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STANFORD GSB留学記
西海岸のエスタブリッシュメントの中で過ごし得る知見や身の回りで起こる出来事を読者と共有していきたい。授業内容、クラブ活動、シリコンバレーのコミュニティー、等盛り沢山の内容を掲載します。
会社の方との送別会を振り返って
出会いは別れの始まりであると学生時代に誰かから聞いた。この言葉は非常に重かった。人生の儚さを学生ながらに感じていた。しかし、長年何かに慣れ親しんでいると、その人や仕事や団体との関係が永遠の様に感じるものである。

使い慣れている携帯電話を紛失した際、通い続けたレストランが突然閉店となった際、長年付き合っている人に他界される時、いつも儚さを感じた。心の中では関係が絶たれることは期待していないし、永遠であって欲しいと望むからである。

昨晩は会社の方に送別会を開いてもらい楽しい時間を過ごした。最近、飲みニケーションが皆無に近く、久びりの会食が自分のお別れの会食となってしまった。会社を既にやめた先輩も駆けつけてくれた。昔を懐かしく語り、自分が確実に成長した事も確認できた。皆さんが温かい言葉を掛けてくれてうれしかった。とても楽しい時間があっと言う間に過ぎ去った。

12年4ヶ月と長い期間、丸紅の為に時間を売り働いた。誰もが出来ない貴重な経験を誰もが出来ないレベルでやらせてもらった。4年目の春からは香港駐在員も経験させてもらった。アジア諸国は殆ど出張し人的ネットワークも広がった。日の丸を背負い国際社会で活躍できる商人に育ててもらった。

思い起こせば1994年の夏、丸紅から内定をもらった際は滅茶苦茶うれしかった。

幼い頃より飛行機が好きで世界を飛び回る事が出来る仕事に憧れがあり商社限定で就職活動した。発展途上国へのインフラ整備に憧れがあり(おそらく、学生時代のボーイスカウト活動から仕事をボランティア的に捉えていたのだと思う。)丸紅の電力部隊が商社の中でNo.1である事を聞いて、ひたすら人事部に”丸紅で電力事業をやりたい”をアピールした。”電力に配属されなかったら丸紅を辞める”とまで言っていた。今思えば恐ろしい学生だった。全くと言って無謀な学生である。。。しかしながら、ラッキーな事に電力事業に配属されワクワクな毎日だった。厳しい仕事環境に置かれながら、同期が毎日合コンに明け暮れている時にひたすらビジネススキルを磨いた。時間的、体力的に非常に辛かったが苦しさを楽しめるように頑張った。

その会社から旅立つ瞬間が刻一刻とせまっている。自分の家よりも長く居て、自分の家族よりも多く話している人たちが居るこの環境にサヨナラである。

自分の人生で組織に入ったり離れたりする機会は少ないと思う。特に、社会人になるとある程度生活が固定される。

今まで育ててくれた方々に泥を塗るような事をしないように、学んだ事をフルに活用し、そして自分が掲げた野望を達成する為に頑張る。そろそろ仕事も忘れて野望に向けてフル回転しなければ。。。好きな本も沢山読もう♪


2007年7月24日 初夏(梅雨は明けていない)



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