この商品の詳細を見る |
ユーザー参加型というよりもユーザー依存型と言えるWeb2.0という潮流の中でユーザーの力を最大限に活かして業績を伸ばしているグーグルとアマゾン、それぞれの成功までの経緯や成功の理由が書かれている。
Web2.0の解釈方法、ロングテール依存の限界、スケールフリーネットワークの仕組み、パレートの法則と一極化集中の関係、等 今我々を取り巻くグローバルなネット業界に関する情報が満載である。
Web2.0によりWikipedia等にも見られるように一般の知識人が集まってきわめて優れたプロダクトを行うことが珍しくなくなっているが、集団が出す答えの平均値が正解に近い、との事実には驚きだ。ただし、それら集団は4つの用件を満たすべきだと。つまり、意見の多様性、独立性、分散性、そして集約性だ。最も難しいのは最後の集約性だろう。


留学する前に通っていた予備校のホームページが更新された。一緒に当該予備校で学んだ学生間で話題になっている。
一緒に半年以上留学準備をともに行い、励ましあってきた友(僕は戦友と呼んでいますが)が今は世界中に飛び散っていますが、メールを通して同じ話題を話せるのは気持ちが良いものです。ネット社会に感謝。
思えば1年前の自分は、仕事と家庭と勉強の3つのバランスを取るのに精一杯だった。又、留学を目指す”最後の年”と自分で定めていたので重圧は凄かった。自分に重圧をかけて結果を拾っていくタイプは自虐的でもあるが僕自身一番力が発揮できる形態なのでやむを得ないのだと思う。
ところで、話が戻り、更新されたホームページ。僕の紹介が一番始めにされている。(URL:http://www.affiance.jp/results/index.html)
生きていく上でMENTORを探すことは、自分を向上させるためにも重要である。MENTORは同時期に何人いても良いと思う。僕の留学前のMENTORは(仕事外であれば)トレーニング・パートナーズの木下先生(URL:http://www.mba-fec.jp/)、アフィアンスの土佐先生、Y.E.S.(URL:http://www.yes-05.com/)の吉井先生だった。
今のMENTORは、スタンフォードの学生、卒業生、教授が殆どである。MENTORから知識や経験談を吸収し、自らに適用し調整し自分の能力が最大化されるトゥールへと変化させる。MENTORの見極めも大切だが、自分の将来像が歪まないようにMENTORから吸収する情報・データの選別も大切だと思う。
自分が誰かからMENTORと呼ばれ、そのような人に貢献できるように、これからも切磋琢磨していきたい。
一緒に半年以上留学準備をともに行い、励ましあってきた友(僕は戦友と呼んでいますが)が今は世界中に飛び散っていますが、メールを通して同じ話題を話せるのは気持ちが良いものです。ネット社会に感謝。
思えば1年前の自分は、仕事と家庭と勉強の3つのバランスを取るのに精一杯だった。又、留学を目指す”最後の年”と自分で定めていたので重圧は凄かった。自分に重圧をかけて結果を拾っていくタイプは自虐的でもあるが僕自身一番力が発揮できる形態なのでやむを得ないのだと思う。
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留学中で回帰分析を行っている学生にお勧めの本です。
回帰分析、英語でいえばRegression Analysisである。GMAT的に言えば、Critical Reasoningを思い出させるコンセプトだと思う。数学が苦手な人は間違いなく混乱を来す分野だと思います。
私生活やビジネスを行う上でパターン化しているであろう事象を回帰分析により正当化する。残差分析、回帰式の当てはまり、回帰係数等の診断、分析を身に着け、統計学を実践で適用する事が可能となる。
回帰分析、英語でいえばRegression Analysisである。GMAT的に言えば、Critical Reasoningを思い出させるコンセプトだと思う。数学が苦手な人は間違いなく混乱を来す分野だと思います。
![]() | Excelで学ぶ回帰分析―回帰分析をはじめて学ぶ人でもExcelを使えばきちんと理解できる 阿部 圭司 (2004/08) ナツメ社 この商品の詳細を見る |
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西海岸でのStudy Tripを終えて、1週間の感謝祭(サンクスギビング)のお休みに突入。休暇の過ごし方はそれぞれだ。僕は日本帰国。
飛行機の中で読んだ3冊の中の1冊。
海外で勉強をしている日本人、外資系企業で仕事をしている日本人、もしくは上記いずれかを予定している日本人への力強いメッセージだと思います。
ビジネス環境は、ものすごいスピードで変化しています。それ故に、現在の仕事の範囲を超えて新しい事に挑戦する事が常に求められます。過去の栄光にしがみつきコンサバなビジネス展開を進めていては飛躍はあり得なく、又、イノベーションが生まれる事は皆無であり、社員に士気を持ちビジネスに携わらせる事は不可能です。
現在活躍している12人の外資系トップの方の仕事観、人生観を垣間見ることができる本です。全く異なる業界へのジャンプをものともせずに成功させている秘訣は、彼らの仕事に対する大局的な視野、日本人的な粘りがあってからこそだと感じました。
中でも日本コカコーラの魚谷氏、マッキンゼーの平野氏、GEの藤森氏、BPジャパンの脇若氏には共鳴するものを感じた。
飛行機の中で読んだ3冊の中の1冊。
