STANFORD GSB留学記
西海岸のエスタブリッシュメントの中で過ごし得る知見や身の回りで起こる出来事を読者と共有していきたい。授業内容、クラブ活動、シリコンバレーのコミュニティー、等盛り沢山の内容を掲載します。
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デモグラフィック
日本語に直せば”人口統計”だろう。

起業系の授業のプロジェクトのビジネスプランを無事昨日終了した。
今週は多くの授業で過酷なペーパーワークが続くので充血している目の人が多い。

話を戻すが、上記のビジネスプランではカリフォルニアのベイエリアの多忙且つ資金的な余裕の有るビジネスマンを対象としたサービスとの位置づけだ。実際にマーケット規模がどの程度あるのか検討をつけるために人口統計を図書館から入手した。図書館と言ってもメール一本で資料を提供してくれるので学生にとっては非常にうれしいアシスタントだ。

オークランド、サンフランシスコ、サンノゼ、サンタクララ、サニーベルとベイエリアの主要都市の2.1百人を対象とした1世帯辺りの年収を基に統計結果が見れたのだが、驚くべき数字だ。

$100Kを越す世帯が全体の40%近く存在する。シリコンバレーと言われる街のみの統計結果だと$100Kを越える世帯は40%を越え、$200Kを越える世帯は11%近い結果である。

おそらく、自らが営むビジネスもしくは企業で働いてもらえるサラリー以外にもキャピタルゲインなどが収入として加算されているのだと思うが、流石に米国でもリッチな人間が集まる地域と言われているだけある気がする。日本でも特定な街、例えば東京の田園調布・白金・麻布・広尾や神戸の芦屋等で統計を取れば同じような結果が得られるのだろう。

更に驚いたのは、卒業生の平均年収。1980年~2007年にスローンを卒業した先輩方にサーベイに参加してもらい50人近くからフィードバックをもらったが彼ら個人の給与の高さにも驚いた。もちろん、回答した方々が平均年収の高い人に偏っているサンプルミスの可能性も高いですが、上記統計結果よりも遥かに高い収入レベルであり、標準偏差も狭い。

”金だけが人生でない”と周囲の人は言うけれども、しっかりとがっぽりと収入があるからこそ言える言葉のかもしれない。
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エンデュアランス号漂流
エンデュアランス号漂流 (新潮文庫)エンデュアランス号漂流 (新潮文庫)
(2001/06)
アルフレッド ランシング

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445頁の長編だが、非常に読む価値の有る本であり、読み終えた時には過酷な旅を経験した気分になれ、中には非常にすっきりとなれる人も居ると思う。

人類初の南極大陸横断に挑戦するアイルランド人のシャクルトン船長を中心とした船員達の話。想像を絶する幾多の危険を乗り越えた真の探検家であり英雄達の話だ。南極探検だと、どうしてもアムンゼンやスコットが有名だが、シャクルトンが生きた1800年後半から1900年前半の利便性を考えると、評価されるべき業績なのだと思う。

死と対面しながら、生きて故郷に帰りたいと思う気持ちがシャクルトン船長を中心とした英雄達の活力となり、それ故に偉業を成し遂げる。

ビジネススクールでも推奨されている本だ。留学後、グループ・ワークとして行なったが危機的な状況下において限られたリソースの重要性のランク付け、そのリソースを使ってどのように生き延びる計画を立てるか、のシュミレーションをする。おそらく、この本はそのようなトレーニングにも役立つのだと思う。

高校生の時にボーイスカウトで雪山に登る機会が多かった。視界が悪く足場の悪い雪山を黙々とパーティーの仲間と登る。尾根を歩くときは強い吹雪が横から体を打ち付ける。何度も頭の中で温かいココアとか食べ物を想像したりするが、現実は視界の狭い雪山が周りにあるのみの極寒の世界。。。山小屋に到着した際に感じる”生きる喜び”や”文明の利器のありがたさ”は普段の生活では感じる事ができないものであり、変え難いものがあった。

おそらく南極大陸横断を20世紀前半に挑戦した人々の味わった苦労は、僕が経験した事とは比べ物にならないのだと思う。冒険心、リスクが有ることを知っていて敢えてそれに挑戦する。リスクが大きければ大きいほど学ぶ事も多いのだろう。又、逆に二度と立ち直れなくなる人間も出てくる。

エンデュアランス号の漂流とビジネスでの困難さは比較できるものではないが、おそらく共通するものを見出す人は多いのだと思う。
The End of Cosmology ?
留学前にGMATの専用予備校であるアフィアンス(URL:アフィアンス)に通っている際に土佐先生から紹介された"Scientific America"という科学系の雑誌を講読していた。目的は全く知らない分野の英文でもすんなりと頭に入る脳にする特訓の為の教材だ。リーディング能力の向上に加えて、科学を知ることができる2重のベネフィットがある。Web Pageでは、科学系の話をI-PODにダウンロードできる機能があり、通勤中に聞いていた。電車の中で科学者の話す講義を聴いている人はかなりマイナーだと思うが英語の向上、科学に対する関心の向上に役立つと思う。

米国に移ってきて授業関連で多くの書類を読まなければならないが、未だにScientific Americaを購読している。最近だと代替エネルギー系の話が多い。価格は、と言うと、確か日本だと1冊1,000円くらいしたが、発行元である米国は3ドルしない。


今月号は"The End of Cosmology"と何とも不吉な題名だ。(URL:Scientific America) 1時間ほど斜め読みしたが、太陽系の惑星は将来なくなってしまうらしい。と言っても50億年後の話だが。。。アンドロメダ星雲はわれわれが住む銀河系に接近してきて、一方で太陽は膨張して50億年後に爆発してしまうと。よほどの事が無い限り、自分の目で50億年後の世界を見ることはできないが、人類がどのようにして子孫を残す術を見つけるのか、それだけでも良いから見てみたい。

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小学生の頃、天体が大好きで、ギリシャ神話とか星座とか色々な本を読んだ。宇宙の果てがどのようになっているのか学校の先生に聞いて明確な回答が無く非常に不満だった記憶は今でも新しい。当時は、どうせ将来無くなってしまう世界なのならば、何故 わざわざ世界を作って、その中に生物などを繁栄させるのだろう?生物がいなければ死ぬ必要も無いのだから。。。と言う物だ。自分が、大人になって思うと、ずいぶんと不思議な小学生だったのだと思う。

先日のチップ・ヒート教授のアイデア・スティック授業でMBAの学生が”地球人は火星から来た”との発言でクラスの皆から爆笑を取っていたが、僕は真剣にこの言葉を捕らえていた。人間も含めて高知能の生物でさえ微生物から進化した、との説が正しいとされているが、もともとの生物は地球から生まれたのだろうか?地球外からきていても不思議ではない、との持論である。この考えは、2001年に上映された映画”ミッション・トゥー・マーズ”の影響だろうか?

Scientific Americaによると、1千億年後には、"The last stars burn out. Apart from dimly glowing black holes and any artifical lighting that civilizations have rigged up, the universe goes black. The galaxy later collapses into a black hole"とある。人類の叡智が詰まった文明が宇宙から消えて無になってしまうらしい。

なんだか、見ていて虚しくなった。今、窓から見える青々とした空もなくなり巨大なアンドロメダ星雲が空に浮かんでいたり巨大な太陽が見え隠れするのだろうか?地上の温度も生物には適さないのだろう。。。

せめて、世界が消滅する前に世界中の叡智を集めて、人類や人類が生み出した文明、文化等素晴らしいものを皆で協力して何らかの形で残してもらいたい。人類を生き残らせる為に世界中の人間が同じ目的に向かって協力する姿は、さぞかし美しいのだろうと思う。
日本の位置づけ
先日、以前勤めていた商社の事業会社の社長(Y氏)とメール交換をした。

Y氏は、本社にて至上最年少の取締役になった方で、当時(8年位前)は我々の部隊としても非常に鼻が高くなる思いをした記憶がある。Y氏は、米国会社や欧州会社の社長も勤めた経験も有り、僕よりもはるかに広い視野・経験・人脈を持った方だ。慶應大学繋がりということもあり、かわいがってもらった。しかし、とにかく厳しい方だった。最近は、日本に拠点をおいて忙しく海外出張も以前と比較すると少ないようである。

その会話の中で、社内政治の話、海外から見た日本、日本人・日本経済の今後、等の意見交換をした。海外駐在や長期出張に出ると日本社会が第三者的に見えるが、Y氏にしてみれば、僕の現在のように学生をしながら日本を第三者的に見れる位置にある視点が珍しく意見を求められたのだと思う。

Y氏は米国会社社長のみならず、西海岸の駐在経験もあるので米国が見る日本の経緯は長期にわたり認知している。Y氏はメールにて"Japan Nothing"に関して触れており危惧していた。数十年前に遡れば"Japan Bashing"の時代もあったが"Japan Passing"が長く続き、近い将来"Japan Nothing"となるのではとの危惧である。

