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STANFORD GSB留学記
西海岸のエスタブリッシュメントの中で過ごし得る知見や身の回りで起こる出来事を読者と共有していきたい。授業内容、クラブ活動、シリコンバレーのコミュニティー、等盛り沢山の内容を掲載します。
The End of Cosmology ?
留学前にGMATの専用予備校であるアフィアンス(URL:アフィアンス)に通っている際に土佐先生から紹介された"Scientific America"という科学系の雑誌を講読していた。目的は全く知らない分野の英文でもすんなりと頭に入る脳にする特訓の為の教材だ。リーディング能力の向上に加えて、科学を知ることができる2重のベネフィットがある。Web Pageでは、科学系の話をI-PODにダウンロードできる機能があり、通勤中に聞いていた。電車の中で科学者の話す講義を聴いている人はかなりマイナーだと思うが英語の向上、科学に対する関心の向上に役立つと思う。

米国に移ってきて授業関連で多くの書類を読まなければならないが、未だにScientific Americaを購読している。最近だと代替エネルギー系の話が多い。価格は、と言うと、確か日本だと1冊1,000円くらいしたが、発行元である米国は3ドルしない。


今月号は"The End of Cosmology"と何とも不吉な題名だ。(URL:Scientific America) 1時間ほど斜め読みしたが、太陽系の惑星は将来なくなってしまうらしい。と言っても50億年後の話だが。。。アンドロメダ星雲はわれわれが住む銀河系に接近してきて、一方で太陽は膨張して50億年後に爆発してしまうと。よほどの事が無い限り、自分の目で50億年後の世界を見ることはできないが、人類がどのようにして子孫を残す術を見つけるのか、それだけでも良いから見てみたい。

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小学生の頃、天体が大好きで、ギリシャ神話とか星座とか色々な本を読んだ。宇宙の果てがどのようになっているのか学校の先生に聞いて明確な回答が無く非常に不満だった記憶は今でも新しい。当時は、どうせ将来無くなってしまう世界なのならば、何故 わざわざ世界を作って、その中に生物などを繁栄させるのだろう?生物がいなければ死ぬ必要も無いのだから。。。と言う物だ。自分が、大人になって思うと、ずいぶんと不思議な小学生だったのだと思う。

先日のチップ・ヒート教授のアイデア・スティック授業でMBAの学生が”地球人は火星から来た”との発言でクラスの皆から爆笑を取っていたが、僕は真剣にこの言葉を捕らえていた。人間も含めて高知能の生物でさえ微生物から進化した、との説が正しいとされているが、もともとの生物は地球から生まれたのだろうか?地球外からきていても不思議ではない、との持論である。この考えは、2001年に上映された映画”ミッション・トゥー・マーズ”の影響だろうか?

Scientific Americaによると、1千億年後には、"The last stars burn out. Apart from dimly glowing black holes and any artifical lighting that civilizations have rigged up, the universe goes black. The galaxy later collapses into a black hole"とある。人類の叡智が詰まった文明が宇宙から消えて無になってしまうらしい。

なんだか、見ていて虚しくなった。今、窓から見える青々とした空もなくなり巨大なアンドロメダ星雲が空に浮かんでいたり巨大な太陽が見え隠れするのだろうか?地上の温度も生物には適さないのだろう。。。

せめて、世界が消滅する前に世界中の叡智を集めて、人類や人類が生み出した文明、文化等素晴らしいものを皆で協力して何らかの形で残してもらいたい。人類を生き残らせる為に世界中の人間が同じ目的に向かって協力する姿は、さぞかし美しいのだろうと思う。
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