![]() | 外資系トップの仕事力―経営プロフェッショナルはいかに自分を磨いたか ISSコンサルティング (2006/09/08) ダイヤモンド社 この商品の詳細を見る |
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先週金曜日にスタンフォード・ビジネススクール卒業生日本人でベイエリアに残ってビジネスを営んでいる先輩と、日本人在校生(Sloan,MBA)とで懇親会があった。
つい最近からブログを愛読させてもらっている渡辺千賀さん(URL:http://www.chikawatanabe.com/)が主催してくれた。商社、コンサルタントにてキャリアーを積みスタンフォードにてMBAを取り、今はコンサル系の起業をして、ベイエリアにて日本企業向けに情報発信源となっているようだ。流石は一流商社・コンサルを経験しているだけ有り、非常に鋭い視点で物事を見ている印象を受けた。
卒業生でベイエリアに残っている人の殆どは起業家だった。驚く事に似たような経歴で卒業後直ぐに起業して成功している方もいらっしゃった。医療系、ネット系、コンサル系の起業家、世界的に有名なネット・ベンチャーに勤めている方等、起業家魂の塊の様な方ばかりだった。
スタンフォードの伝統というか、西海岸独特の雰囲気だろうが、いくら凄い偉い方でも真意に話を聞いてくれて適切なアドバイスを頂ける。
非常に興味があるものの経験の無い業界なので是非とも話を聞きたい方が沢山いたが、”いつでもおいで”と気軽に承諾してもらえる。何とも自由な風が吹いている。スタンフォード大学の校訓である"Die Luft der Freiheit weht”(自由の風が吹く)"に感謝したい。
明日からは西海岸TRIPでスタンフォード卒業生で成功している方々と会うために、ポートランドとシアトルを訪問する。ナイキ本社やボーイング社を訪問する。
そして、サンクス・ギビングで来週は1週間お休み。久しぶりに日本に帰り家族と過ごそうと思っている。(もちろん、12月始めの期末試験の準備の為に、書類の山一式との帰国だが。。。)
つい最近からブログを愛読させてもらっている渡辺千賀さん(URL:http://www.chikawatanabe.com/)が主催してくれた。商社、コンサルタントにてキャリアーを積みスタンフォードにてMBAを取り、今はコンサル系の起業をして、ベイエリアにて日本企業向けに情報発信源となっているようだ。流石は一流商社・コンサルを経験しているだけ有り、非常に鋭い視点で物事を見ている印象を受けた。
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![]() | 成功はゴミ箱の中に―レイ・クロック自伝 世界一、億万長者を生んだ男-マクドナルド創業者 (PRESIDENT BOOKS) レイ A.クロック、ロバート・アンダーソン 他 (2007/01) プレジデント社 この商品の詳細を見る |
ボストンで主催されたキャリアフォーラムに参加する為に先週末の金曜日の夜行便で土曜日早朝にボストン着。サンフランシスコとの温度差が激しく久しぶりに冷たい空気に気を引き締められた。
書類は毎日呼んでいるが日本から持参した100冊近い本が読めない日々が続いていたので、一気に飛行機の中で読んだ。所要時間は3時間程度だった。
マクドナルドの創業者であるレイ・クロックの自伝の日本語である。南カリフォルニアのサンバーナーディノのドライブインでハンバーガ屋を営んでいたマクドナルド兄弟と、クロックが52歳の際に知り合い、それからアメリカンドリーム物語が始まる。
高い教育を受けていないレイ・クロックにとって、最終的なビジネスモデルを作り上げるまでは苦労の連続だった。クロック氏の発言、ロジック、行動を通して彼の起業家魂が読み取れる。
ソフトバンク創業者の孫正義氏、ユニクロ会長の柳井正氏の対談では、
日本マクドナルド生みの親である藤田田さんに関する記述を中心に起業家としての心得が語られる。業界を超えて起業家に共通する考え方が理解できる。


明日提出の自宅受験のレポートが本日完了して、中間試験が終了した。
学校で試験を受けるのは何年ぶりだろう?この年になり試験勉強が如何に大変であるかを体験できただけでも良かった。
アメリカは本日11月4日の夜中に夏時間が終了する。自己調整機能を持っている時計は11月5日になった時点で1時間戻して11月4日に戻る。よって、僕の腕時計とPCの時計に時差が生じている。いずれにせよ、睡眠時間が1時間伸びる。
先週末から就職活動が開始した。ネット関連企業とベンチャーキャピタルの2社とインタビューを行った。どちらも感触は良かった。正直、睡眠不足の状態でのインタビューは厳しいものがあった。
今週末は、海外留学生を対象に行うボストン・キャリア・フォーラムである(URL:http://www.careerforum.net/event/BOS/) 金曜日の夜行便でボストンに飛び、土曜日夕刻にはサンフランシスコに戻る予定。10時間程しか滞在できないが、投資銀行、ネット関連の計4社と面談が入っている。
面談より楽しみにしているのは、MBA受験の予備校仲間との再会である。一瞬しか会えないが、世界に散らばった戦友が久しぶりに終結する。厳しい勉強環境の毎日で、顔つきも変わっているのだろう。。。
学校で試験を受けるのは何年ぶりだろう?この年になり試験勉強が如何に大変であるかを体験できただけでも良かった。
アメリカは本日11月4日の夜中に夏時間が終了する。自己調整機能を持っている時計は11月5日になった時点で1時間戻して11月4日に戻る。よって、僕の腕時計とPCの時計に時差が生じている。いずれにせよ、睡眠時間が1時間伸びる。