僕の意見としては日本の外に対するメッセージ伝達能力の弱さ、国際社会の中での競争に対する意識の薄さ、に弱さはあるものの日本人の勤勉性や平均的に生産能力の高い国民性等他の国を圧倒する点はあるのでNothingにはならないと回答した。

会話の中で一番興味深かったのはY氏が使った”島国”との表現である。日本経済が良くなってきており、島国の中でリラックスしてしまっているとの意見だった。確かに好景気だと対外的よりも内部的にエネルギーを注ぐようになってしまう。アメリカ人を見ていると、やはり日本人やアジア人は農耕民族であり、狩猟民族とは全く異なる生き物なんだと感じる事がある。

”島国”や”農耕民族”のDNAは、上記の日本人、日本社会の欠点というか弱い部分と密接に関わっているんだと思う。本当の意味で”国際性”を理解して、ビジネス界においては、それにそって戦略を立てて実行できれば、今以上に日本のプレゼンスが上がるのだと感じている。
卒業生とのEMAIL
冬学期に取っている起業系のクラスのプロジェクトで新事業立上げの提案書作成がある。

市場調査をして、マーケットのニーズを把握を行なうと共に、ニーズにあった製品やサービスが提供できるように、事業のオペレーション、マーケティング、ファイナンス等の要素を含めたビジネスプランを作成する。A4に20枚までと次数制限があり、50枚くらいから絞り込んでいく。

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我々のチームは4人からなり、ブラジル人(コンサル出身)、インド人(コンサル出身)、メキシコ人(投資銀行出身)、僕(商社出身)の組み合わせ。ネットを使ったオンライン・スケジュール管理システムを立ち上げている。スケジュールを管理すると共に顧客の近未来の予定に合わせたサービス提供、スケジュールのリマインド等を行なうシステムだ。現状、オンラインで同じようなサービス提供はあるが、どうしてもPUSHベースのサービスが目立つ。我々はスケジュール管理を名目に、PULLベースのサービス提供にて他社との差別化を図っている。

マーケットリサーチを”サーベーモンキー”という我々の間では日常茶飯事に使っているネットサービスを使い卒業生数百人を対象に行なっている。ベイエリアに住む友人にも協力してもらった。卒業生のメールリストで世界中にメールをばら撒いている。受け取る相手にしてみれば仕事の邪魔になるのは確実。しかし、卒業生の回答率は非常に高い。感謝である。



その中でサーベイを行なってくれたのみならず、丁寧に僕にメールをくれた方がいた。なんとレノボのCEOのBill(William) Amelio(URL:Bill Amelio)である。彼とはスローンの50周年式典で話す機会もあり、今回メールを直接もらうこともでき、卒業生であるとは言え、普段は雲の上の存在なので非常にうれしかった。

式典で彼が述べた言葉で感銘したのは “Nobody has to work for you. They all have a choice. It’s our assignment to be able to energize them and influence them so that they all want to be around us”.との言葉である。

(式典の際のビデオ撮影URL:50年式典)

CEO自らがこのように考えている会社は僕の理想でもある。それを実現している一人が身近にいる。しかも世界的に有名なレノボ(売上げ一兆円以上のIBMのパソコン部門をレノボが2000億円で2004年に買収)である。

彼とは2回ほどメールのやり取りをした。その中で”しっかりとリーダーシップを学べ。スローンプログラムから学ぶものは多い”との言葉があった。

この経験を大切にしたいと思う。

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アジアン・ナイト
ビジネススクールのみならずインターナショナルなクラスであれば必ず企画される文化交流会を主の目的としたイベントがあると思う。

昨日は準備も含めて1日がかりでスローンのアジアン・ナイトが行なわれた。中国・韓国・台湾・日本の4つの国出身のスローン・フェローズが約1ヶ月前から準備・企画を行い昨日の開催に至った。僕はカラオケのセッティング担当、イベント中の撮影の担当をした。

今回の担当業務を通して知ったのだが、なんとネットを通して月額630円で歌いたい放題のサービスがあった。日本語と英語の曲のみだが、コンピュータとマイクとスピーカーがあれば十分パーティーでも使えるので、この種のパーティーには重宝する。(URL:オンライン・カラオケ)

イベント中には各国の文化を紹介する。中国であれば、”毛筆コーナー”や”餃子を作ってみようコーナー”等、日本であれば”おりがみコーナー”等である。地域で活躍する文化団体、例えば中国歌劇団(みたいな)グループや韓国の伝統的な楽器の演奏グループ等である。

日本はと言うと、今回のアジアン・ナイトの総責任者(且つ、冬学期のクラスのSocial Chair)を務めたSHINGOさんの提案で、隣町のマウンテンビューで活躍する和太鼓チームを招待し、約20分ほどのパフォーマンスを行なった。大反響♪ 隣のバーで飲んでいた客も呼び込むほどの反響だった。

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又、立食形式で各国の代表的な料理も振舞った。中国・台湾は飲茶系の小皿料理、韓国はプルコギとキムチ等、日本は寿司である。中でも寿司とプルコギは瞬間的に無くなるほどの反響振りだった。


今回のイベントを通してクラスメートに伝えられたのは、アジア人の段取りの良さだったのでは、と思う。パーティー会場のロケーション、飾りつけ、来る人を楽しませるイベントを断続的に入れて飽きさせない工夫、みんなに一体感を感じさせながら楽しませるイベント。

僕が学んだのは、アジア人以外のクラスメートの異文化に対する積極性とパーティー慣れしている人間性だ。通常、他国のパーティーであれば受身の形で出席すると思うのだが、殆どの人が中国や日本の伝統的な衣装を身に纏い登場した。故に、一昨日や昨日から”K2、アジア的なOutfitはどこで買えるんだ?”とか”下駄ってスタンフォード近辺で買えるのか?”とかの問い合わせが殺到した。パーティー中も文化に関わる質問が多くあった。

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2週間後には”インディアン・ナイト”が企画されており、春学期には”ラテン・ナイト”が企画されている。両方のチームからは”アジアチームにかなり高いバーをセットされた。頑張らねば”とのクレイム(挑戦状?)が叩きつけられており、異文化の夜が待ち遠しい。
餅の調理方法
1人暮らしをしていると料理をするのが億劫となる。独身で香港に駐在している際にも、殆ど自分で料理は作らずにワンタンメンやお粥で食事を済ませていた。1週間に2日くらいは自宅で食事をしたが、冷凍した御飯をチンしてレトルトのカレーをかけるか、キャベツと豚肉だけの焼うどん、生麺を購入してラーメン、たまにチンジャウロース(たしかピーマンを混ぜるだけのレトルト)を料理するくらい。非常に限られた食生活となる。単に横着なんだと思う。

米国に着てから”磯部焼き”で夕食を済ます事が多い。素材を購入するのに わざわざ車を運転して30分以上ショッピングに時間を取られるから保存の利く素材を使った料理に偏る。香港駐在時代と異なりタイム・プレッシャーが比較にならないくらい有る事も理由だと思う。

真空パックには入っている餅を使用する。袋の裏に書いてある”調理方法”に従い、そこの厚い容器に餅が隠れるまで水を浸し煮るか、もしくは電子レンジでチンする。2分くらいで料理完了だし 餅はおなかで膨らみ満足感が有るのでうれしい限りだった。

しかし、昨年末に かみさんから 水を浸さずに真空パックから取り出した餅をそのまま加熱すれば30秒で済む事を教わった。餅のパッケージのどこを見ても書いていない調理方法だが、時間的にも餅の仕上がり具合(柔らかさ)もこの調理法方が抜群だと思う。

なぜ こんな便利な調理方法がパッケージに書かれていないのだろうか。。。ネットを検索しても この調理方法で餅を食している人は多くない。

もち=粘り強く 手に絡まったら離れない。 電子レンジで熱したものは極度に熱くなり冷えるまでに時間を要する。 この2つの事象から想像するに、パッケージに当該料理方法を記載した際のリスクではないかと思った。つまり、電子レンジで熱した直後の餅を手で掴んだ場合に猛烈に熱い餅が手からはなれずに火傷をするリスクだ。

どうでも良い事だが、会社も色々と考えているのだと思った。遠い昔に電子レンジの中でびしょ濡れの飼い猫を乾かそうと考えたばか者が電子レンジの会社に死んだ猫の損害賠償を求める裁判があった事を思い出す。

トラブルに巻き込まれた人の常識が有る無いに関係なく、法律により正当性が問われる。。。どう考えても理解できない事は多い。
不思議なこだわり
身の回りにあるもので幼い頃から全く進化しておらず、なぜか簡単にどこかに忘れ去られるものと言えば傘だと思う。

会社の傘入れには、その日の天候によらず豊富な量の傘があった。通勤に使っていたJRの駅にも”ご自由にどうぞ”と(持ち主不明の)忘れ物が置いてあった。故に雨の日に傘を持っていなくても不自由しなかった。ところが、と言うか、そのような習慣が身についている為か、カリフォルニアに移ってきて困るのは”雨”である。

