
![]() | 佐賀のがばいばあちゃん 島田 洋七 (2004/01) 徳間書店 この商品の詳細を見る |
物に満たされた環境に育った自分たちの世代とは異なり、戦争を経験した2世代前の方々の生活の知恵や物事の考え方を学べた。また、著者が島田洋七だけあって非常に読みやすくまとめていた。結局、彼は、僕の笑いを誘い、しまいには涙までさらわれた。
この本を読んでいて脳裏をよぎったのは祖母(父方)である。入籍前にフィアンセを連れて両親の田舎である大分県を訪問したので顔を見せることはできたのだが、僕の娘を見せることなく、僕が入籍した後すぐの2003年の夏の終わりに他界した。93歳の大往生だった。
祖母は、大分県に生を受けて、大分県に骨をうずめた。旦那(祖父)が医師として戦場に派遣され戦場にて病を患い日本帰国と同時にこの世を去ったらしい。幸いに家族に囲まれての他界であったが、当時、私の父親は小学校1年生と幼少であり、祖母は5人の子供を女手ひとつで育て昭和の激動の時代を乗り切った。戦後は非常に貧しく毎日食べるものを心配しながら、なんとか生きていたとの事だ。確かに僕の父親は頭脳明晰であったが学校に行く金が無かったので高校に行く事は出来なかったらしい。結局、父親のみならず僕の伯父や伯母が頑張った事もあり困ることの無い生活が出来るようになった。祖母は、他界する直前まで、タバコと酒を愛する豪快さもあった。
僕が大学生時代にベストセラーになった”清貧の思想 ”を思い出した。今思えば、丁度バブル絶頂の際の本だろうか? 久しぶりに読み直してみようかと思う。
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この記事へのコメント
まあ、すごいばあちゃんでしたね。私やK臣の酒好きはばあちゃん譲りかも・・・。しかし、私はタバコはやらない・・・。百害あって一利なし・・・。しかし、タバコをすっても93まで生きるので案外関係なかったりして。ちなみに、私のオヤジの妹が嫁いだ先のじいちゃんはタバコをすいながら106歳まで生きたツワモノです。
2007/07/09 (月) 04:57:48 | URL | トリトリニータ #-[ 編集]

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