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STANFORD GSB留学記
西海岸のエスタブリッシュメントの中で過ごし得る知見や身の回りで起こる出来事を読者と共有していきたい。授業内容、クラブ活動、シリコンバレーのコミュニティー、等盛り沢山の内容を掲載します。
トヨタの上司は現場で何を伝えているのか
留学して授業や日々のディスカッションで多く出てくる日本企業と言えば間違いなく”トヨタ"である。”カイゼン”や”ケイレツ”は当たり前のように日本語が話せない学生でも知っている単語であり、アメリカの製造業者は積極的に”カイゼン”を取り入れている。日本経済や日本人学生に対する視線を強く感じない環境において、非常にうれしい瞬間である。

イギリスに留学中の友人AMOの勧めで昨年購入した本だが、トヨタの現場で飛び交っている"生きた言葉"の集大成である。作者は”仕事の名言集”として読むのでなく、この本に出てくる多くの名言を組み合わせて自分なりの仕事術をつくってもらいたい、と望んでいる。

トヨタの上司は現場で何を伝えているのか (PHP新書 450)トヨタの上司は現場で何を伝えているのか (PHP新書 450)
(2007/03/16)
若松 義人

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日本人の目から見て、トヨタが行なっている事は特別凄いのかと疑う。個人的な意見だが、日本人が当たり前のように高度急成長時代から行なってきた事を、トヨタは時代が変わろうとやり続けているだけなのではないか?と思う。海外から持ち込んだ中途半端な経営方法だの、評価システムだの、もしくは、部下を怒らない社風だの、日本の会社も大分変わったのだと思う。正直、僕が知っている仕事環境は12年足らずの歴史だが入社当時のピリピリ感は、いつの間にか消えていった。あのピリピリ感が懐かしい。

好景気で脇が甘くなっていると感じている人にはピッタリの本だと思う。

好景気は長く続かない。コツコツとやっている人は最後に笑う。日本の誇りであるトヨタに習い自分自身をカイゼンしてみようと思う。

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