先週末から就職活動が開始した。ネット関連企業とベンチャーキャピタルの2社とインタビューを行った。どちらも感触は良かった。正直、睡眠不足の状態でのインタビューは厳しいものがあった。
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面談より楽しみにしているのは、MBA受験の予備校仲間との再会である。一瞬しか会えないが、世界に散らばった戦友が久しぶりに終結する。厳しい勉強環境の毎日で、顔つきも変わっているのだろう。。。


Sloan Programの秋学期のコアは4科目である。1.Economics(Macro), 2.Modeling(Decision making), 3.Accounting(Financial accounting), 4.Organization Bahaviorの4つだ。
4番目にあげたOrganization Behaviorは組織行動学であるが、当該授業にて使用したケースで面白い論文があった。題名は、Six Dangerous Myths About PayでHarvard Business Reviewに掲載されている。(URL: http://faculty.washington.edu/janegf/sixmyths.pdf)
日本語で言えば"6つの危険な神話"だろうか? アメリカの成果主義の行き過ぎに警鐘を鳴らしている。
ケースを書いているのはスタンフォードGSBの名物教授であるJeffrey Pfeffer(URL:https://gsbapps.stanford.edu/facultybios/biomain.asp?id=01684786) である。彼の講演を1回聴きに言ったが、とにかく頭脳明晰な方で使う英語の単語が崇高すぎて会話の30%くらいしか理解できなかった。
6つの報酬に関する神話である。
1. 労働(賃金)率と労働コストは同じ事。
2.労働率を下げれば労働コストも下がる。
3.労働コストは総コストの大半を占めている。
4.低い労働コストこそが競争に勝つ鍵である。
5.個人報奨制度は創造性と生産性を高める。
6.人は金のために働く
一般的にビジネススクールに来る人は、一般的な人間行動に関する経済モデルに基づいて行動する。つまり、人間の行動は合理的であるとの前提で、その時点で得られる情報を基に自分の利益を最大化する、である。金銭的な見返りに重きを置き、報酬が成果に基づくものであると判断すれば十分な労力を提供するのである。
Jeffrey教授は上記ビジネススクールで教えられるモデルを否定している。
神話を打つ砕く為には慣習を打ち破る必要があるとの事だ。つまり、顕著な企業は慣習にとらわれず、周囲の目を気にせずに、自分が正しいと思う"より良いビジネスモデル”を追及していく。報酬に関する神話を打ち砕くことに成功した企業は報酬制度は信頼に基づく楽しい意義のある職場環境には代え難い。
日本企業が誇るべき制度は"運命共同体"的な企業文化だった。しかし、中途半端にアメリカ企業の報酬制度を導入して制度疲労状態となっている気がする。実際に、報酬制度は適切に行われているのか否かは、僕が以前いた会社のみを見ても判断が難しいところだ。
社員は、それぞれ異なる環境で判断をくだして成果をあげる。これを一様に、限られたルールにて絶対評価でなく相対評価となると評価する人間のバイアスがかからざるを得ない。僕は、(評価を受ける側として)ここに納得がいかなかった。
アメリカにも親近感を覚えることが出来る名物教授が居て安心した。
4番目にあげたOrganization Behaviorは組織行動学であるが、当該授業にて使用したケースで面白い論文があった。題名は、Six Dangerous Myths About PayでHarvard Business Reviewに掲載されている。(URL: http://faculty.washington.edu/janegf/sixmyths.pdf)
日本語で言えば"6つの危険な神話"だろうか? アメリカの成果主義の行き過ぎに警鐘を鳴らしている。
ケースを書いているのはスタンフォードGSBの名物教授であるJeffrey Pfeffer(URL:https://gsbapps.stanford.edu/facultybios/biomain.asp?id=01684786) である。彼の講演を1回聴きに言ったが、とにかく頭脳明晰な方で使う英語の単語が崇高すぎて会話の30%くらいしか理解できなかった。
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1. 労働(賃金)率と労働コストは同じ事。
2.労働率を下げれば労働コストも下がる。
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4.低い労働コストこそが競争に勝つ鍵である。
5.個人報奨制度は創造性と生産性を高める。
6.人は金のために働く
一般的にビジネススクールに来る人は、一般的な人間行動に関する経済モデルに基づいて行動する。つまり、人間の行動は合理的であるとの前提で、その時点で得られる情報を基に自分の利益を最大化する、である。金銭的な見返りに重きを置き、報酬が成果に基づくものであると判断すれば十分な労力を提供するのである。
Jeffrey教授は上記ビジネススクールで教えられるモデルを否定している。
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