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今朝は1時間ほど雨が降った。いつも雨が降ると学生寮を出る前に脚が止まる。理由は、”傘を持っていない”からである。こちらに来てから購入しようと何回も思ったものの未だに購入していない。なぜか傘の値段が高く感じてならない。(数千円の話ですが) 又、学生寮からビジネススクールのビルまでは自転車で5分くらいと近距離である事も購入していない理由だ。

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雨の日の周囲の人を見ているが、どちらかと言うと、傘をさすよりフードつきの雨具を着ている人が多い。アメリカ人の友人に傘を保有しているか聞いてみたが”カリフォルニアでは傘は要らないよ。雨に濡れるの気にするの?”と言う友人もいた。実は、この言葉同感である。雨に濡れても すぐに乾く。傘の忘れ物を気にしなくてもよい。

しかし、この”傘”は江戸時代から全く進化していないようだ。記憶の中である”傘の進化”といえば、僕が幼い頃、傘のグリップに位置するボタン操作のみで開閉共に可能なメカニックな傘があったが、いつの間にかこの世から消えている。

忘れ物になる可能性は、間違いなく(日本では)No.1、雨が降る際にしか役に立たない場所をとる厄介者、今後も生き続けるのだろうか?
日本の自動車業界
ビジネススクールで最も多く取り扱われる日本企業は”トヨタ”である。日本の大手電気会社や流通業者も挙がるが、流石にトヨタにはかなわない。

冬学期から始まったマーケティングの最初のクラスで各業界での会社のポジショニングに関して討論する機会があった。教授から”ホンダとトヨタの違い”のプレゼンテーションを行なうように2ヶ月ほど前に指名を受けた。最初のクラスで挙手して上記に対する個人的な見解を簡潔に回答したのが切っ掛けとなった。

多国籍なスローンのクラスであるが、なぜか自動車業界の話になると共通認識を持って討論ができる気がする。但し、日本の自動車製造業者で有名なのは、せいぜい”トヨタ”と”ホンダ”くらいである。”マツダ”は米国のフォードの一部の位置づけとしての認識のされ方だが、クラスメートの中には日本での自動車販売2位の日産を知らない人もいる。


ドイツの自動車製造業社にてエンジン設計を10年以上やっている慶應大学時代の友人S氏と1ヶ月ほど連絡を取り合って20枚ほどのスライド(Power Point)に纏めた。

トヨタは自動機織、ホンダは二輪車がビジネスのはじめだが、異なる事は多い。個人的に本田宗一郎(過去のブログ:夢を力に) が好きな為かプレゼンの資料もホンダの凄さが強調されるものになった気がする。。変なところでバイアスが入り反省。。。


資本規模はトヨタが約5倍、売り上げもトヨタが2倍以上、しかし従業員一人頭の売上、利益額は、両社ほぼ互角とのデータだった。トヨタは国内販売に利益の大半を依存しているが、ホンダは(日本市場で他社に差をつけられていることもあり)海外進出を他社よりも早く展開し北米市場ではホンダの利益の半分以上を生み出すまでに至っている。そのような経緯がある為か、もしくは技術力に絶大の自身を持つ為か、魚が居ないと思われる場所にも網を投げるのがホンダで、確実に魚が居る事が確認できないと網を投げないのがトヨタのマーケティング戦略に見え隠れする。

ホンダとアキュラの2つのブランドでのマーケティング戦略だが、ブランド力やポジショニングの設定、販売網の拡大にかける資本力ではトヨタに負ける。高級車ブランドのアキュラと比較するとレクサスのポジショニングは圧倒的に成功している。アキュラはホンダと全く変わらないとも言われている。

ホンダの魅力は、世界最大のエンジン製造業者である事に加えて、製品それぞれの技術力・企画力の崇高さだ。大手電機業界にたとえれば、トヨタは松下(パナソニック)でホンダはソニーだろう。米国でみれば、トヨタはマイクロソフト、ホンダ(URL:ホンダ) はアップルの位置づけだろうか? ホンダが自動車・オートバイのみならず、二足走行が可能なロボット(アシモ;URL:アシモ)や最近進出した航空機(ホンダジェット;URL:ホンダジェット)も魅力である。

トヨタ・モータの設立は1936年、ホンダは1948年である。両社共に何も無いところから100年かけないで世界でも名高い巨大企業に成長している。

日本のベンチャーキャピタリストにも”第二のホンダやソニーを日本から生み出したい”と述べている方は多い。どうしても”大企業牽引型である日本経済”の印象が強い日本だが、日本にだって起業家精神、企業化が育つ環境は備わっている立派な時代・環境・先例はあるのだと実感するプレゼンテーション資料作りでもあった。
カリフォルニアの太陽
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本日の午前中は、留学前に勤めていた総合商社のシリコンバレーオフィスを訪れた。

シリコンバレーの主要交通手段とも言える高速道路No.101を南に15分くらい車で下がったサンタ・クララ(Santa Clara)と街に位置する。所謂、シリコンバレーの心臓部であり、オフィスの目の前がインテルの本社(先週訪れたオフィス)でヤフー、マカフィー等シリコンバレーで生まれ世界に名を知らしめた優良企業、国家機密プロジェクトを受け持つ巨大企業のロッキード社などがひしめきあっている。台湾の半導体メーカーであるAMDのオフィスも近くにあった。

事業会社の社長さんに会うのが目的だったが、偶然にも最近ニューヨークから駐在横滑りをした同期に会うこともできた。日頃の貧乏学生では手の届かない血の滴る美味しいステーキを御馳走になった。2時間ばかり色々なトピックで話に花が咲いたが、正直、自分が仕事のダイナミックさから遠く離れている事を感じ、又、サラリーマンとして働いていた事が遠い昔に感じた。大学に居ると日本企業の米国での活躍が非常に限られているように思えるのだが、前線でバリバリ働いているジャパニーズ・サラリーマンは健在であり安心した。

行き帰りの高速道路での運転が非常に気持ちよかった。既にサングラスを着用しないとまぶしくて運転出来ない季節となっていることを実感。昼から運転する機会もあまりないので春が直近くまで来ていることを実感した。

ジメジメしている雨季が数ヶ月続いたが、やはりカリフォルニアには太陽が似合う。燦燦と輝く太陽、この光線にあこがれて この土地に住みついてしまう人は多い。強い太陽を浴びながら高速を運転していると、カリフォルニア特産品のワインに使われるブドウが美味しく育つ理由がわかる気がする。

スポーツから学ぶ組織論とリーダーシップ
今週のSloan Top Management Seminorは、スタンフォード大学アメリカンフットボール部のヘッドコーチのJim Harbaugh氏だった。スポーツを通して培った組織論、リーダーシップ論を説いてくれた。

彼は、学生時代はミシガン大学でHQとしてチームを全米#2の地位まで導き、彼自身は多くのタイトルを持つ花形選手だった。NFLでも14年間活躍し、コーチのキャリアも既に15年以上ある。

スタンフォード大学が1勝11敗と最悪の記録を作った2006年のシーズン後にヘッドコーチとして就任。全米でもめずらしくスポーツ推薦制度の無い(故にスポーツでパッとしない)スタンフォード大学故に、コーチに就任する直前には周囲からは多くの雑音があったようだ。しかしながら、彼は、就任して直に結果を出した。素晴らしい手腕のヘッドコーチだ。昨年度の全米2位の南カリフォルニア大学("USC")を14-13で破り(ゲーム前の下馬評は41-0でUSC)、ビックゲームと呼ばれるアケデミックでもスポーツでもライバルである カリフォルニア・バークレー大学との戦い(日本の早慶戦よりダイナミック)では20-13で6年ぶりの勝利をおさめた。

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ビジネス界や政治界から来るゲストとは異なり、話の内容は端的で鋭く感じた。僕自身が体育会系の環境で育った為か共感できるというか、理解しやすい話だった。

弱小チームのスタンフォード・アメリカンフットボール部に変化を与える為に行なった戦略的な教育プロセス。部員それぞれの意識改革、チームワークの大切さの浸透、ゲームに勝つことの喜びと誇り、チームメンバー同士に生まれる信頼関係、多くの事を語ってくれた。

中でも僕自身が印象的だと感じた言葉は"shortcut is a path that leads to losing"である。日本語で言えば”急がば回れ”とか”急いては事を仕損じる”だろうか?スタンフォードにコートとして就任し早くに結果が求められる境遇においても冒険せずにチームメンバー達に着実に実力を付けさせる事が出来たのは修羅場を潜り抜けた結果に辿り着いたファンダメンタルゆえに奥が深い哲学なのだろう。

冬学期の始めに"Strategic Leadership"の授業の課題で観た映画を思い出した。題名は”ミラクル(URL: 長い間アイスホッケーで無敵を誇ったロシアのベテランチームを若手で構成されたアメリカチームが栄光ともいえる勝利をおさめる映画である。既に20年以上も前の話だが、カート・ラッセルが演じる断固たる意思を持ったブルック コーチが、自分が信じる戦略で周囲の期待を超える活躍をする気持ちが良くなる体育会系の人向けの映画だ。

