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STANFORD GSB留学記
西海岸のエスタブリッシュメントの中で過ごし得る知見や身の回りで起こる出来事を読者と共有していきたい。授業内容、クラブ活動、シリコンバレーのコミュニティー、等盛り沢山の内容を掲載します。
サラリーマン最終日
7月27日金曜日 とうとう、この日が来てしまった。分かっていたのだが先早に月日が過ぎていった。後戻りは出来ない。前に進むのみ。

朝も早く目が覚め、会社にも早く着いた。今日は今迄お世話になった人に挨拶しなければならない。

入社当時に電力部隊へ引っ張ってくれた関山専務への挨拶したが僕が退職することは全く知らなかったようだ。確かに次期社長候補ともなれば社員一人一人迄気に掛ける事は不可能だ。僕の留学には以前よりサポーティブだったので”これから退職を撤回しろ”とまで言って頂いたが僕自身も納得して退職としている事をやむやむ理解してもらった。必要とされる社員であったのだと実感しうれしかった。

おそらく計200人近く挨拶しただろう。部門の人、プロジェクトを通してお世話になった他部門の方々、駐在地が一緒だった方々、出張先で知り合った他部門の方々、そして同期の精鋭達。ほとんどの人と強く長い握手を交わした。みんな応援してくれた。

18時に会社を出た。最後まで面倒を見てもらった電力部門を支えるエンジニアリング会社を最後にした。予想外の出来事も待ち受けていた。エンジニアリング会社の皆んなからの寄せ書き、そして餞別を頂いた。入社当時から僕をかわいがってくれた神田さんとも熱い握手を交わした。

本当に幸せな男だと思う。サラリーマン人生いつかは退職する。その時に、その会社が好きで、やっていた仕事が好きで、周りで一緒に仕事をやっている人が好きで、そのタイミングで退職できた。そして次へのゴールに向かい向かっていける。

サラリーマンである限り”退職”は早かれ遅かれ誰もが少なくとも1回はする。終身雇用制度が常識である日本社会においては1回の方はマジョリティだと思う。但し、日本古来の組織体制である年功序列やら、給与に響くが評価基準が明確でない評価制度、又、知人同士死肉な争いをも可能とする出世欲やらエゴといった悪態が必ずしも幸せだけを生まない要素であるのは確かだ。

これから組織論、リーダーシップ論等を過去の事例をベースに勉強するし論理的にも勉強する。経営において人は資産である。つまり人は、”人材”ではなく”人財”なのである。もし、自分が組織を作ったならば、RESIGNATIONであろうとRETIREMENTであろうと温かく一緒に働いてくれた人達を見送りたい。そして、その送られる人自身が”将来自分が出世して温かく送ってくれた方々に何らかの形で還元したい”と思わせる環境を作りたい。それが人として当たり前の姿でありビジネス世界は違うなんて僕は嘘であると信じたい。

そんな環境を作ってくれた周りの人々に感謝したい。そして、12年間我武者羅に頑張った自分も少しは褒めてあげたい。










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一臣お疲れさん、目標に向かって頑張れ
2007/07/30 (月) 05:54:43 | URL | トリトリニータ #-[ 編集]
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