STANFORD GSB留学記
西海岸のエスタブリッシュメントの中で過ごし得る知見や身の回りで起こる出来事を読者と共有していきたい。授業内容、クラブ活動、シリコンバレーのコミュニティー、等盛り沢山の内容を掲載します。
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スポーツから学ぶ組織論とリーダーシップ
今週のSloan Top Management Seminorは、スタンフォード大学アメリカンフットボール部のヘッドコーチのJim Harbaugh氏だった。スポーツを通して培った組織論、リーダーシップ論を説いてくれた。

彼は、学生時代はミシガン大学でHQとしてチームを全米#2の地位まで導き、彼自身は多くのタイトルを持つ花形選手だった。NFLでも14年間活躍し、コーチのキャリアも既に15年以上ある。

スタンフォード大学が1勝11敗と最悪の記録を作った2006年のシーズン後にヘッドコーチとして就任。全米でもめずらしくスポーツ推薦制度の無い(故にスポーツでパッとしない)スタンフォード大学故に、コーチに就任する直前には周囲からは多くの雑音があったようだ。しかしながら、彼は、就任して直に結果を出した。素晴らしい手腕のヘッドコーチだ。昨年度の全米2位の南カリフォルニア大学("USC")を14-13で破り(ゲーム前の下馬評は41-0でUSC)、ビックゲームと呼ばれるアケデミックでもスポーツでもライバルである カリフォルニア・バークレー大学との戦い(日本の早慶戦よりダイナミック)では20-13で6年ぶりの勝利をおさめた。

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ビジネス界や政治界から来るゲストとは異なり、話の内容は端的で鋭く感じた。僕自身が体育会系の環境で育った為か共感できるというか、理解しやすい話だった。

弱小チームのスタンフォード・アメリカンフットボール部に変化を与える為に行なった戦略的な教育プロセス。部員それぞれの意識改革、チームワークの大切さの浸透、ゲームに勝つことの喜びと誇り、チームメンバー同士に生まれる信頼関係、多くの事を語ってくれた。

中でも僕自身が印象的だと感じた言葉は"shortcut is a path that leads to losing"である。日本語で言えば”急がば回れ”とか”急いては事を仕損じる”だろうか?スタンフォードにコートとして就任し早くに結果が求められる境遇においても冒険せずにチームメンバー達に着実に実力を付けさせる事が出来たのは修羅場を潜り抜けた結果に辿り着いたファンダメンタルゆえに奥が深い哲学なのだろう。

冬学期の始めに"Strategic Leadership"の授業の課題で観た映画を思い出した。題名は”ミラクル(URL: 長い間アイスホッケーで無敵を誇ったロシアのベテランチームを若手で構成されたアメリカチームが栄光ともいえる勝利をおさめる映画である。既に20年以上も前の話だが、カート・ラッセルが演じる断固たる意思を持ったブルック コーチが、自分が信じる戦略で周囲の期待を超える活躍をする気持ちが良くなる体育会系の人向けの映画だ。

ミラクルミラクル
(2005/12/21)
カート・ラッセル、パトリシア・クラークソン 他

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ブルックコーチが映画の中で繰り返しチーム員へ呼びかける”誰の為に闘うんだ?”の裏に隠れている彼の戦略的且つ心理的なチームワークを強める為のモチベーション・アップの言葉と、本日のセミナーでHarbaughコーチが繰り返していた”常にチームの為に”のモットーが共鳴した。

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