ミラクルミラクル
(2005/12/21)
カート・ラッセル、パトリシア・クラークソン 他

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ブルックコーチが映画の中で繰り返しチーム員へ呼びかける”誰の為に闘うんだ?”の裏に隠れている彼の戦略的且つ心理的なチームワークを強める為のモチベーション・アップの言葉と、本日のセミナーでHarbaughコーチが繰り返していた”常にチームの為に”のモットーが共鳴した。

JUMPER
今学期から週末にクラスメートと集団で映画を観に行く企画があり、2週間に1回は参加している。週末の夜の9時~10時くらいから始まる映画を狙って観に行く。時間が遅いこともあり、映画館はガラガラである。クラスメート10人程がガラガラの映画館で横一列に並び2時間ばかり過ごす。お決まりのようにポップコーンをほおばりながら楽しむ。

2日前の土曜日は”JUMPER”を観に行った。少年がある日突然自分の才能、つまりテレポートが出来る才能に気付き、その才能により、怖いもの無しで何不自由無く暮らすのだが、政府の秘密機関が彼の正体を突き止め事態が一変する。。。のようなコンピューターグラフィックスを楽しむだけでストーリー性のあまり無い映画だった。勉強疲れの頭を冷やすのにピッタリの全く頭を使わないで楽しめる映画だった。(URL: JUMPER) 日本でも3月始めから公開されるらしい。上記サイトから予告編がみれます。予告編に渋谷と銀座の映像が出てきます。

しかし、この頃つくづく思うのだが、感動する映画、映画を観終わってからしばらくジーンとする映画が、最近(ここ数年)、全く無い気がする。自分自身が映画等のノンフィクションに慣れすぎたのか、人間としてさめているのか、もしくは映画業界自体に問題があるのか原因は不明だが。。。
ビジネス
留学して既に半年が経過。プログラムも残すところ4ヶ月となっている。最近クラスメートやMBA2年生と会話している際に”ビジネス界で自らを適応させる為に相当アイドリングが必要だろう”との話が良く出る。

日本独特の仕事環境が原因なのかどうかは明確ではないが、1995年に大学を卒業してから退社するまでの12年間はとにかく我武者羅に仕事をこなしていた。仕事のダイナミックさに魅せられ、リアルに結果が圧し掛かり、しっかりとお金ももらえた。入社5年目で海外駐在も経験し、殆どを海外で過ごし、色々な人と触れ合いネットワークが広がり、自分の視野も広がった。しかし、自分の時間は完全に仕事に奪われていた。

仕事のプレッシャーから離れて半年も経つと完全にビジネス感覚が鈍る。勉強に奪われる時間も相当だが、リアルでダイナミックな仕事環境に比べれば、時間調整にある程度のフレキシビリティはあるし、意思決定も全て自己責任で処理できる。但し、やる事をやってもお金はもらえず払うのみである。自己投資しているのだから当たり前だ。

早朝にブルネイからメールが入った。プロジェクトが無事に完工したらしい。ブルネイ国初の複合火力発電所でブルネイで最も効率の高い発電所が商業運転に入った。現場は意気揚々だろう。プロジェクト開発から携わった思い出深いプロジェクトなのでうれしいニュースだが、既に自分は当事者ではなく、残念ながらあまり現実味も感じなかった。

10年以上前にスタンフォードGSBを卒業して一流コンサルでパートナーとして働いている先輩からのメールも早朝に受け取った。残り少ない学生生活を濃い内容にするべきだ、との内容だった。今後の進路も時間をかけて、しっかりと見据えるべきだと言っていた。

卒業すれば、間違いなくビジネス界に復帰する。スタンフォードで過ごした10ヶ月の間に習得した事が、どのように仕事に活かされていくのか想像出来ないが、自分が成長した事は最近自覚できるようになってきているのでワクワク感はある。

”反省しても後悔はしない。何事もポジティブに楽観的に。” 幼い頃から自分に言い聞かせてきた言葉と共に残りの学生生活、将来に向けての就職活動を頑張ろうと思う。

カリフォルニアも寒さのピークは過ぎて春の気配を感じる。残りの4ヶ月はあっと言う間に過ぎてしまうのだろう。。。
言葉の表現
マーケティングのクラスの中間試験は、スタディーグループによるレポートの提出である。マーケティングに関連するケースが3つあり、その中の1つを選びマーケティングの観点から提案書を作成する。与えられたケースは、①ランドローバーの北米戦略、②シスコシステムの直接販売戦略、③ケンブリッチソフトウェアの販売戦略、の3つである。

面白い事に9つあるスタディーグループの殆どはランドローバーを選んでいる。マーケティングを行なうのであれば自分達が身近に感じているものの方がレポートにし易いとの直感的な要素があるのだと思う。我々のチームは、上記の情報を得て、敢えてシスコシステムのケースを選んだ。

シスコ・システムズは1984年にスタンフォード大学のスタッフにより設立された。マルチプロトコルルーターを発明し商業化することが設立当時のビジネス・モデルだったが、驚く事に、このビジネスモデルは74社以上のベンチャーキャピタルから却下された経緯があるらしい。シスコ・システムはITブーム真っ只中の2000年にはマイクロソフトやGEを押さえ、時価総額US$500BILの会社となった経緯を照らし合わせると、以下に当時の投資家がIT企業に対する正当な評価が出来ていなかったのか明白だ。

ネットワークの効率性を向上させるコンポーネントであるスイッチとルーターをコアビジネスとして成長した企業らしいのだが、効率性を表現する為に次のような英語があった。

"Swithes increase the efficiency of networks by reducing traffic and the number of collisions of data headed in opposite directions, much as a system of on-ramps and off-ramps in a highway cloverleaf is more efficient than and intersection."

感覚的には通常の交差点よりも効率性の良い交通システムがあり、ネット上でのスイッチやルータも同じような機能を果たす、との意味だと容易に分かるが、気になったので"cloverleaf crossing"を辞書で調べてみた。 "クローバー型交差点” とある。

頭の中でクローバーの葉を思い浮かべるが、”クローバー型の交差点”が全く想像つかない。結局ネットで写真付きの説明書を見て納得。(クローバー型交差点の写真:Cloverleaf Crossing)
要は単純な”立体交差点”確かに無理をすればクローバーのような形をしている。自分の想像力の足りなさと言うか、フレキシビリティーの無さに嫌気を感じる一瞬である。

この出来事を通して、昔スキー学校でインストラクターをしていた時の出来事を思い出した。プルークボーゲンといってスキーの初心者に大切な滑走方法があるが、通常我々は、”スキーの板をハの字にしてください”と言って教えている。殆どの生徒は問題なく滑走してくるが、何回言っても中々”ハ”の字にしてくれない生徒がいた。なぜかスキーをしているときに体をネジって滑ってくる。

仕方なく近寄って、”ハの字”ができない理由を聞いてみた。その生徒曰く、”先生、スキーしながら”は”の字は無理やわぁ~” どうやらカタカナの”ハ”でなく、ひらがなの”は”を滑走中に実現しようとしていたらしい。しばらく笑いが止まらない出来事だった。どう考えても”は”の字と理解する生徒が信じられなかったが、当時は、とんねるずの”みなさんのおかげです”でモジモジ君が大流行だったので仕方なかったのかもしれない。

日本人同士の会話に飛び切り日本語のできる海外の人が”全く理解出来ない”という場合は大抵の場合において”Common Understanding"の違いが理由であることが多い。僕が米国に留学している際に時々感じるアメリカ国内では当然の常識を自分が知らない際に困るのと同じである。

おそらく立体交差点やプルークボーゲンも同じ事なのだろう。自分では他の人が当然知っていると思う事が、そうでない場合に理解の不一致が起きる。国際化が進む中で、この現象は多く起こるのだと思う。コミュニケーションの難しさの一環だろう。
老子の教え
僕が大学生(アングラ)時代だったと思うが、”清貧の思想”という本が大流行した。バブルがはじけた直後という事も有りタイミングがよかったのだろう。筆者は中野孝次さんだ。1994年に他界したが、上記の本が日本人に与えたインパクトは非常に大きかった。

昨日風呂に入りながら彼の”足るを知る”との本を読んだ。

財産・名声・地位などを求める欲が幸せになる邪魔をする。日本人が過去に大切にしていたが既に死んでしまっている言葉の中から筆者が最も大切だと考える”知足(ちそく)”と言う思想を紹介する。

大量生産・大量消費・大量廃棄による経済発展を終えて生活習慣や人間の精神を見直すべきだとの論調である。足ることを知りながら自由な精神でクラス生活や、信念を貫いて生きる人々をとおして考えさせられる本当の豊かさと幸福に触れる。めまぐくしく変化する現代社会におぼれないで、己をみつめて充実した豊かな生活を送ることを訴えている。



足るを知る  自足して生きる喜び (朝日文庫)足るを知る 自足して生きる喜び (朝日文庫)
(2004/07/10)
中野 孝次

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勉強(受験)でも仕事でも競争社会におり、常に勝つことだけを考えていた自分にとって、どこまでこの考えを許容できるかは非常に疑問であるが、おそらく許容範囲が狭かったら人間的には小さいのだろう。

”足るを知る”の本の中に老子の言葉が引用されていた。


人よりも遠くを見ようとつま先立ちする者は、しっかりと立っていられない。
人より速く行こうと大股で歩く者は、遠くまで歩けない。
自分で自分をひけらかす奴は、かえって光らない。
自分で自分を正しいとする奴は、かえって正しさが現れない。
自分でしたことを自慢する奴は、かえって信用されない。
自分で自分の才能を誇って尊大にかまえるような奴は、人の頭に離れない。
こういったことはどれでも、根本的な”道(タオ)”の目から見れば、
”余計な食い物、余計な振る舞い”であって、誰もがそれをにくむだろう。
だから ”道”に生きるものは、けっしてそんなまねはしないのだ。

(”老子”第22章)


非常に考えさせられる言葉である。
グーグル本社訪問
昨日13日は多忙な一日だった。

午前中はCorporate Financeの授業。昼過ぎからインテル本社訪問。夜9時30分からアサインメントのレポートを仕上げる為にスタディーグループでのディスカッション(結局終わったのは夜中の12時) 多忙な中でもグーグル訪問は諦めずに実行した。

夜6時から9時までの3時間、グーグル本社にて環境に関わるコンファレンスがあった。クラスメートと2人で参加した。現地の電力会社であるPE&G、欧州のルフトハンザ航空(コンファレンスのスポンサー)、BMW、そしてホストを務めたグーグルの4社が、各社の環境に対する取り組みを各20分くらいのプレゼンテーション資料で行なった。

グーグルのグリーンエネルギー本部長で有名なビル・ワイル氏から直接話が聞けてうれしかった。グーグルが力を入れている太陽光発電には感銘した。彼らは環境への投資はチャリティーでなく長期的な観点での投資だと言い切っていた。数年で投資金額が回収できる投資ではないが、将来性のある環境に優しい技術へ出資をして、そのキャッシュフローにより環境に優しい技術が向上すれば良い事だし、しかも、それで且つ高利益に結びつく可能性があるのであれば尚更良い、との思考で投資を行なっているらしい。キャッシュのある会社だから取れる素晴らしいポジショニングだと思う。
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実際に環境に興味がありコンファレンスに出席したのだが、何よりも驚いたのはグーグル本社そのものである。

スタンフォード大学から車で5分ほどの街”マウンテン・ビュー”に位置するグーグル本社は近代的な建物で”グーグル・キャンパス”と呼ばれているつまり、僕が通う大学キャンパスと変わりの無いキャンパスであり、正直”仕事しているの?”と思えるくらい開放的な仕事環境である。しかも(というか、だから)本社にいる人々(つまりは社員ですが)が自由気ままに行動している。立派なジムがあり、すべてが無料の食堂があり、オフィスの中は遊び感覚がありふれているし。。。宣伝文句として”グーグル本社では財布を持つ必要が無い”と言われているらしい。確かに冷蔵庫に豊富に入っているドリンク、カフェに設置されているコーヒーメーカー、自然に置かれている(市販のものと同じ)スナック、全て無料だった。

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素晴らしい発想は、このような環境から生まれるのだろうか?と一瞬疑いたくなる気持ちになるのは典型的な日本人だからだろうか?”汗水垂らし日銭を稼ぐ”との感覚を持つ古い体質(?)の自分が久しぶりに登場した不思議な感覚だった。

IT業界のリーダーとして世界を牽引してきたマイクロソフトがヤフーの買収をもってグーグルとの間に広がりつつある溝を埋めようと頑張っているようだが、正直、グーグルが今迄やり遂げているアイデアへ対抗するだけのシナジー効果は生まれないだろう。ヤフーとしても、それ故に今回の買収案に対しては積極的ではないのだと思う。

グーグル本社のキャンパスの屋根や駐車場の屋根に敷き詰められた太陽光パネルは容量的に非常に少ないが、この小さな1歩を踏み出す事が大切なのだろうと思う。グーグルがガレージを借りて少ないお金で検索エンジンを作りコンピュータを繋ぎ合わせて世界中のデータを集積しようとした努力に同じなのだろうと思う。可能な限りのリソース、つまり、将来の成功を信じて時間とお金と全精力を注ぎ込んでコツコツと歩み始める。

大きな成功の為の小さな一歩一歩の積み重ね。簡単なようで中々続けられるものではない
インテル本社訪問
”インテル、ハイッテル”のコマーシャルで有名なインテル本社を訪問した。冬学期に選択科目として取っている"Technology Concept for managers"のクラスの一環での訪問。車で15分ほどの場所にある。

社名のIntelは"Integrated Electronics"の短縮形らしい。デザインとプロセスをインテグレートした技術に秀でておりDRAM(主記憶装置)やマイクロプロセッサーを開発して、IT業界をリードしていった。DRAM市場が過剰となり日本企業が安価で高性能のDRAMでプレーヤーの地図を変えようとした際に、インテルは(市場でのシェアが数パーセントとなっても)DRAM事業から撤退出来ず、将来性があると言われていたマイクロプロセッサーへ社内のリソースを転換する決断をするのに数年を要した。最終的には、トップダウンの美しい形でなく、ボトムアップの圧力での決断した。

今だから言えるのかもしれないが、マイクロプロセッサーで儲けているインテルを考えると上記のような簡単な決断に時間を要した事は理解に苦しむが、パソコンや携帯電話が普及していなかった20年前であれば考えられるシチュエーションだったのかもしれない。DRAMを発明し技術水準の高さを誇った会社が後発の日本企業に負かされ、再度市場を独占したいとの気持ちは理解できないわけでもない。いずれにせよ、明確な決断をしてインテルをマイクロプロセッサーで成り立つ会社にした当時CEOのアンディー・グローブは今でもインテルのヒーロであり、今回の訪問時も彼の写真入りの本が見受けられた。環境が整って決断をしただけのCEOにしか思えない自分としてはアンディー・グローブのすばらしさの理解が難しい。

インテルに関しては多くの人がケースを書いているが、僕の関心はマイクロプロセッサーの開発に関してである。インテルが1971年にIntel4004を世に送り出したが、実はこの製品の開発は日本計算機販売(後のビジコン)の日本人社員がインテルと共同開発で成し遂げた偉業だとの事である。

1960年代に電卓開発で競合している環境から(後にIntel4004となる)チップの発想が生まれたらしい。ビジコン社員が自らの発想を実現しようと日本の主要LSIメーカーを回ったものの、ポジティブな回答をしてくれる会社は無く、仕方なくアメリカに飛び1969年に創業したばかりのインテルを訪問した。インテルの技術者が高い評価をして、共同設計に着手したとの話である。こうして、1971年世界初のマイクロプロセッサ『Intel4004』が誕生したとの事である。

幸いな事に、ビジコン社員はインテルの社員となったらしいのですが、日本企業は大切なアイデアを大きなビジネスにするチャンスを逃したようです。。。。

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上記の事実を知りインテル本社を訪問しただけに複雑な気持ちだった。カリフォルニアのサンタクララ、つまりはシリコンバレーの心臓部に広大な土地の本社を構え、世界中の誰もが知っている世界最大の多国籍半導体メーカーのインテル。パソコン、携帯電話、カーナビ等、我々の生活に欠かせない製品に当たり前のようにインテルが入ってる。”もし、ビジコンが日本企業と共にマイクロプロセッサーを開発していれば。。。”は有り得ないが、もしもが本当だったらとタラレバ的な考えが頭から離れない一日でした。

ちなみに、アメリカでのインテルのコマーシャルは"Intel Inside ! "らしく日本のコマーシャルはほぼ直訳しているだけのようです。語頭をそろえるか、語尾で韻をふむかの違いはあるようですが
火曜日のイベント TMS
毎週火曜日は早朝から夕方5時までビッチリと授業が詰まっているが、授業が終わるとTMSというイベントがあり更に2時間ほど時間が奪われる。と言っても非常に貴重なイベントなので殆どの人が出席する。

TMSはTop Management Seminorの略で、世の中の成功者が、わざわざスタンフォードのスローンの為に自分が経験した苦い経験、成功の秘訣、将来のビジョン等を話してくれる。中にはスローンの卒業生で成功している実業家も居る。

冬学期はすばらしい顔ぶれがそろっている。先月から既に5人訪れているが、中でもアメリカ人が緊張して向かえた人は元国務長官のMr.George Shultz(URL:George Shultz)だ。自分の無知が恥ずかしくなる瞬間だが米国の政治・歴史を知っている人であれば身震いがするほど会えることが光栄なのだろう。

インフォシスの創立者であるMr.Narayana Murthy(URL:Narayana Murthy)、シーベルの創立者であるMs.Pat House(URL: Pat House)、Success Factorsの創立者でスローンの卒業生でもあるMr.Lars Dalgaad(URL: Lars Dalgaard)等が訪れた。

成功までの道のりが容易なものでなく、如何に成功する事をイメージして自分自身のみならず周囲の人間をドライブしたのかが感じられる。目標に向かって必要なリソースの調達、社員もしくはパートナーが効率的に働けるような環境作り、運転資金を枯渇させない為の資金集め、非常に泥臭い世界を経験したからこそ今の成功があるのだと思う。このような成功者のスピーチの中でよく登場する言葉で”meritocracy"がある。日本語で言えば”実力主義”とか”実力で成功をおさめる"との意味である。

自分自身に対するプレッシャー、社内環境の質の向上の為に必要な言葉もしくは精神なのだろう。運だけで成功しているのではなく緻密な計画、将来ビジョン、ビジネス戦略が有ってこそ成り立つ立派な言葉なのだと思う。

起業系の授業で仲間4人とプロジェクトを行なっているが、ゼロからのビジネス構築が以下に難しいのかを目の当たりにする。アイデアは沢山出てくるが、殆どのアイデアは欠点が見つかり消えていく。確かに簡単に思いつけばビジネススクールに長期に渡り通う必要も無いだろう。

最近仲間と一緒に行なっているのだが、些細な事でもよいから”これって不便だなぁ”と思いつくことをメモする習慣をつけている。これが面白い事にビジネスチャンスに繋がる話題となる。

話が戻るが、TMSでも色々と吸収したい。どうやら来週はウォルマートのCEOのMr.Lee ScottがTMSに訪れる。そして、来週の木曜日はビル・ゲイツがスタンフォードで講演もする。ワクワクな週だが、中間試験前後で、やるべきことも山ほどある。。。
ブログの読者はどこに?
気付いている人は居ると思うが、このブログの一番下に世界地図がある。

その地図の中に赤い丸がちらばっている。これは、このブログを身に来ている人が世界のどこに居るのかが世界地図上で確認できるアプリケーションである。地図をクリックし続けると詳細なロケーションが確認出来るようになっている。CLUSTRMAPというアプリケーションでネット上で登録し少量の月額で使用できる。

ネットビジネスを行なっており、当該技術が非常にマクロな範囲までカバー出来るようになれば地理的なマーケティング戦略に良いかもしれない。(ネットビジネスのジオグラフィックなビジネス展開は的を得ていない気もするが。。。)


例えば、僕のブログを見てくれている人達は、アジア周辺だと、このような感じである → CLUSTRMAPS

ヨーロッパやアジア地域は大体納得が出来る分布であるが、予想以上にアメリカ国内からのレビューがあるのがうれしい。又、ハワイ島から、アフリカの南部からのアクセスもあるようだ。日本語が読める方なのか不明だが、いずれにせよ ブログを書いている自分にとってはうれしいニュースである。

マインドコントロール
思い出すと震いが止まらなくなるようなうれしい瞬間はあると思う。長年の念願が叶った時、予想以上の結果を生んだ時、待ちに待ったものが登場した時。。。。私生活、スポーツ、仕事、学業、等セッティングは色々なのだと思う。最近は先輩が子供を授かって有頂天になっていたが、正に"喜びの瞬間”を経験したのだと思う。

逆に自分にとって未来が無いようなどん底に落とし込まれる瞬間もある。二度と這い上がれないのでは? 自分にツキが無いのでは? 努力しても無駄だったのでは?と自問自答して大概の場合は負のスパイラルにのめり込んで周りを見る事が出来なくなってしまう。

先週末の話ですが、スローンプログラムのアドミッションオフィスにて膨大な量の輸送物が用意されていた。アドミッションのガードが厚かったが、隙を見てチェックした。間違いなく合格通知の書類である。今年1月始めにアプリケーションの締め切りが有った様だが、既に定員の半数近い合格者が出ている様子だ。アプリケーション締め切りから1ヶ月経過していないが。。。昨年と比較するとアドミッションの効率が格段にあがっている様だ。

自分自身の1年前を思い出してみる。合格通知は電話にてアドミッションから直接連絡があった。朝一の電話だった。合格をもらった日は正直仕事は手につかないし、顔からニヤニヤが消えなかった。英語で言う”ON CLOUD NINE"状態だった。かみさんと、(仕事を終えて)夜遅くに、銀座で待ち合わせして一緒に合格を喜んだ。合格通知の輸送物は1週間後に自宅に届いたが、僕はブルネイへ出張中で、しばらく見る事が出来なかった。帰国してシャワーを浴びるよりも前に合格通知の包みを開けた記憶がある。


ブログを通して、もしくは”こうすれば受かるMBA"を通して、留学前にお世話になった予備校を通してなど色々な経緯で来年のスローンのアプリカントと知り合ったが、うれしい便りと悲しい便りの両方が先週から僕のメールボックスに送付されてくる。


不合格の通知を受けても、他のビジネススクールへの道は閉ざされていないので頑張ってもらいたい。僕は人生で受験勉強は2回しか行なっていない。高校受験をした中学生時代と海外留学受験をした社会人時代の2回である。それぞれの受験勉強を通して学んだ事だが”努力は必ず報われる”である。自分自身を見つめて自分の強さや弱さを知り、強さを伸ばし弱さを克服する必要がある。

この時期に不合格をもらったアプリカントは逆に自分がラッキーだと思って欲しい。アドミッション側が"NO"と言う背景には必ず理由がある。その理由を探せる時間を早い段階から持てるアプリカントはラッキーだとの発想である。レジュメの見直し、エッセイの見直し、ゴール設定の確認等を行なう時間は沢山ある。是非とも諦めずに頑張って欲しい。

WHERE THERE IS A WILL, THERE IS A WAY.


戦いは終わらない。(僕も冬学期中間試験対策試験勉強が終わらない。。。。)

トヨタの上司は現場で何を伝えているのか
留学して授業や日々のディスカッションで多く出てくる日本企業と言えば間違いなく”トヨタ"である。”カイゼン”や”ケイレツ”は当たり前のように日本語が話せない学生でも知っている単語であり、アメリカの製造業者は積極的に”カイゼン”を取り入れている。日本経済や日本人学生に対する視線を強く感じない環境において、非常にうれしい瞬間である。

イギリスに留学中の友人AMOの勧めで昨年購入した本だが、トヨタの現場で飛び交っている"生きた言葉"の集大成である。作者は”仕事の名言集”として読むのでなく、この本に出てくる多くの名言を組み合わせて自分なりの仕事術をつくってもらいたい、と望んでいる。

トヨタの上司は現場で何を伝えているのか (PHP新書 450)トヨタの上司は現場で何を伝えているのか (PHP新書 450)
(2007/03/16)
若松 義人

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日本人の目から見て、トヨタが行なっている事は特別凄いのかと疑う。個人的な意見だが、日本人が当たり前のように高度急成長時代から行なってきた事を、トヨタは時代が変わろうとやり続けているだけなのではないか?と思う。海外から持ち込んだ中途半端な経営方法だの、評価システムだの、もしくは、部下を怒らない社風だの、日本の会社も大分変わったのだと思う。正直、僕が知っている仕事環境は12年足らずの歴史だが入社当時のピリピリ感は、いつの間にか消えていった。あのピリピリ感が懐かしい。

好景気で脇が甘くなっていると感じている人にはピッタリの本だと思う。

好景気は長く続かない。コツコツとやっている人は最後に笑う。日本の誇りであるトヨタに習い自分自身をカイゼンしてみようと思う。

MADE TO STICK
冬学期の授業で"How to make ideas stick"というチップ教授の有名な授業がある。コンセプトは”投資等の意思決定は、プレゼンが終わった後に行なわれる。如何に印象深いメッセージを作り上げるかは重要である。”だと思う。

僕の最初の2回だけチップ教授の授業を聴講したが、”どのようなアイデアが生き残り、どのようなアイデアが死んでいくのか?”を生徒と共にブレインストーミング方式で深堀した。"人類の建造物で人工衛星から見えるのは中国の万里の長城だけである”とか”人類は火星から来た”とか”人間は脳の10%しか使っていない”などである。

それぞれのメッセージの真偽は別として、如何に自分の頭にメッセージ(もしくはアイデア)が残るかが重要であることをチップ教授は唱えている。

確かに、過去を思い返すと、僕が幼い頃に”マクドナルドのハンバーガーはネズミの肉を使っている”との噂が広がりマクドナルドのハンバーバー売り上げが極端に減った現象があった。

最も強烈的だったのは”口割け女”という発想で口を避けた女性がマスクをして現れて”私、綺麗?”とたずねて、YES/NOいずれの回答をするにせよ殺されるとの逸話があった。口割け女はポマードが嫌いだ、との話もあり、そこらじゅうの道路に”ポマード”と書かれた不思議な現象が今での脳裏に残っている。誰もが知っている全く根拠は無いアイデアの一例だといえる。


話を戻すが、社内のプレゼンテーション、対外的なプレゼンテーション等多くの機会で人々に印象深いメッセージを送るべき機会が多いと思う。如何に見栄えのよい資料を作ろうと本来伝えるべきメッセージが伝わらないままでプレゼンテーションが終わっても仕方が無い。如何にスティッキーなアイデアを作り上げるかを知りたい人に、お勧めのベストセラーです♪

チップ教授が唱える”SUCCESs”のチェックリストを通して読者がスティッキーなアイデアを今後持ているようにしてくれると思います。

Made to Stick: Why Some Ideas Survive and Others DieMade to Stick: Why Some Ideas Survive and Others Die
(2007/01/02)
Chip Heath、Dan Heath 他

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太陽光発電
昨年、環境ビジネスに関わるコンファレンスがあり、日本の電力会社の人が言っていたが、カリフォルニアは太陽光が強く、且つ雨量が少ないので太陽光発電には抜群な立地であるらしい。但し、カリフォルニア州の太陽光発電敷設量は、代替エネルギー発電量全体の1%に満たない敷設量だと。

昨日、ゼロックス研究所PARCの日系アメリカ人(ハワイ生まれらしい)のP氏を訪問して、カリフォルニアでの太陽光発電の可能性、PARCで開発している集光型太陽光発電装置(URL:PARC Solar Energy)、今後のビジネスチャンスなどを約2時間協議した。

彼曰く、カリフォルニア州での太陽光発電は長期的な目で見て”やるべき”事業であるとの見解。但し、コスト面での優位性、電力供給が天候任せである事は今後克服すべき課題であるとの事である。

PARCが開発している集光型の発電装置は、従来の太陽発電装置と比較して使用するシリコン量が確実に減る事によりコスト削減が可能であるとの事である。現状のターゲットは$1/Wだと。通常の火力発電所と比較すると200%以上割高なイメージであるが、今度の燃料プライス、二酸化炭素排出に架せられるペナルティー等を加味すると規模の経済で太陽光が確実になる可能性はある。課題は電池を蓄える方法だ。誰もが認知しているのに進歩の乏しい蓄電技術、どうにかならないのだろうか?

興味深い事に、昨年末にカリフォルニア南部のサンディエゴにて56軒の太陽発電だけで電力を供給する住宅が完成したらしい。SOLARAと読んでおり、Community Housing Workとの団体が運営している。(URL:SOLARA) 詳細は不明であるが、毎月$388~1,075にて賃貸している様でベットルームが3つのアパートもあるようだ。太陽光を使用するのみならず、熱効率が良くなる様な家のデザインも実現している。 アパートの賃貸料が安い秘訣は、州もしくは中央政府からの補助金だとの話である。

いずれにせよ、需要がある際に瞬時に電力供給が出来るシステム・技術は課題として残っている。この課題がクリアすればコスト削減は、規模の経済により、時間が解決してくれるだろう。
ダウン
40度近い熱でダウン。。。健康管理が出来ていない証拠だ。
確かに先週から、提出書類、リーディング、就職活動と忙しかった。

久しぶりに熱でうなされた。気持ちの良いものではない。。。
うなされる時は、幼い頃から同じような夢を見る。昨晩は夜中に
5回くらい目が覚めたが同じ夢を見続けていた記憶だ。


風邪をひこうが、熱が出ようが、授業は待っていてくれない。
明日の授業の為に読むべき書類はケース3つ、資料3つの計6つ。

かみさんが年末に持参してくれた滋養強壮剤(風邪用のゼナ)と風邪薬を飲んで頑張る。
SLOAN CLASS 2009
今年の1月中旬の願書締め切りが過ぎてから面接を受けに来るアプリカントが増えてきた。僕達より1年後輩になる可能性のあるSLOAN CLASS 2008のアプリカント達である。

昨年の10月くらいから面接に訪れ、授業のビジットを行なう学生は居たが、1月と2月は特に数が増えている。自分が日本人だから気になるのではないと思うが、訪問しているアプリカント全体で見ると、日本からのアプリカントの比率が比較的に高い。おそらく、留学制度を使い2年では長すぎるとの観点より1年生の留学制度に切り替えている会社が多いのだろう。

日本人アプリカントは既に20人程面接を受けに来ている。面接を未だに受けていないアプリカントも居ると思われる。おそらく30~40人くらいは居るだろう。アドミッションは日本人学生人数を大幅に変更する事は述べていないので、おそらく今年も5人前後が選ばれるのだと思う。どのような人が後輩になるのか楽しみでもある。

スローンプログラムは、元々、シニア向けを目的としたプログラムだったらしい。と言っても既に50年の歴史があるプログラムなので時代と共にクラスの人数、平均年齢も変化してきている。重要なポジションの人間、特にGeneral Managerクラスの人間を1年間フルタイムで勉強の為に仕事から離れる事を会社側が嫌い、平均年齢が下がってきているとの話も聞く。現在は55人のクラスで、平均年齢は36歳。30歳~49歳との年齢差である。

アプリカントは、僕があった限りだが、30代後半から40代前半がレンジだと言える。日本からは名の知れた一流企業からの社費派遣が保証されたアプリカントが多い。

シリコンバレー近辺からのアプリカントも多く訪れている。マイクロソフト、シスコ、ヒューレッドパッカード、ブロードコム、グーグル、ヤフー、等のIT企業からのアプリカントも訪れている。


思い出せば、1年前は願書を出して結果が待ち遠しかった。正直、待ちきれずに寝れない夜も多かった。星空を眺める日が多かった。一緒に勉強している仲間と夜中に電話で語り合う日も多かった。遠い昔に感じるが、1年前の話である。。。

明日迄に提出するべきレポートで、夜の11時までスタディーグループのメンバーと部屋に缶詰状態。アパートに帰ってからは明日のクラスのリーディングをやった。先週末に予習を開始していたので残りは少ないが、明日の計4つの授業の為にケースが合計5つある。殺人的な量である。

今日も、ある意味、眠れない夜だが、眠らなければ授業に集中できない。タイムマネージメントの大切さが身にしみる。
人材の宝庫
冬学期に入って、起業系の授業を取っており、又、戦略経営の授業でパロアルトのデザイン会社と密な面談を持っている。

このデザイン会社は560人のデザイナーを抱えており、非常にユニークなポジショニングを持っている会社で、通常20~30人からなるデザイン会社と比べると巨大な存在だ。エンジニアが世の中を見るように、つまり、Problem Solvingを日常茶飯事に考え、創造性有るアイデアで私生活並びに業務の効率化を提案している。コンサルティング会社から見ても非常に目障りな存在であり、世界的に有名な戦略コンサルも、当該デザイン会社を模倣しようとしている。

起業するには、起業家が必要であり、彼らが生み出すビジネスを支援すべくリソースが必要となる。人でありお金である。アメリカは起業を奨励する社会が出来上がっており、今世の中を騒がしているヤフー、グーグル、マイクロソフト、アマゾン、ヒューレッドパッカード、フェイスブック、等どれを取ってもベンチャーキャピタルがお金のみならず人材を提供して、会社を育てている。新しいビジネスが生まれているのは西海岸で言えばシリコンバレー、中部ではシカゴ、東海岸ではマサチューセッツ、ニュージャージ、ニューヨーク等である。

不思議と上記デザイン会社がオフィスを持つ場所も上記年と一致する。これは偶然ではなく、しっかりとしたプロセスがそこにあるからだと理解した。

先日、Technology Design Concept for Managerのクラスでジェフ教授が行っていた言葉を思い出す。”なぜシリコンバレーと呼ばれるのか、それはアメリカ経済を向上させたシリコンを製造する会社が多かったからだ。では、なざシリコンバレーが西海岸のベイエリアを選んだのか?” 答えは、その場所にある大学、大学院だと。つまり安い金額で雇える学生が数多く居て企業としても都合が良いからだという。

大企業が主導型である日本経済、一方で起業家が経済を牽引するアメリカ経済。日本は隣国の経済発展により恩恵を受けており停滞していた経済は良い方向に進んでいるがビジネスのフレームワークは変化していない。変化しているのかもしれないが、グローバリゼーションのスピードと比較すると対応できているとは言えない。コンサバな人種であり、グローバリゼーションがベストであると考えなければ慎重に変化をする事も良いのかもしれない。

創造性豊かな学生、大企業の中で埋もれているビジネスアイデア、失われつつある日本の伝統産業、何か大きな可能性があるように思った。

大統領予備選
自分自身、政治にはあまり興味の無い人間である。

アメリカでは大統領候補を決める党内予備選挙で盛り上がっている。どうやら、2月5日(火)に22州にて一斉投票が行なわれる。民主党クリントン氏、オバマ氏両候補者の勝敗の行方に多くの注目が集まっている。

僕が注目しているのは、アフリカ系アメリカ人初の大統領候補であるバラク・オバマ氏である。とにかくメッセージの伝え方が旨い。簡単なフレーズを小刻みに繋ぎ合わせ誰の心にも響くメッセージを送り続け、心の中まで入り込んでいく。そして明確に印象を残す。J.F.ケネディーを思い起こさせる。スピーチの技的にはマーチン・ルーサー・キング牧師を思い起こさせる。つまり、抜群である。

obama


オバマ氏が有名となるきっかけは2004年に行なったスピーチだと言われている。

Barack Obama 2004Democratic National Conversation Part2

上記ビデオの3分30秒過ぎ位からが注目の場面だ。

"Well, I say to them tonight, there’s not a liberal America and a conservative America; there’s the United States of America. There’s not a black America and white America and Latino America and Asian America; there’s the United States of America. "

日本語では、"リベラルのアメリカも保守のアメリカもなく、ただアメリカ合衆国があるだけだ。黒人のアメリカも白人のアメリカもラテン人のアメリカもアジア人のアメリカもなく、ただアメリカ合衆国があるだけだ”、と言っている。

アメリカに居るすべての人種を味方につける強烈な言葉であり、今回の選挙活動中にも幾度と無く全米で放送されて、オバマ氏の印象を強めている。


現在、アフリカ系アメリカ人の上院議員はオバマ氏1人だけらしい。建国以来初となるアフリカ系アメリカ人の大統領は実現するのだろうか? 確かに、ヒラリー上院議員が強調しているように、オバマ氏の上院議員滞在2年の経験は短いと言える。しかし、アメリカは世界から期待されている国であり、常に世界をリードしてきた。アメリカの国全体としての変化を世界へアピールする為にも、国全体の顔となる大統領が誰になるかは重要なイベントだ。

リーダーシップのある大統領が選ばれることに期待である。(先ずは予備選挙ですが。。。)
戦略経営論
冬学期のコア科目の一つである"戦略経営論”は自分にとってもフレッシュな科目である。前歴にて数多くの国際入札を経験し、各プロジェクト毎に戦略を構築していたのだが、戦略経営の授業にて学ぶ程 奥深いものではない。如何に今迄自分が戦略に必要なフレームを欠いていたかが分かり、その分授業内容がフレッシュである。

コア科目の名前は"Strategic Leadership"でINTELがDRAM事業を撤退して、マイクロプロセッサー事業に移行する際のINTEL内部での葛藤に熟知している教授であり、(おそらく世界一長いビジネス関連の)ケースである"Strategy is Destiny"で有名である。正直、HBS(Harvard Busiess School) のマイケル・ポーターの戦略論を更に噛み砕いただけの論法にもみえるが、スタンフォードでの人気は高い教授だ。

1回目のクラスのリーディング・アサインメント(予習)はHBSのマイケル・ポーターが1996年に書いた"What is Strategy?"である。約10年前であるがポーターは、当該ケースの中で

"Managers must clearly distinguish operational effectiveness from strategy. Both are essential, but the two agendas are different. The operational agenda involves continual improvement everywhere there are no trade-offs. Failure to do this creates vulnerability even for companies with a good strategy. The operational agenda is the proper place for constant change, flexibility, and relentless efforts to achieve best practice. In contrast, the strategic agenda is the right place for defining a unique position, making clear trade-offs, and tightening fit"

と言っている。

1970~1980年にかけて日本は営業効率をあげてグローバルな革命を起こした。日本企業は全体的な品質管理・運営コストの向上により圧倒的なコスト・品質面にて優位性を保った。しかし、営業効率について事業の運営コストの効率化は、利益に貢献するが、他企業にも模倣しやすいもので、持続的な競争優位を保つ事は難しい。営業効率のみに依存して戦略的ポジショニングを作っていない日本には”戦略が無い”と言い放っている。

昨日のニュースで"トヨタの生産台数が世界一となった”とあった。日本人としてはうれしいニュースであり、又、執拗なまでに運営コストの効率化に拘っている企業が独特なポジショニングを確立できる事を証明してくれたと考え、同じ日本人としてうれしい。昨日はマイクロソフトのヤフー買収の話でアメリカは盛り上がっていたが、マイブームは異なる日本企業のニュースだった。

しかし、戦略論にのみならずマーケティングにおいてアメリカから学ぶ事は多い。昨年11月に帰国した際に購入した日本語版の”戦略経営論”はお勧めである。スタンフォード大学ビジネススクールの戦略コースにて教鞭をとっていた教授が講義ノートの集大成である。

戦略経営論戦略経営論
(2002/07)
ガース サローナー、ジョエル ポドルニー 他

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僕の目から見て、日本の企業の多くには戦略、特に長期的な視点からの戦略が欠けている。
最近、戦略コンサルの方と話す機会が多くなっているが、実務に携わっている彼らも、日本企業の現状に関しては同じ事を言っていた。社内に居ると見えないが、第三者的な視点、海外に住んでいる人からの視点では明確にこのように見えると思う。

日本企業が駄目だ、と言っている訳ではなく、日本企業は更に世界をリードできるはずだとの意見である。日本は良いリソースを持っている。リソースは人であり技術であり製品である。長期的なビジョンにたって戦略が構築できない、もしくは周囲環境を十分に理解出来ないでグローバル市場にて太刀打ちできない。国内の競合者に焦点を当ててグローバルな視点での競合者の動きに対応できていない。

僕は日本が好きだし、日本人が好きだ。いろんな人種に会ってきたが、仕事のみならず私生活に関わる作業に関して比較してみても、平均的な能力、効率性は圧倒的に勝っている。但し、情報の共有性、情報の発信能力は改善の余地が有るし、長期的にポジショニングを維持できるだけの戦略を構築できる能力にも改善の余裕はあると思う。

日本経済を元気にさせる為にも、授業から多くのTAKE AWAYをして効率的にアクションに繋げたい。
SONG(音楽)とリズム
映画のテーマソングだったり、自分を鼓舞する音楽だったり、滅入っている時に漬かりたい音楽だったり、音楽は色々な効果を与えてくれる。

自分のリズム、と言うものは人それぞれ違うのだと思う。身体的もしくは体力的な疲れを感じている際に音楽を必要とする人、もしくは必要としない人。音楽をリズムとして楽しむのか、もしくは歌詞を楽しむのかも人それぞれ違う。色々といると思う。

音楽を聴きながら勉強に集中できる人、仕事に集中できる人。耳栓をして完全に音をシャットダウンしないと集中できない人、色々と居ると思う。

自分自身を考えてみる。音楽を聴きながらの作業は、自分を活性化させるトゥールではない。音楽を聴く際は作業の前で活力を与えてくれる為の時間であり経験である。つまり、勉強や仕事をしている際は、音楽は雑音でしかない。故に、周囲に人が居る際には尚更、自分の作業の効率が下がる。

おそらく、この現象は、普段周囲を気にしながら生きているのか否かの係数に比例するように感じる。クラスメートでI-PODを聴きながら勉強している人は僕自身理解できない存在だし、日本に居る際に電車で周囲に迷惑になるくらいの音量で音楽を聞いている人も然りである。

自分の好きな曲は、自分に安らぎをくれる曲、もしくは、自分の疑問を共有してくれる曲なのだと思う。大好きなU2の曲で"I Still Haven't Found What I'm Looking For " がある。これは高校時代から会社を辞めるまで常に僕に訴えかけていた曲だ。高校時代の友人から教えてもらった大好きな曲だ。おそらく、日本語訳すると”色々とやれるだけのことをやったけど結局自分が見つけるべきものは未だに見つかっていない。。。”なのだと思う。これは僕的な訳であるが、その意味で常に一緒に居てくれた。家族という貴重な財産・経験は見つけられたけれども、社会への貢献をどのように実現させるのかは、常に自分に問いかけていた。

今日の夕刻、シリコンバレーで経営している知り合いの企業を訪問した。元々は日本の一流企業に勤めていた知り合いが、スタンフォードGSBへ留学後に退社し、ベンチャー企業に就職し、その後自分で起業している尊敬すべき先輩である。自分自身の就職活動が本格化してきており多くの選択肢がある中で自分自身で方向性が定まらない状況であり、先輩のアドバイスを頂く為に面談を申し込んだ。

とても感銘を受けた言葉は”仕事を選ぶのではなく、一生目標にしたい人を見つけることだ”との言葉だ。これは、ある意味、今まで働いた業界にとらわれず本当に自分がやりたい事を探すべきである、及び、この世界に生きるのであれば自分のビジョンもしくはフレームワークを共有できる人と時間を共有し、苦しみ・喜びを共有すべきである、との意味であると自分で理解した。

米国に来て、アメリカ人及びアメリカに長期にわたり住んでいる友人に言われる言葉は、”良きMENTORを探せ"、及び"相手に合わせるのではなく、如何に自分がユニークなアイデアで相手を説得させるか”の2つだ。就職する際には、自分のブランドもしくはポジショニングを確立させる為にも必要な視点であり思想である。

今日、久しぶりに大好きなU2の曲をクラスメートと聴いたが、今までより異なる音に聞こえた。今迄悩み続けていたものが溶け始めているのだろう。

留学していて、家族の大切さ、共に居る事の重要さを感じると共に、限られた人生で自分が何を達成したいのか、自分がどのように変化できるのかが見え始めている気がする。
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